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Nobilis Works 代表の小形 秀明です
私が、Nobilis代表の
小形です。 お客様にご満足して頂けるよう頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします



屋根断熱:断熱材の効果はどのくらいなのか?

   

 屋根材そのものや、屋根材に付随している断熱材の効果って実際はどのくらいか?あまり知られていません。各メーカーは、独自の測定方法を提示していますが、いまいちはっきりしないところがあります

 そこで、屋根材の断熱性能を実際に施工して、断熱材ありとなし、各屋根材の断熱効果を連続して、その温度変化を測定してみました。断熱性能の測定&評価をしてみました。


●断熱材付ガルバリウム屋根材と断熱材なしの温度比較

 まず、ガルバリウム鋼板です。夏暑いというお客様の心配、要望が多くありますので、ガルバリウム鋼板屋根材の断熱性能の評価です。比較するのは、断熱材なしと断熱材付の屋根材を断熱BOXに施工して、いち日の温度変化を実際に測定してみました。 下のグラフです。
 使ったガルバリウム鋼板屋根材は、断熱材が無いものは、千代田鋼鉄工業のGL(ガルバリウム鋼板)
断熱材がある方は、写真左、奥に写っている、アイジー工業のスーパーガルテクト。写真のような周りを断熱材で囲い、屋根にいろいろ材料を変えて温度を測定できるBOXを使って測定。
 2つの温度変化、断熱性能比較のグラフ:
 青色が気温、黒色のグラフが、スーパーガルテクト、グリーンが千代田鋼鉄工業のガルバリウム鋼板屋根材の朝 8:30~20:00までの、各温度変化を表示しています。千代田とガルテクトのBOX内の最高温度は、14時近辺で、断熱材がない千代田のGLの方は、最高温度: 47.9度、ガルテクトは、43.0度
 部屋の中が40度をはるかに超えるのは、異常な環境ですが、単純に屋根材の違いで庫内の温度が違いを測定したものです。それでも、断熱材のあるなしで、約5度もの違いがありました。5度の違いははっきり人間は認識できるレベルと思います。しかも、この程度の温度差が、11:00~16:00ぐらいまで続いています。ガルバリウム鋼板屋根材における、断熱材のあるなしの違いがはっきりでました。
 しかし、断熱材があっても、11:00ごろには、気温:31度のところ、ガルテクトのBOX内は、35度以上にもなっています。断熱材がないと 40度近くになっています。いくら断熱材があると言っても、35度では、断熱材の効果は全く感じることはできないと思います。断熱材のないものとこのような測定をして、やっと違いがあると解るわけです。断熱材がないともっと不快な温度になるということです。トタン、瓦棒も同じ厚さの屋根材ですので、断熱材がないと同様な結果になるのだと考えます。瓦棒はまた別の実験で報告します。たった10mm程度(しかも厚さは一様ではない: 7mm~16mm)の断熱材ですが、ないものと比較をすると、確かに効果はありました。でも充分とは言えないです。
結果:
 断熱材付のガルバリウム鋼板屋根材で、断熱材の効果があるのはホント、でも充分ではない!


コロニアル・カラーベスト、スレートの断熱性能は?

 金属より厚みがあり、重厚な材料なので断熱性能は金属より良いのか?
 軽くて、安価なコロニアル、カラーベスト、一般名では、スレート材と呼ばれている屋根材です。
厚みは、5mm程度、かつてはアスベストをセメントで圧縮して固めた材料でした。アスベストは使われなくなりましたが、さてその断熱の様子は、下のグラフです。
 この実験の実施日は午前中は曇りで温度が上がらず、それでも、お昼には、最高気温:33.4度になりました。では、スレート屋根を施工したBOX内の温度は?最高、14:30に44.3度を記録しました。
比較したのは、断熱材付のガルバリウム鋼板ですが、最高の温度差は、約5度、前測定の断熱材なしのガルバリウム鋼板と同じような値です。 
 金属よりは、断熱的に勝っているとイメージしていましたが、見事に裏切られました。5mm程度の厚みしかないので、金属なみの結果となってしまいました。 機会があれば断熱材なしともう一度測定してみたいと思います。 ・・・スレート材の断熱性能は、期待できないです。

●良く使われる横暖ルーフとガルテクト:断熱性能比較

 アイジー工業のスーパーガルテクトとニチハの横暖ルーフS、この2つのガルバリウム鋼板屋根材を取り上げたのは、2016年に新日鉄住金が、新しいガルバリウム鋼板とも言えるスーパーガルバリウム鋼板:SGLを開発し、耐用年数が長く 25年の保証をしています。(耐用年数は25年以上)この製品を採用してガルバリウム鋼板の屋根材にしたのが、アイジー工業とニチハです。そしてどちらも断熱材付です。今はケミュー、新日鉄住金系列のメタルルーフもSGLを使って屋根材を出しています。ガルバリウム鋼板としてこのSGLが優れているので、注目していますし、お客様にも勧めています。その屋根材の断熱性能を評価しているという訳です。私見ですが、横暖ルーフSとスーパーガルテクトは強力なライバルと思っています。
SGLは保証が 25年ですが、ここでは耐用年数をテストするのではなく、付随している断熱材の性能評価です。ではその結果であるグラフが下です。

