みなさん、こんにちは。元合唱部のあんがお送りする、合唱曲シリーズです。今回は小学校の卒業式におすすめの合唱曲をご紹介していきます。小学校の卒業式と言えば、卒業生である6年生の合唱と、1~5年生までの在校生の合唱があると思いまが、今回は卒業生が歌う卒業生合唱にぴったりの曲をご紹介していきたいと思います。
ちなみに、この記事が記念すべき100記事目だったりします。合唱記事が100記事目って、狙ったわけではないですけど、「自分らしいな」って思ったりして。
少々話がそれましたが、それでは早速始めていきますね。よろしくお願いします。
- 「ふるさと」 作詞:小山薫堂 作曲:youth case
- 「最後のチャイム」 作詞:山本惠三子 作曲:若松歓
- 「明日へつなぐもの」 作詞・作曲:栂野知子
- 「この地球のどこかで」 作詞:三浦恵子 作曲:若松歓
- 「明日の空へ」 作詞・作曲:山崎朋子
- 「夢のかなう場所へ」 作詞・作曲:山崎朋子
- 「旅立つ君へ」 作詞・作曲:山崎朋子
「ふるさと」 作詞:小山薫堂 作曲:youth case
「うさぎ追いし~」の「ふるさと」ではありません。ご注意ください。第80回 NHK全国学校音楽コンクールの小学校の部の課題曲です。紅白歌合戦のラストの曲として取り上げられたこともあるので、みなさんもご存知の曲かと思います。
著作権の関係でyoutube動画の埋め込みが出来ません。申し訳ありません。代わりと言っては何ですが、オルゴール音源を入れておきますので参考にしてください。
高音パートが全て主旋律ではなく、Bメロでは低音パートが主旋律を取ります。低音パートの人たちはBメロが見せ場になりますので、頑張りましょう。
Bメロの高音パートはハモリと掛け合いを担当します。ただの掛け合いではなく、伸ばす音でハモりながらの掛け合いになりますから、しっかりブレスを取って声が途切れないようにしてください。
歌詞で一番好きな部分はサビの「進む道も夢の地図も それは ふるさと」の部分です。これからの夢に向かうと共に、母校に思いをはせるような世界観を表している合唱曲だと思います。
第80回(平成25年度)NHK全国学校音楽コンクール課題曲 小学校同声二部合唱 ふるさと
- 作者: 日本放送協会
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/02/16
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「最後のチャイム」 作詞:山本惠三子 作曲:若松歓
学校のチャイムを表現した印象的なピアノの前奏から始まります。歌詞は、学校での日常の様子を思い出しながら卒業への思いを綴っていく分かりやすい内容になっていて、非常に気持ちを込めやすい曲だと思います。
歌詞の内容は分かりやすくなっていますが、合唱曲としての難易度はかなり高い曲だと思います。掛け合いの非常に多い曲です。高音パートと低音パートで主旋律の担当を入れ替えながら曲が進んでいきます。油断していると、主旋律と副旋律どっちを歌っているの迷ってしまい音が取れなくなるので、しっかりをパート練習をしましょう。
また、この曲を難しくしている特徴として、旋律最後の伸ばす音の音程を変えてハモり続ける部分が多いというのがあります。伸ばす時の「お~お~お~お~」の「お」が全て音が違うという感じです。息が途切れずに音程を変え続けられるよう、しっかりとブレスを意識してください。
同声(女声)合唱/ピアノ伴奏 「ありがとう」がいいたい ~2分の1成人式と卒業の歌~ (楽譜)
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「明日へつなぐもの」 作詞・作曲:栂野知子
短調を感じさせる曲調がしんみりとしていてグッとくる曲です。卒業式にぴったりの曲だと思います。
斉唱部分が多く、ハモリの部分があまりありませんので、歌いやすい曲になっています。サビの手前までハモリはありません。短期間で仕上げなければならないときなどには、ちょうどいい曲となるでしょう。
ハモリは少なめですが、サビの部分のハーモニーは短調の寂しげな雰囲気が鳥肌ものの曲になっています。特に、サビ出だしのEm7-5の響き感がたまりません。本当にいい曲だと思います。一度同じ音を歌ってから高音と低音に分かれるようになっているので、音取りもしやすいでしょう。
一番の聴かせどころはラストのサビが終わった後に入るCメロ的な掛け合い部分です。 歌詞も「忘れない (君の涙) いつまでも (君の思い)」と別れの気持ちをストレートに表現しています。そして最後は「ありがとう 君のすべて」と歌って締めくくります。この部分にしっかりと気持ちを込めて歌ってください。
小学生のための心のハーモニー ベスト!全10巻(6)卒業式・送る会の歌
- アーティスト: 合唱,渋谷区少年少女合唱団+女声合唱団コール・ジューン,名古屋少年少女合唱団,練馬児童合唱団,ruriko,栂野知子,三浦恵子,小嶋登,若松正司,村田さち子,千田鉄男
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「この地球のどこかで」 作詞:三浦恵子 作曲:若松歓
ゆったりとした速さの♩=82ぐらいの曲です。音量もメゾピアノと優しくはじまる曲です。曲調も卒業式の雰囲気にぴったりです。「最後のチャイム」と同じ作曲家の若松歓さんの曲ですが、こちらの方が歌いやすい曲になっています。
