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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2017-10-17

気持ち悪いから女の子の出て来るゲームを遊ぶのはやめて 09:12 Add Star

 名古屋から新幹線で戻る途中、同級生が数人入ってるメッセンジャーにこんな書き込みがあった。


 「どーしよー!鍵がないわ」


 「鍵って自宅の鍵?」


 「そーよ。たぶん会社に忘れてきちゃったんだわ。やーだーまた東京駅にもどるのー?」


 「あ、それならさ、僕もそろそろ東京駅につくから、一杯飲もうよ。飲みに来ると思ったら気も紛れるでしょ」


 「えーいいのー?じゃあそうするわー」


 数十分後・・・


 「週末とかなにしてるのー?亮ちゃんは最近」

 

 「一人で山に登ったり、ギャルゲーをやったりかな・・・」


 「えーなにそれー、どんなの?」


 「こういうやつなんだけど・・・・」


 「ちょっとやーだー! えーーなにこれーーーやめてよ亮ちゃん、こういうの、ほんと気持ち悪い・・・モテないよー!絶対」


 「いやー、だけどやっぱりいろいろ考えた挙句、二次元の女の子の方が良いんじゃないかと思うんだよね。向こうからなんも要求してこないし」


 「いやー無理!この絵が無理。CGっていうの?そういうのがぜんぜん無理。人間が手で書いた線と明らかに輪郭とか違うじゃない。どうしてこういうので満足できるの?ほんと有りえないんだけど」


 「人間の認知能力は、結局のところ頭のなかであるレベルの抽象化をして対象物を認識するので、入力が実写だろうが画像だろうが脳内での"女性だ"という意識にそれほど大きな違いがあるわけではなく、現実の女性はいろいろと面倒くさいことを要求してくるから人に迷惑をかけない程度に架空の女性を追い求めることがそれほど非難されることだとは思えないんだけど」


 「でもさー、ほんとやめたほうがいいよー。マジでマジで。気持ち悪いからあ、もう女の子の出て来るゲームやるるのやめてよー。もう、亮ちゃん、どうしてそんな子に育っちゃったのー?私悲しい」


 「でもほかにやることないからなー」


 「そんな時間あったらもっと本読んでよ本」


 「いやたぶん君より読んでるよ。なんなら暇な時本書いてるし」


 「でももっともっと、読むべき本はいっぱいあるでしょう」


 「どうかな。読むべきでない本はいっぱいあると思うけど」


 「いいから他のことしてー、なんか、運動とか」


 「山には登ったりしたけど」


 「そーそーそー。もっとそういうことしてよ亮ちゃん」


 「だから先週末は腰を痛めて家に居たんだって」


 「だからってーそのー、水着の女の子が水鉄砲を撃ち合うゲームとかさー、女子高生の家庭教師になって恋に落ちるゲームなんかしてるのはだめよー 不健全」


 「いやーでも最近気づいたんだけど・・・・」


 「えーなによなによ。何に気づいたの?言ってごらんなさいよー」


 「俺って・・・どちらかというとMだったんだなあと」


 「ちょっとやーだー!なーに言ってんのー?今更何か大事なことを告白するみたいな言い方でー。知ってる知ってるみーんな知ってる。知らないと思ってるの亮ちゃんだけよ。亮ちゃんは甘えん坊だなって、中学の女子はみーんな知ってるから。あーだから☓☓さんみたいなのが良かったのねー」


 「みんな知ってたのか」


 「知ってるってばそれはー。だからってゲームの世界なんかやめなさいよー。現実じゃないのよー。コンピュータグラフィックスなのよー心があると思ったって所詮はAIよー」


 (・・・・それがおれの専門分野なんだけどな・・・・)


 なんだか釈然としないまま解散し、家に帰ると・・・鍵が・・・ない


 「ちょっとやーだー」という声が頭の中で聞こえてきた。もちろん彼女はとっくに自分の家に帰ってる。飲みすぎたようだ。


 しかたなく近所の安ホテルに泊まり、目がさめた。なう。