エアバス、ボンバルディアの「Cシリーズ」事業の過半数持ち分取得

U.S. Imposes Duties on Bombardier Jets in Blow to C Series
Photographer: Valerian Mazataud/Bloomberg
  • エアバスによるCシリーズ事業への新たな出資はない
  • エアバスは米アラバマ州モービル工場に最終組み立てライン新設へ

欧州の航空機メーカー、エアバスはカナダの同業ボンバルディアの単通路ジェット機「Cシリーズ」事業の持ち分の過半数を取得することで合意した。売れ行きが低迷する同事業を活性化し、世界の航空機販売を巡る米ボーイングとの競争で新たな局面展開を目指す。

  エアバスはCシリーズ事業を運営するボンバルディアとケベック州の合弁会社Cシリーズ・エアクラフト・リミテッド・パートナーシップ(CSALP)の持ち分50.01%を取得する。同事業を巡る20億ドル(約2240億円)余りのコスト超過で、ボンバルディアは資金不足に陥っていた。取引完了時点でいずれの企業からも合弁への新たな出資はなく、CSALPが債務を引き継ぐこともない。

  16日の両社の発表資料によると、エアバスは米国の顧客に対応するためアラバマ州モービルの自社工場にCシリーズの新たな最終組み立てラインを設ける。両社は「今回の合意はエアバスの世界的なリーチと規模をボンバルディアの最新鋭ジェット機ファミリーに結び付けるものだ」と指摘した。

  取引完了は来年7-12月(下期)の見込み。その後のボンバルディアの持ち分は約31%、コスト超過と遅延を受けて同事業に10億ドルを投じていたケベック州は約19%となる。

原題:Airbus Snaps Up Bombardier’s C Series Jet in Challenge to Boeing(抜粋)

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テーラー教授、FRB議長職後任面談でトランプ氏に好印象-関係者

更新日時
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スタンフォード大学のジョン・テーラー教授(元財務次官)

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
  • トランプ大統領は19日にイエレン氏と面談-関係者
  • ホワイトハウス内でウォーシュ氏の評価下がる

次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長候補の1人、スタンフォード大学のジョン・テーラー教授は、先週のホワイトハウスでの1時間の面談でトランプ大統領に好印象を与えた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  関係者のうち3人によると、一方、ホワイトハウス内でケビン・ウォーシュ元FRB理事を後継に推す意見は弱まった。関係者はその理由を語らなかったが、学問的実績で他の候補に見劣りする上に、ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏らさまざまな経済学者からFRB理事在任中の判断に誤りがあったと批判されている。

  関係者の1人によれば、大統領はテーラー氏(70)との11日の面接終了後、同氏について熱く語った。面談にはケリー大統領首席補佐官も同席したという。

  これら関係者によれば、テーラー氏に加え、ウォーシュ氏も依然、最終候補の1人にとどまっている。その他の候補はイエレン現FRB議長、コーン国家経済会議(NEC)委員長、パウエルFRB理事。

  トランプ大統領はイエレン議長と19日に面談する予定だと事情に詳しい1人の関係者が明らかにした。ウォーシュ氏にコメントを求めたが返答はなかった。13日にボストンの会議でテーラー氏にインタビューを求めたが、同氏はFRB議長の人選に関するコメントを控えた。

  また関係者の1人によれば、トランプ大統領はマルパス財務次官(国際問題担当)をFRB理事に指名することも検討している。マルパス氏は大統領選中、トランプ氏の経済アドバイザーを務めていた。

原題:Taylor Is Said to Impress Trump for Fed Chair as Warsh Slips (2)(抜粋)

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