専業や副業にかかわらず、ブロガーの方はどのくらい経費計上されているんでしょうね。経費にするものない・・・ってのが悩みです。
副収入の場合、年間20万円を超えた場合は、確定申告が必要ですね。
経費がないからといって、経費のための支出ってどうなんだろう?と思い、お金を残すために税金を払うという感じです。
この記事では、ブロガーの経費、青色申告のメリット、経費になるもの、経費のまとめ方をざっくりと学ぶことができます。
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副収入が20万円を超えると確定申告が必要
副業解禁の流れでブログなどでも収入を得ている人は多いと思います。
収入から経費を差し引いて、20万円を超えると確定申告が必要です。
申告については、雑所得または事業所得での申告。
●事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業を営んでいる人のその事業から生ずる所得をいいます。引用:国税庁
●雑所得とは、他の9種類の所得のいずれにも当たらない所得をいい、公的年金等、非営業用貸金の利子、著述家や作家以外の人が受ける原稿料や印税、講演料や放送謝金などが該当します。引用:国税庁
私のように、本業が会社員、副業でブログ収入があるという場合には、雑所得での申告になります。
開業届と青色申告承認書を提出している場合は、事業所得での申告です。
支払う税金は、売上の規模によりますが、2~4つの税金です。
- 所得税(税率5%~45%)
- 住民税(税率10%)
- 個人事業税(広告業 税率5%)
- 消費税(売上が1,000万円を超えた場合、2年後に納税が必要)
ちなみに、雑所得で申告をしていて「事業所得にしなさい」という税務署の指導はありませんが、逆の場合はあります。
青色申告のメリット
青色申告のメリットを見てみると、
- 65万円控除が受けられる(65万円×税率が節税)
- 赤字の繰越ができる
- 家族への給与を経費にできる
- 30万円未満の備品などを一括経費にできる
- 売掛金の5.5%を経費にできる(貸倒引当金)
といったところです。
副業ブロガーの場合は、65万円控除以外はほとんど使えないのではないでしょうか。経費がほとんどないブロガーの場合、赤字繰越はありえないですし、家族への給料支払いも難しいですしね。売掛金での取引もありません。
メリットである65万円控除は、65万円を課税所得から差し引くことができるので、例えば税率20%であれば、130,000円所得税が安くなるワケです。
税率ごとの青色申告による節税効果
- 所得税率 5% 32,500円
- 〃 10% 65,000円
- 〃 20% 130,000円
- 〃 23% 149,500円
- 〃 33% 214,500円
- 〃 40% 260,000円
- 〃 45% 292,500円
青色申告にすると、複式簿記で管理するなどの手間はでてきますが、節税のメリットがありますね。
きちんと帳簿を作るだけで、65万円控除が受けられるなんて大きいですね!
事業所得として申告する青色申告のデメリットとして考えられるのは、経理の手間と都道府県税である「個人事業税」(「広告業」(アフィリエイトの場合))でしょうか。
課税所得が290万円以下であれば、個人事業税は290万円控除があるので課税されません。
【個人事業税の計算式】
(収入 − 必要経費 − 専従者給与等 − 290万円)× 税率(5%)
課税所得が500万円の場合、105,000円が課税されるなど、金額によっては青色申告の65万円控除メリットが小さくなりますね。
経費の対象
副業ブロガーの場合は経費が少ないですね。
それでも、経費にできるものがあるので、基本はコツコツと経費計上をしておくということです。曖昧なものは経費にしないというのが鉄則です。
売上に貢献するものは経費にしておくというのは絶対ですね。生活のための出費は経費にはなりません。
具体的には、
- レンタルサーバー代
- ドメイン代
- セミナー代、書籍代
- 旅費交通費
- 家賃や住宅ローン(利子のみ、元本不可)
- スマホ代、電気代
など
がありますね。住宅ローン減税を受けている場合は、住宅ローン利子の経費計上はおすすめできませんが。
ちなみに、名義が異なっていても、経費計上できる場合があります。税務署に相談した際に、「えっ!そうなの?」とずっこけました。
出費の全てを経費にできるものもあれば、できないものもあります。
例えば、スマホ代などは普段の生活でも使うものですので、按分(あんぶん)しておく必要がありますね。
按分は、自分で決めることになりますが、説明できるようしておけばいいですね。スマホはブログの情報収集で7割利用しているから、7割分経費に計上するなど。
帳簿は作成する
項目ごとに「日付」「内容」「金額」をつけておきましょう。
・10月10日 文房具 ○○店 500円
などという具合です。
Excel(MFクラウド確定申告のひな型を加工)で毎月つけておくと大変な思いをしなくてすみます。
月ごとに収入と支出を自動集計するようにしてみました。
Excelで付けるのも簡単ですが、手間もかかります。
そこで、会計ソフトを利用すると、手軽に作成もできます。
freeeであれば、スマホアプリもあるので、経費計上の漏れも防げますね。
領収書などは絶対に保存しておく
領収書やレシートの保存は絶対にしておきましょう。
キレイに貼っていたんですが、手間もかかるのできれいに貼る必要はありません。
ざっくりと月別や経費別(書籍代など)にまとめておけばいいみたいですね。
もうファイルにつっこむだけで、かなり手間もかからず楽になりました。
コクヨの領収書&明細ファイルが使い勝手がいいのでおすすめです。
もちろん、これも経費にしておきますw
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節税の基本はお金を残すことを意識する
副業ブロガーの場合は、経費が少ないので、経費にしたいために出費をすることも考えられます。
ただ、節税はお金を残すためにする。
これが一番大事だと思っています。
例えば、1,000円の書籍を購入しても税率20%であれば200円分は節税できますが、800円はお金が出ていっています。手元には残りません。
税金を払いたくないからお金を使って経費を増やす。というのは、ちょっと違うなと感じます。
お金を残すために普通に税金を支払う。
過度な節税は、お金を残さないことになるので注意が必要ですね。
節税の基本は売上に直結するものをコツコツ計上するものであり、経費のための支出をしないことだと思います。
節税対策としては、
- 買っているもので経費にできるものを探す
- 必要経費で今年変えるものは今年中に購入する
- ふるさと納税をする
- 確定拠出年金(個人型DC)に加入する
などが現実的な節税方法です。
年間で20万円を超えると確定申告が必要なので、忘れずにしておきましょう。
年内は「収入の確認」と「経費の確認」をしておくと年明けにバタバタせずに済みます。
ではでは。
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