連日ブログでお伝えしている新燃岳の続報ですが、15日19時に福岡管区気象台・鹿児島地方気象台が発表した火口周辺警報では、大きな噴石や火砕流に警戒する範囲をこれまでの火口から概ね2kmから概ね3kmへと拡大しました。
これは、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日あたり11,000トンに急増したことと、火山性微動が継続していて振り幅も15日午後から更に大きくなっていることから、さらに噴火活動が活発になる可能性があると判断されたようです。噴火警戒レベル3は継続のまま変わりませんが、今まで以上に警戒して下さい。
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さて、本日は台風21号が発生して日本列島に近づいていることから、台風について書いていこうと思います~
目次
- 1.台風の定義って決まっているの?
- 2.台風の大きさ・強さの表現の基準は?
- 3.台風には○号のほかに毎回変な名前ついているけど、規則性はあるの?
- 4.アメリカは日本の台風をどう数えて、名前をつけているの?
- 5.年間台風ってどのくらい日本に来ているの?
- 6.被害の多かった台風ってどんなのがあったっけ?
- 7.台風の進路を予測してくれるサイトを教えて!
- 8.台風21号の進路はどうなっている?というか見方が分からない。
- 9.まとめ
1.台風の定義って決まっているの?
日本では、熱帯低気圧のうち北西太平洋または南シナ海に存在し、かつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット・風力8)以上まで発達したものを台風といいます。国際的な取り決めでは、最大風速(1分間平均)が33m/s(64ノット)以上のものをタイフーンと呼んでおり、日本とは定義が異なっています。
ちなみに大西洋北部・太平洋北東部・太平洋北中部で発生して発達したもの(最大風速33m/s以上)をハリケーン、インド洋南~北部・太平洋南部で発生して発達したもの(最大風速17m/s以上)をサイクロンと呼んでいます。
2.台風の大きさ・強さの表現の基準は?
気象庁の基準では、台風の強さは最大風速によって階級分けされています。
階級 強い・・・・33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満
非常に強い・44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満
猛烈な・・54m/s(105ノット)以上
台風の大きさは、風速15m/s以上の半径の大きさによって階級分けされています。
階級 大型(大きい) ・・・・500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい)・800km以上
3.台風には○号のほかに毎回変な名前ついているけど、規則性はあるの?
気象庁では毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号として、台風の発生順に番号をつけています。それとは別に『ダムレイ』など各国の政府間組織である台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)が付けた固有の名前が発生順に、あらかじめ用意された140個の名前を順番に付けています。(140までいったらまたダムレイに戻る)また大きな災害をもたらせた台風は、混同を避けるため使われなくなります。
ちなみに1号は『ダムレイ』で象という意味です。個人的に面白いなと思ったのは、21番目の『バビンカ』で意味はプリン・66番目の『ハグピート』で意味はむちを打つこと!(何を思ってこの名前をつけたのでしょうか・・・)
台風の番号の付け方と命名の方法↓
4.アメリカは日本の台風をどう数えて、名前をつけているの?
アメリカでは米海洋大気局(NOAA)のハリケーンセンターが世界気象機関(WMO)という組織の委員会で、あらかじめ決められたリストから発生順に付けていきます。(アメリカも大きな被害を出した名前は付けない)
その名前には個人名が付けられており、当初は女性の名前が良く付けられていましたが、1979年に女性軽視などの理由から男性の名前も付けられるようになっています。最近は男女同権の観点から交互に付けられているようです。
5.年間台風ってどのくらい日本に来ているの?
台風の年間発生数の平年値は25.6個と言われていますが、日本列島に上陸するのは平均すると2.9個になります。(1951年~2016年の66年間で191個)
1951年から現在までで最も多かったのは、2004年で発生数29個に対して上陸が10個と集中した年でした。最も少なかったのは1984年・1986年・2000年・2008年の0個と上陸しなかった年が4回あります。
6.被害の多かった台風ってどんなのがあったっけ?
どれも昔の話になりますが・・・『昭和の三大台風』とも呼ばれている
1959年の伊勢湾台風(死者4,697人・行方不明者401人・負傷者38,921人)
1934年の室戸台風(死者2,702人・行方不明者334人・負傷者14,994人)
1945年の枕崎台風(死者2,473人・行方不明者1,283人・負傷者2,452人)
などがあります。勢力が強かったこともありますが、昔の建物は今ほど頑丈ではなかったこと・今ほど予測がしっかりと出来ていなかったことなどが死者・行方不明者が多かった要因かと思われます。
7.台風の進路を予測してくれるサイトを教えて!
台風の進路予想をしてくれるサイトでは、気象庁・米軍・ヨーロッパ中期予報センターがあります。
米軍台風情報センター(JTWC)https://metoc.ndbc.noaa.gov/JTWC/
ヨーロッパ中期予報センター https://www.ecmwf.int
8.台風21号の進路はどうなっている?というか見方が分からない。
気象庁に関しては日本語ですし、特に説明は不要かと思いますが、一応書いておきます。
情報選択の欄で台風経路図・台風経路図(台風5日進路予報)などお好きなものを選んでください。後は台風選択で今回の21号を選ぶだけですね。
米軍台風情報センター(JTWC)ですが、左側の小さい字は無視して、右側から選びます。
アメリカと日本では名前が違うので、注意しましょう。21号は『ラン』になるので、ランの2番目にあるTC Warning Graphicをクリックします。
するとこんな感じで表示されます。気をつけたいところは協定世界時(UTC)表記になっているので、+9時間を足して計算する必要があります。
21/06Zだと、日本時間の21日の15時になります。
ヨーロッパ中期予報センターでは、Forecastsをクリックします。
すると、チャートが現われるので、下にスクロールします。
後は、Medium range・Extended range・Long rangeからお好きなものを選んでください。ここでは、Medium rangeを選びます。
すると、こんな感じで出てきます。
最後だけスマホでは上手くスクショできなかったので、PCでの表示画面を載せています。こちらもアメリカと同様にUTC表記なので、計算して下さいね。
まだ台風21号はかなり下にあるので、日本列島に大きな影響が出てくるのは週末~週明けのようですね。
9.まとめ
台風には日本とアメリカでは名前の付け方が違ったり、時間の表記が違うなど色々と違いがある事が分かりました。3つのサイトを見比べると、より精度の高い進路予想が出来そうですね。
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