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どうも、マスクド・ニシオカです。
昨日書かせてもらった「会社が手の平を返したときのハナシ(前編)」に引き続き、今回は後編を書かせていただきます。
~簡単なこれまでのあらすじ~
会社勤めをしていた自分は、接客に関するミスで会社とオーナーに迷惑をかけました。
そこで責任者から降格して、平社員で新しい現場で働くことになりました。
しかし、赴任早々責任者が失踪し、現場はパニックに陥ります。
さて、会社がどんな決断をし、どのような形で手の平を返したのか?
さらに責任者を失った現場はどうなったのか?
そして失踪した責任者は?その意外な原因とは?
さぁ、後編の始まりです。
前回も書きましたが、会社はミスをした自分に「ダメ社員」の烙印を押しました。
会社のトップがその烙印を押しましたので、周りのイエスマンの偉い人たちも、同意見となりました。
自分をかばうことは会社のトップに対して反対意見をいうことになるので、誰も自分には近づこうともしませんでした。
ところが責任者が失踪したことで、会社は対応しなければならなくなりました。
- 別の責任者を配属する
- 責任者経験のある自分を責任者として任命する
会社が取れる対応策は大きく分けてこの2つです。
ダメ社員の自分としては、自分からどうこうすることもいえませんので、静観していました。
もちろん、そうやっている間にも現場にはお客さんが来て対応しなければならないので、どっちでもいいから早く決めて欲しかったのですが、そのときは会社の決定を待つしかありません。
その結果、会社は自分を責任者にすることを決めました。
自分としては会社に迷惑をかけた後ですから、断ることもなく受け入れました。
しかし、それが決まった瞬間イエスマンの偉い人たちが、急に連絡してきて、励ましてくれたり状況を聞いてくれたりするようになりました。
もちろん嬉しいことなのですが、ついこの前までダメ社員の烙印を押していたくせに、会社のトップが考え方をひるがえしただけで、「ハイ!そうですよね~」と手の平を返されたことに、冷静に、淡々と、しろーい目で見ていました。
このことがあって、自分は会社に対してしらけてしまいました。
もちろん顔では笑ってニコニコしながら、腹の中では「けっ!」みたいな感じです。
さて、見事な手の平返しが決まって、新しい現場の責任者となりましたが、責任者が決まったところで現場の問題がすぐに解決するわけではありません。
とりわけアルバイト不足は重症で、ちゃんとお客さんにサービスをできるアルバイトスタッフは3人の大学生しかいませんでした。
とりあえず会社が他の現場に指示をして、そのスタッフの協力を得てなんとか乗り切り、その後新しい社員が配属されて余裕ができて、普通に運営できるまでになりました。
会社に手の平を返された自分は、会社に対して不信感を持つようになりましたが、そのとき助けてくれたスタッフには、今でも本当に感謝しています。
アルバイトでフロントをやっていた女性に無理やりお金の管理をしてもらったり、3人しかいなかった大学生のアルバイトには、授業をサボってもらったりデートをキャンセルしてもらったり、いま考えると完全なブラックでしたけどね。
このことから、現場のスタッフを大事にした方が良いという思いが強くなり、逆に会社に対しては、頼るものではないと強く思うようになりました。
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失踪した責任者のことを書いておきます。
まず結論として、失踪した責任者は数ヵ月後に姿を現しました。
どうやら家にも帰らず彷徨っていたようですが、お金が尽きて家に帰ったようです。
家族は安堵しましたが、会社には迷惑をかけっぱなしです。
そこで、けじめをつけるために会社に連絡をしてきました。
会社では審問会みたいなことが行われ、元責任者は針の筵(むしろ)に立たされました。
そこで語られた失踪の原因は、なんと自分に関係することでした。
その前に、少し説明をし加えておきます。
実は、これまで「新しい現場」という表現をしていますが、そこは自分が以前勤務していた現場で、「失踪した責任者」は元上司です。
会社にダメ社員の烙印を押された自分ですが、今回のことで顔馴染みのお客さんから歓迎され、以前一緒に仕事をしていたスタッフからも喜ばれていたのです。(たぶん・・・)
で、どうやら失踪した元責任者は、現場のお金を使い込んでいたようです。
どれくらいの金額かは伏せますが、ストレスが原因でギャンブルが止められなくなったようです。
その責任者は気が弱くて断れない性格で、会社からガンガン責められて追い詰められていて、ストレス発散のためにギャンブルに走り、気がつけば会社のお金にまで手を出していたと・・・。
それがなぜ自分に繋がるかといいますと、どうやら自分が現場に戻ると、お金を使い込んでいるのがバレると思ったようです。
バレたら隠せないし、バレる前に補填することもできず、それで失踪ということです。
もちろん、それまでにいるスタッフにバレる可能性もあったのですが、バレないようにお金の管理を誰にも任せず、会社への報告も自ら行っていました。
失踪した責任者が、元部下である自分のことをどう思っていたのかわかりませんが、会社が行った審問会で、「ニシオカが帰ってきたらバレると思った・・・」と発言したそうです。
その後一度だけ、失踪した責任者であり、元上司と顔をあわせました。
そこで「本当にすまなかった」と頭を下げられました。
もちろん、会社のお金に手をつけたのは悪いことなのですが、すでに会社に対して不信感を抱いている自分としては、そうなるように仕向けた会社にも問題があるのでは?と思っていました。
そして失踪した責任者は退職し、使い込んだお金については返済することで、それ以上のお咎め(警察に訴えるなど)はなかったようです。
まだ終わりません。
このことで、会社は自分を持ち上げました。
「ニシオカのおかげで不正を暴くことができた」
「ニシオカならきっとやってくれると思っていた」
「ニシオカ万歳!」
とかなんとかいわれても、それまで散々ダメ社員の烙印を押されてきたわけですから、ハートには何にも響きません。
また何かあれば、いつでも簡単に手の平を返すんだろうなぁ~と。
会社なんて、こんなもんなのね~と。
ひたすら薄ら笑顔を浮かべておきました。
今回の場合、自分がミスをして責任者を外され異動したことで、不正が発覚しました。
もし、自分がミスをせず異動もしていなかったら、バレなかったかもしれません。
会社はそのことに触れようとはしません。
会社にはちゃんと総務部があって、現場の数字を確認して監査もしているのにバレなかったのです。
そう思うとさらに、会社なんて・・・と思うのです。
最後に
失踪した責任者がどうなったか?
これは自分も知りません。
風の噂で元気にされているとは聞きましたが、実は会社のお金だけでなく、付き合いの長いお客さんにお金の無心をしていたようです。
そして、それは返されていなくて、当然お金を貸したお客さんは怒っていて、ついには失踪した責任者は死んだことにする!といって忘れようとしたみたいです。
それを聞いてしまうと、さすがに失踪した責任者をかばう気にはなれません。
しかし・・・
でわ、股!!
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