 青色のグラフが、気温、黒がガルテクト、緑色が横暖ルーフSです。
気温の最高が、お昼前後で、31.8度、ガルテクトの最高庫内温度が、39.0度、横暖ルーフSが39.4度とほぼ同じ数字で、グラフをみればわかるように、この2製品の断熱性能はほぼ一緒ということが理解できると思います。 
 また、このグラフ単体だけから断熱効果があるか?と問われたら、顕著な断熱効果を示すところは、「ない」と言わざる得ないです。体感的にも断熱の効果を感じることはできないのではないでしょうか?
断熱材がないものと比較測定して初めて違いがわかるのであって、このグラフからだけでは、難しいです
 実験に使った製品の仕様:
●横暖ルーフαS: 基板:SGL(スーパーガルバリウム鋼板)、遮熱塗装、鋼板の厚さ:0.35mm
 断熱材:硬質ウレタンフォーム: 17mm(最大値)、裏面:アルミシート
●スーパーガルテクト:基板:SGL(スーパーガルバリウム鋼板)、遮熱塗装、鋼板の厚さ:0.35mm
 断熱材:ポリイソシアヌレートフォーム: 16mm(最大値)、裏面:アルミシート


●屋根断熱:屋根に100mmの断熱材を施工すると

 断熱材の厚さを 100mmにしたのには、木造の家の柱の太さ、省エネ等級4に書かれた、関東地方の屋根の断熱材とその厚さ、加工のしやすさの理由で、スタイロフォームの 100mm(実際は50mmのものを二重にしています)を仕様としています。そとは断熱シート(アルミのシート)で囲っています。
 断熱BOXは、スタイロフォーム 100mmでBOXの全面(床、外壁、屋根)を覆っています。 屋根はテスト用です。まず比較測定をするので、2つの断熱BOXの断熱特性を同じにしなければなりません。そのためにいろいろ調整をして、100mmの断熱材での性能を同じにしました。そのとき測定したグラフが下です
屋根部分以外は、同じ材料、施工で屋根も壁、床全てスタイロフォームを 100mmにしています。そして、断熱性能の温度変化でBOX1とBOX2は、ほぼ同じ温度変化を示しています。細かいことを言うと、温度計の誤差も入っていますし、最大の差異は、0.7度で、温度計だけの違いではないのですが、結構追い込んだのですが、これぐらいが限界かな?と思います。本当はぴったり同じグラフになるようにしたかったのですが ・・・ でも誤差の範囲と思います。
 2つを気温のグラフと比較すると、断熱性能があることがこの単体のグラフからわかります。
気温の最高値が、13:40の33.5度でこのとき、2つのBOX内の温度は、最高気温より5度程度低く、約28度。また、気温の変化にあまり早く追従せず、緩やかなカーブになっています。午前中のBOX内の温度変化は、気温の変化よりかなり遅れて上昇しています。明らかな断熱効果です。

 ●参考: 断熱BOX内の温度と気温の温度差最高 10度
 今年、2017年の夏は台風の影響などで、涼しい夏でした、千葉県では雨も多く、断熱性能試験には不向きな環境でしたが、時折メチャクチャ暑い日もあって、その時の最高気温は40度を記録しています。
そのときのまだBOXはテスト段階でしたが、気温とBOX1内での温度を記録したものが残っています。
 下のグラフ 2Box Testです。
11:40の気温が40.2度ですが、BOX1内の温度は、30.9度。 約10度の内外差がありました。
ここまでくれば、断熱性能はかなり評価されても良いと考えます。でもこのBOX内には、住むことができませんし、窓がありません、ドアも、玄関も、エアコンも暖房もありませんので、あくまでも実験用の環境です
 スタイロフォームは、断熱性能(熱伝導率 λ=0.036)断熱材としては、中の上程度でしょうか? それでもここまで温度を低く保てるのには、感心しました。ではこれがかなり良い結果です。
 断熱について興味が拡大して、ついでに我が実家のある部屋の温度変化もこのサイトの趣旨(屋根葺き替え時の材料の断熱性能の考察)からは、少し外れますが、測定してみました。それが下のグラフです
例によって、青は気温(外の外気温)、黒は2階の寝室、緑は1階の洋室、納戸の温度変化です。
2階の寝室には、大きな窓があり(1,5m X 0.7)、南向きに窓があります。 1階の納戸は、かみさんの箪笥部屋になっていて、普段はあまり使用しません。窓は小さな(0.4m X 0.6m)窓がひとつ、東側ですが、隣は2階建のアパートなので、太陽の光はあまり入りません。東と北側が外壁で断熱材が入っています。南は隣の部屋の押入れ、西は廊下です。一方2階の寝室は、北、西、南が外壁で東は隣との内壁になっています。屋根は瓦葺で、小屋裏には200mm以上の断熱材入り。でも温度は気温を超えています。
南に大きな窓があるのと、測定時は、レースのカーテンのみでしたので、こんなに温度が上昇したのでは?と考えられます。1階の納戸は、締めっきりですが、温度は27度近辺でほぼ一定。1度ぐらいの上昇はありました。しかし、この温度の安定は驚きでした。エアコンはありませんが、あっても電力消費は低いのではないでしょうか?(エアコンの効いた部屋から納戸へいくと、むっとはしますが・・・)
このサイトのテーマ:(屋根葺き替え価格)からは相当外れますが、家の断熱性能については、また別の機会に書きたいと思います。屋根の断熱、屋根材の断熱性能、屋根葺き替え時での材料の選び方としてこの記事を書いていますが、結局屋根の葺き替えも家の中の部屋での環境を良くしたいという最終目的なので、断熱については、調査、測定を続けようと思います。 屋根葺き替え時の屋根材選び、材料の特性、断熱性能について、ご質問、疑問があれば屋根工事お助け隊まで。
 ●スレート屋根の横暖ルーフαSでカバー、通気工法の断熱性能測定へ

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 さあ、あなたも、このサイトを利用して納得の屋根を手にいれてください。
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