
世界最軽量ノートPCがさらに進化!
富士通は2017年10月17日、13.3型の超軽量ノートパソコン「LIFEBOOK UHシリーズ」および「LIFEBOOK WU2/B3」の新モデルを発表しました。価格は店頭モデルのLIFEBOOK UHシリーズが税別16万円強からで発売日は11月16日。直販モデルのLIFEBOOK WU2/B3は価格が税込み12万5012円からで、本日から直販サイトでの予約販売が開始されています。
前モデル「LIFEBOOK WU2/B1」の発売からまだ8ヵ月しかたっていませんが、LIFEBOOK WU2/B3(UHシリーズ)は大きく進化しました。主な違いは以下の7点。見た目はほとんど変わらないものの、使いやすさは劇的に向上しています。
LIFEBOOK WU2/B3(UHシリーズ)の改善点
- さらに軽く! 最軽量モデルは748g!!
- 第8世代のクアッドコアCPU搭載可能
- 店頭向け上位モデルがパワーアップ
- 本体カラーにホワイトが追加
- 最大メモリー容量が20GBに
- 512GB SSDがPCIe接続に
- キーボードのタイプ感が劇的に進化!
より軽量化された店頭モデル
店頭販売向けのLIFEBOOK UHシリーズにはこれまで2種類のモデルが用意されていましたが、2017年秋冬モデルでは新たにCore i3搭載モデルが加えられました。ラインナップは合計3種類です。

Core i3-7130U搭載で価格を抑えた「LIFEBOOK UH55/B3」。店頭向けはこのモデルのみ本体カラーがアーバンホワイト
店頭モデルの主なスペックは、以下のとおりです。上位モデルと中位モデルではCPUが第8世代に刷新されたほか、重量がさらに軽くなっています。
■LIFEBOOK UHシリーズのスペック
|
UH90/B3 |
UH75/B3 |
UH55/B3 |
CPU |
第8世代 Core i7-8550U |
第8世代 Core i5-8250U |
第7世代 Core i3-7130U |
メモリー |
8GB(交換不可) |
4GB(交換不可) |
ストレージ |
256GB SSD |
128GB SSD |
光学ドライブ |
なし |
ディスプレイ |
13.3型、1920×1080ドット、非光沢 |
重量 |
約899g |
約748g |
約916g |
バッテリー駆動時間 |
約17時間 |
約8.3時間 |
約17時間 |
ちなみに前モデルではUH75/B1が761g、UH90/B1が913gでした。前モデルでもだいぶ軽かったのに、さらに軽くなっているなんて驚きです。
なお直販モデルのLIFEBOOK WU2/B3はバッテリー容量に重さが異なり、25Whの標準バッテリー搭載時は約790gで、50Whの大容量バッテリー選択時は約916gです。

UH75/B3は実測746g! 実際には個体差によって、重量が増減する場合があります
また上位モデルのスペックが高くなっている点もポイント。前モデルでは上位のUH90/B1でもCPUがCore i5、メモリーが4GBでした。ガッツリ使うにはパワー不足だったのですが、新モデルでは十分高いスペックにまとめられています。
直販モデルはさらにハイスペックに!
直販サイト限定販売のモデル「LIFEBOOK WU2/B3」でもCPUが第8世代にアップグレードされたほか、20GBのメモリー容量を選べるようになりました(前モデルは最大12GB)。また512GB SSDがSATA接続からPCIe接続に変更され、アクセス速度が飛躍的に向上しています。
■LIFEBOOK WU2/B3のスペック
CPU |
Core i7-8550U/Core i5-8250U/Core i3-7130U |
メモリー |
4/8/12/20GB |
ストレージ |
128/256GB SSD(SATA)または512GB SSD(PCIe) |
光学ドライブ |
なし |
ディスプレイ |
13.3型、1920×1080ドット、非光沢 |
重量 |
約916g(50Whバッテリー選択時)/約790g(25Whバッテリー選択時) |
バッテリー駆動時間 |
約17時間(50Whバッテリー選択時)/約8.3時間(25Whバッテリー選択時) |
本体カラーは従来のピクトブラック、サテンレッドに加え、アーバンホワイト(店頭向けCore i3モデルと同じ)を選べるようになりました。

ピクトブラックの本体カラー

サテンレッドの本体カラー

アーバンホワイトは光沢仕上げです

アーバンホワイトのモデルでは、キーボードもホワイトで統一されています
個人的に注目しているのが、かな表記なしの日本語キーボードが用意されている点です。オプション扱いとなりますが、キーボードの見た目がとてもスッキリするのでぜひ使ってみたいですね。

かな表記なしの日本語キーボード

かな表記あり(上)とかな表記なし(下)
なお、かな表記なしのキーボードを選べるのは直販モデルのみなので注意してください。
キーボードがより使いやすく進化!
第8世代のCPUやさらなる軽量化も魅力なのですが、個人的にもっとも大きく変わったと感じたのはキーボードのタイプ感です。キーストロークは従来の1.2mmから1.5mmに変更されたほか、キートップに凹みがついて指にフィットしやすくなりました。さらにスイッチを改良することで、キーの反応が格段に良くなっています。

配列は同じでも、タイプ感が大きく改善!

新モデルのキー。キーに厚みがあるほか、キートップがわずかに凹んでいます(凹みは0.2mm)

前モデルのキーボード。キーに厚みがなく、キートップがのっぺりしています
筆者は前モデルを所有しているのですが、もっとも不満に感じていたのがキーボードでした。キーピッチが広く標準的なキー配列なので違和感なく使えるのですが、キーストロークが浅いため入力時の手応えが感じられません。また高速に入力するとスイッチを最後まで押し切らないためか、ときどき1文字抜けてしまうことがあったのです。
これらは超軽量モバイルノートパソコンでは珍しくない症状なので、「このタイプなら仕方がないよね」と思っていました。その上で、ほかのモデルよりは使いやすいと考えていたのです。
しかし、実際に新モデルを触ってみてビックリ! キーボードが格段に打ちやすくなっているじゃありませんか。さらにスイッチが改良されたことで、キー入力の抜けも生じません。なにこれズルイ! というのが筆者の正直な感想です。
新モデルは軽量化やCPUのアップグレードなどに注目しがちですが、個人的にはキーボードの改良が最大のポイントだと思っています。この改良により、LIFEBOOK WU2/B3(UHシリーズ)の使いやすさは、1kgを切る軽量ノートパソコンのなかでは群を抜くレベルとなりました。
さらに軽くてパワフルで使いやすく!
ということで、今回は新たに発表されたLIFEBOOK WU2/B3(UHシリーズ)の特徴についてお届けしました。軽さについては前モデルよりも軽くなっているものの、体感的には違いはわからないかもしれません。しかしパフォーマンス面については、クアッドコアの第8世代Core iシリーズを搭載することで大きく変わっているはずです。

クアッドコアのCore i7-8550Uを搭載することで、CPU性能が大幅にアップ!
また直販モデルでは、最大20GBのメモリーやPCIe接続の爆速SSDを選べるようになりました。上位パーツを選べば、ひょっとすると並みのデスクトップパソコンよりも高性能なんじゃじゃないでしょうか。もしかすると、PhotoshopやIllustratorをサクサク使えるのかもしれません。うーん、ぜひとも最強構成で使ってみたい。
そんなわけで、筆者は新モデルを購入するべきかどうか迷っています。前モデルを持っていなければ、即買いするんですけどね。まさか、8ヵ月でこんなにアップグレードするとは思わなかったなあ。