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『プロブロガー叩き』を自己陶酔の道具にしている人々
オピニオン系――自分語りの記事をがんがん投稿するプロブロガーは、しこたま叩かれやすい。
「中身が薄い」「言葉の重みがない」「これでプロなの？」といった煽りの被害に遭いがちだ。
こうしたネット世界の風潮に従って、「あたしの毒舌披露してやりますぜ！」「俺の遠慮知らずな辛口コメントはどうだ？」と言わんばかりの批判コメントが雪だるま式に増えてゆく。
つい先日も、『あんちゃ』という若手女子プロブロガーが、叩きのめされていた。
あんちゃの投稿した記事『生後26年目にして気づいてしまった残酷で悲しすぎる1つの真実 | まじまじぱーてぃー』が、「ビックリするくらいつまらない」と手厳しい評価をされ、それを皮切りにあちこちで、あんちゃディスが開催されていた。
しかも、そのどれもが純粋な“個人の感想”とは違い、自己陶酔というか、「あたし、プロブロガーに切り込んじゃいます！」みたいな、『斜め上から刺しに行くキャラ』に憧れている感が浮き彫りになっている。
このように、叩きやすい存在を大声でディスることで自分を格上げしようとする行為は、高校デビューを果たそうと模索するチンピラ志望者の常套手段だ。
僕が通っていた高校にも、絶対にやり返してこない温厚な巨大デブにメンチを切り、『俺は自分よりデカい奴に挑戦するモノホンの漢だぜ！』といきり立つペテン師が存在した。
『誰の不利益にもならない記事』をディスりまくる勢力
今回の件で、僕が引っ掛かっているのは、『誰の不利益にもならない記事』に対して、晒し上げ目的で、「これがプロブロガーの書いた記事なの？え？マジ？」と、他人を不幸せにしかしないコメントをつけているという点である。
スパム行為もアフィトラップも誹謗中傷もない、ゆるふわなネタ記事に対して、おもっきし皮肉を塗りつける行為からは、あんちゃを踏み台にしたいという意思しか感じられない。
もっと言えば、プロブロガーをしばき上げることにより、毒舌キャラを定着させ、「どこにでも踏み込んでゆく物怖じしないあたし」という印象を強化したいように見受けられる。
もちろん、言論の自由は保障されている訳だから、『個人の自由』という概念を出されたらそれまでだけれど、「つまらない」というなんの生産性もない一言だけの感想を、わざわざ相手に見える方式で伝える意味がない。
そのような非合理的な行いが習慣になっている人は、予期せぬトラブルを起こしやすかったり、ビジネス的な信用を蓄積出来なかったりすることが多いから、あんちゃ側もツイッターブロックという、暗黙の手段に出たのだと思われる。
文句をいう客も大切だが、明確な悪意を向ける人や、非建設的な人とコミュニケーションを取っている暇はないのだ。
プロブロガーは『状況』を販売していることがほとんど
なんの接点もないけれど、プロブロガー・あんちゃのビジネスモデルを簡略的に語っておく。
一言で説明すると、「普通の女子が、なぜかファンを沢山抱えている」という『状況』を売り込んでいる。
これがなぜ売り物になるかというと、「特別な存在になりたい普通の人」がごろごろいるからだ。
取り立てて誇れるような、学歴も職歴も資格もない人々などである。
そういう者たちは、「あんちゃという普通の女の子でも、成功することが出来るんだ！」と夢を見る。
極端かもしれないが、民衆とはそれくらい単純な生物なのだ。
距離感の近い読者モデルに憧れている女子高生にも等しい。
多くの持たざる者たちは、想像以上に堅実的なものであり、「夢」という壮大な目標を持つ際にも、実はためらっているのである。
大したことがない自分程度でも成し遂げられそうなことをゴールとし、そこを夢の地点と定める。
こうした中流以下の層が持つメンタリティこそが、プロブロガーの収入源と断言可能だ。
従って、あんちゃが持つ“普通性”は強力な武器なのである。
あんちゃ自身はツイッタープロフィールなどで、「ゲスブロガー」「日本で一番下ネタを熱く語る」といったキャラ付けをしている訳だが、正直なところ彼女を見た一般人は、「めんこくて普通にいい子」という評価をしておしまいである。
おしまいなのだが、その“普通性”に釣られた者たちがファンになってゆく。
こうした『状況ビジネス』を踏まえて考えると、本件であんちゃが叩かれた記事は、客を繋ぎ止めるための策と考えれば１００点である。
それから、「あんちゃは中身が薄い」という意見も多々あった訳だが、それは外面から来る印象論でしかない上に、弱冠２６歳の女子にどこまで求めているのか、という苦言も呈しておきたい。
余談・久しぶりに言及記事を書いた
基本的に僕は女子に反論することはないんだけれど、たまに気が向いたから自己満足の意味で書いてみた。
正直、女の子っていうのは最低限のかわいさを持っていれば、性根が腐っていようと、愚かであろうと、馬鹿であろうと一切問題ない。
かわいいは正義であり、僕が叩きたいのはそういうかわいい子ではなく、そのかわいい子と一緒になって、プロブロガーを嬉々として叩くおっさんくらいなものだ。
であるから、今回言及させて頂いた『なっちゃん所長』に敵意は皆無である。
正しいか正しくないかなんて関係ないのよ
可愛いか可愛くないか。
そこしか興味ないよ。