この曲はピアノ伴奏が他の曲よりも重要になってくる曲です。Aメロでは斉唱のメロディーとピアノ伴奏が掛け合いをします。この掛け合いピアノの高音を丁寧に弾いてください。また、サビ前に16分音符で駆け上がっていく伴奏があります。ここをしっかりと決めて、サビへの盛り上げにつなげていきましょう。
サビの出だしの高音パートが「高いミ」と非常に高い音になっています。声の勢いが甘いと、出だしの音程が低くなりがちです。一気に「高いミ」の音を出せるようにブレスをたっぷり取り、最初から声を最大に開放してください。
サビ出だしのハモリは高音部と低音部が別の音でいきなり割れますので、音取りが難しいです。この部分を重点的に練習し、感動的な合唱に仕上げてほしいと思います。
サビの歌詞は「歩いて行く道は きっと違うけれど 同じ空見上げているから この地球のどこかで」となっています。別れと共に一体感も盛り上げ、夢の広がりを感じさせる広大な世界観を表現する曲となっているのも魅力的ですね。
小学生のための心のハーモニー ベスト!全10巻(6)卒業式・送る会の歌
- アーティスト: 合唱,渋谷区少年少女合唱団+女声合唱団コール・ジューン,名古屋少年少女合唱団,練馬児童合唱団,ruriko,栂野知子,三浦恵子,小嶋登,若松正司,村田さち子,千田鉄男
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ここからは、山崎朋子さんという作曲家の曲を続けて3曲ご紹介します。私が合唱部のとき、特にお気に入りの曲は山崎朋子さんの曲がほとんどでした。
「明日の空へ」 作詞・作曲:山崎朋子
仲間と一緒に過ごした日々をいつまでも忘れずに、「翔ぼうあの空へ」と飛び立っていく歌詞の内容になっています。
「卒業していくけれども一人じゃないんだ」という気持ちを盛り上げてくれる歌詞になっているのではないでしょうか。歌詞もストーレートな表現が多いので、素直に気持ちを乗せられるでしょう。
高音を響かせたピアノの前奏から、音量を押さえて優しく入りたいAメロになっています。
Bメロは斉唱部分とハモリの部分を上手に使い分けるような感じになっています。聴かせたい歌詞がハモる部分になっています。1番でしたら「ひとりぼっちじゃない」の部分です。その部分の音取りをしっかり練習し、クレッシェンドを効かせて感動的にサビへつなげ、盛り上げてください。
曲の最後に「遠く 遠く~」とAメロがもう一度出てきます。ここでは最初と違い、高音がハモりを担当し、低音が主旋律を担当するところがあります。この部分でいつも私、鳥肌立っちゃいます。高音を裏声できれいに発声して、でも音量は控えめにきれいにまとめたい部分です。
エンディングはハミングになっています。ここの音の残響感も大切にしたいです。
「夢のかなう場所へ」 作詞・作曲:山崎朋子
春の出会いの場面から曲は始まり、夏、秋と季節を巡りながら曲が進んでいきます。「君と初めて会った」「二人肩を並べて」などの歌詞から、少し恋愛を想像するかもしれません。
それほど難易度は高い曲ではないと思いますので、こちらも急いで仕上げたい時にはちょうどいい曲でしょう。ハモリの部分ですが、高音パートと低音パートが同じ音を歌ってから割れるので、音取りもしやすいと思います。
音取りはしやすいですが、Aメロ途中から高音パートと低音パートに分かれ、斉唱の部分はほとんどありません。パート練習はしっかりとした方がよいでしょう。合唱に油断は禁物です!
ラストのサビで高音パートを更に2つに分ける分が1小節だけあります。上の音でハモるので、大変気持ちいい感じに響きます。やらなくても曲全体のイメージとしては遜色ないですが、ぜひ挑戦してほしい部分です。
「旅立つ君へ」 作詞・作曲:山崎朋子
Aメロ最初の「桜舞う~」のうをまろやかな感じで発声してほしい曲です。残念ながらサンプル音源は、はっきり「う」を言いすぎています。「う」に「お」を少し混ぜるような感覚です。この「う」の発音の仕方が曲を通しての大きなポイントになっています。
Bメロでは低音パートが主旋律を取り、高音パートは「Uh~」と高い音でハモります。メゾフォルテですが、とても繊細に扱ってほしい部分です。先ほどの、丸い感じの「お」を少し混ぜたような「う」で発声できるように練習しましょう。ふつうに「う~」と歌ってしまうと、ちょっとイメージが崩れます。
サビのハモリは高音パートと低音パートが違う音で割れますので、少々難しいかもしれません。サビのパート練習を頑張ってください。
私がこの曲の歌詞で一番好きな部分は「さよならが 旅立ちの始まりならば 笑顔で 手を振って僕は歩き出すよ」のBメロの歌詞です。別れとこれからの未来を感じる卒業にぴったりの曲だと思います。
以上の山崎朋子さんの3曲は全てこちらの楽譜とCDに掲載されています。伴奏も弾きやすい曲ばかりですのでおすすめです。
さて、今回は小学校の卒業式にぴったりの合唱曲をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。やっぱり卒業式に合う曲って感動的でいいですね。思わず歌いながら記事を書いてしまいまいした。歌いながら一人で鳥肌立ってしまいました…私、変態かも…ちょっと反省(;^_^A
それでは、長々と書いてきましたが今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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