「貧困と格差」ではなく「道徳と家族」というポピュリズムの「本質論」

国末憲人
執筆者:国末憲人 2017年10月16日
エリア: 北米 ヨーロッパ
今後のポピュリズム論議に大きな影響を与えるかもしれない論考

 

 一般的な知名度がそれほど高いわけではないものの、欧州にかかわる研究者やジャーナリストの間で、イワン・クラステフ(Ivan Krastev)の名はなじみ深い。ソフィアやウィーンを拠点に活動するブルガリア人政治学者で、『インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ』紙に月1回掲載されるコラムの筆者でもある。東京の洋書店で彼の新著『AFTER EUROPE(欧州以後)』(University of Pennsylvania Press)を偶然見かけて手にしたのも、毎度鋭い彼のコラムを楽しみにしていたからだった。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員を経て、現在はGLOBE編集長、青山学院大学仏文科非常勤講師。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など。
comment:1
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投稿者:shinchansan2017年10月16日19時07分
この分析はかなり評価が高い。
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