脂肪吸引でのダイエットとはいかがなものでしょう?ダイエットをする際にはいろいろな方法が講じられますが、脂肪吸引はその最終手段ともいえるのではないでしょうか。エステなどでおこなわれる痩身とはことなり、美容整形等でおこなわれる治療の一種なの、確実な効果が期待できます。今回は脂肪吸引に関して、その費用やリスクといったことを解説していきたいと思います。
脂肪吸引とはなんですか?
脂肪吸引は、美容外科などでおこなわれる痩身術のひとつです。外科的に切開して脂肪を直接吸い出すことによって、物理的にサイズダウンすることを可能とします。
脂肪吸引をするメリットは何ですか?
痩せたいと願う人にとって最終手段ともいえる脂肪吸引ですが、では、脂肪吸引術を受けることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
・確実に痩せられる
脂肪吸引をする最大のメリットは、外科的な手術によって脂肪を吸い出すことにより、確実に痩せる効果が期待できるということではないでしょうか。
・安全性が担保されている
エステでおこなわれている痩身エステや、美容整体などでおこなわれている痩身整体は、国家資格を持つわけでもない素人によっておこなわれているため、効果も安全性もまちまちです。
ところが、脂肪吸引は基本的に国家資格をもっている医師によっておこなわれる治療行為の一種であるため、安全性が高いというメリットがあります。
・部分痩せができる
ダイエットをするときに、有酸素運動や筋トレをおこなうことがあると思います。ただ、有酸素運動や筋トレでは特定の場所に絞ったダイエットをするのが困難です。
その点、脂肪吸引は自分の気になる場所にだけスポットを当てて、部分的に痩せることが可能といったメリットもあります。
・減らしにくいタイプの脂肪を減らせる
一口に脂肪と言っても、体内にはいくつかのタイプの脂肪があります。代表的なものとしては、皮下脂肪や内臓脂肪が知られています。そして、皮下脂肪は内臓脂肪に比べると付きにくいのですが、いったんついてしまうととれにくいという特徴があります。
内臓脂肪は皮下脂肪と反対に、すぐについてしまうのですが、ダイエットをすると比較的早くにとれるという特徴があります。
脂肪吸引の施術は皮下脂肪を対象とした施術であるため、通常のダイエットではとりにくい脂肪をとることが可能であるというメリットもあるのです。
・努力の必要がない
一般的なダイエット法で痩せる場合には、食事の量を減らしたり栄養バランスを考えたり、日頃から身体を動かすようにしたりと、自分でさまざまな努力をする必要があります。
ところが、脂肪吸引は手術台に寝ているうちに終わってしまうため、自分で何かを頑張るような必要がありません。
・痩せにくい場所も痩せられる
有酸素運動や筋トレで痩せられるのは大きな筋肉であることが多いです。二重あごや頬のたるみなどに絞った有酸素運動や筋トレなんてありませんものね。
脂肪吸引をする際には、あごの下の部分や頬といった、痩せにくい場所にスポットを当てて施術をおこなうことが可能となっています。
脂肪吸引をする際に考えられるデメリットとは?
脂肪吸引は国家資格を持った医師によっておこなわれる治療行為の一環であるため、安全性が高いと言うことのほか、さまざまなメリットがあります。では、脂肪吸引をする際になにかデメリットはあるのでしょうか。
・施術にかかる費用が高い
脂肪吸引の最大のデメリットとしては、施術にかかる費用が高いということがあげられます。脂肪吸引は治療行為ではないため、保険の適用がされません。
一般的な病気やけがの場合は保険が適用されるため、自己負担額は1割から3割程度で済みますが、脂肪吸引のような美容目的の施術の場合は全額自己負担となります。
また、施術が1回で終わればよいのですが、場所ややり方によっては複数回の施術が必要だったり、元に戻ってしまってもう一度施術をしたりしていると、費用がどんどん増大することとなります。
・希望どおりに仕上がるとは限らない
美容外科などで脂肪吸引をする際には、インフォームド・コンセントが徹底しておこなわれることが普通です。インフォームド・コンセントとは、施術の目的や方法、その効果や危険性などについて、あらかじめ医師と患者との間で合意を形成しておくことを言います。
美容外科などで施術を受ける人が増える一方で、最初に提示されていた費用と請求された費用が違うとか、思ったような効果がないなどといったトラブルもまた増えてきています。
そういったお互いにとってのリスクを減らすためにも、インフォームド・コンセントは重要視されるようになってきています。それでもやはり、思ったような仕上がりになっていないというトラブルが起こることはあります。
・痛い
脂肪吸引は美容に関する手術ですが、体内から脂肪を吸い出す以上、ある程度の痛みは伴うことを覚悟しなければなりません。また、施術にともなって出血をするリスクもあり、元通りの生活に戻れるまでに時間がかかることもあります。
・医師の技量によって仕上がりがまちまち
脂肪吸引はまだそれほどの歴史がないことから、医師の経験値もまちまちです。そのため、場合によってはデコボコとした仕上がりになってしまうなど、皮膚の表面が美しくなくなってしまう可能性もあります。
・減量効果は期待できない
脂肪吸引で取れる脂肪の量はたかが知れているため、体重といった観点からみると大した効果は得られません。見た目よりも体重を減らすことの方が重要という方には、あまりお勧めできる方法ではありません。
・メタボは改善できない
脂肪吸引によってとれる脂肪は皮下脂肪です。そのため、内臓脂肪がついてしまうメタボリック・シンドロームの改善効果はありません。
・リバウンドの危険性が高い
食事量を減らしたり運動をしたりするダイエットと比べると、脂肪吸引はリバウンドのリスクが低いといわれることがあります。ところが、実際には脂肪吸引の方がリバウンドの確立が高いというデータもあります。
なぜかというと、食事量を減らしたり運動をしたりするダイエット法は、自分で努力をしているからです。努力の必要がない脂肪吸引の場合、生活習慣が変わらなければすぐに元通りとなってしまいます。
脂肪吸引の費用はどれくらい?
脂肪吸引の費用に関しては、美容外科やクリニックによってまちまちです。なぜなら、脂肪吸引は保険の適用されない自由診療であるからです。自由診療とは、言ってみれば病院やクリニック側の言い値でおこなわれる治療だということです。
とはいうものの、美容外科の世界でも競争があるので、同じ部位の施術であっても値段が高いところもあれば安いところもあります。
大体の目安として紹介しておくと、
- 顔の脂肪吸引の場合は頬やあご全体をおこなう場合で14万円から17万円
- あごと頬のどちらか一方だけの場合は10万円
- 二の腕で11万円から12万円
- 二の腕から肩まで含めた場合には14万円から17万円
- おなかの脂肪吸引だと20万円から23万円
- おしり部分の脂肪吸引は15万円
- 太ももの場合は13万円から15万
- ふくらはぎの場合で14万円から18万円
脂肪吸引でダイエットをする際の注意点!費用やリスクはどうなっている?のまとめ
脂肪吸引は最後の手段にしましょう!
脂肪吸引について見てきましたが、いかがだったでしょうか。お金が余っていて仕方がないという人はともかく、一般人にとって脂肪吸引は高額の治療費がネックとなっています。また、脂肪吸引をしても生活習慣を改めないとリバウンドしてしまうリスクが高くなります。あくまでも最後の手段として考えた方がよさそうですね。