2本の脚で歩き、2本の腕で分子を運搬するロボットをDNAの鎖で作製することに、米カリフォルニア工科大のルル・チエン助教授らの研究チームが成功し、米科学誌サイエンスに論文を発表した。将来は血管の中で治療に関わったり、微小な電子回路を再構成したりする作業を人間の計画通りに行えるようになるとみられている。
このDNAロボットは、2つの脚と2本の腕のほかに、“荷物”を認識してつかんだり、“ゴール”を認識して荷物を手放したりする機構の部品を組み合わせて作製した。
生物の遺伝情報が保存されているDNAは、4種類の塩基という物質がたくさんつながった鎖2本が二重らせん構造を形作っている。DNAロボットは塩基が数個から数十個つながった短い1本の鎖の組み合わせでできており、身長は20ナノメートル(ナノは10億分の1)程度。直径約30ナノメートルのノロウイルスとほぼ同じ大きさだ。
スタート地点を出発したロボットは、熱揺らぎというエネルギーによってエリア内をふらふらとランダムに動き回り、塩基の配列が対になった別の1本鎖とジッパーのようにくっつく性質を利用しながら、荷物をつかんだり、ゴールで放したりする。
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