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最近、体温計で体温を測っていますか?
朝起きて体調が悪い時、学校や仕事を休む理由として体温計を探す。普通は体温などあまり気にしていませんよね。
体温計を測って、37.0以上あると問題あり。低い場合は「あれ! 熱は無い・・・だるいのは気のせいか?」
実は体温が低い方が問題なんです。体温が1度下がると免疫力が30%下がると言われています。
そこだけ見れば、平熱が36度8分の人より35度8分の人のほうが、免疫力が30%ほど低いということになります。
平熱が高い人は低い人より代謝が良いということです。基礎代謝が良い人は、寝ている間にもカロリーが多く消費されます。
もともと痩せやすい身体であれば、ダイエットをすれば痩せやすいというのは当然です。
人によって“温かさ”の感じ方はまるっきり違います。
エアコンが効いた部屋に2人いて、自分は寒いのにもう一人は「暑いっ!」と言っていることってありませんか?
この体感温度の差は、身体の芯の温度の違いだと言われています。
身体の芯が温まっていないと、本当に体温が高いとは言えません。
身体の芯を温めてこそ免疫力があり、基礎代謝が高く痩せやすい身体と言えます。身体の芯部を温めるために遠赤外線の力が必要なのです。
遠赤外線とは?
焼き鳥屋さんの焼き鳥はおいしいですよね。あれは炭火で焼くことによって、表面はあまり焦がさないのに中まで焼けているから、軟らかくておいしいのです。
実は、その焼け方は遠赤外線によるものなのです。炭火はたくさんの遠赤外線を放出します。
遠赤外線とは「電磁場の一種である赤外線のうち比較的波長の長い領域を指す」を差します。
「電磁場とは振動する電解と磁界が、交互に垂直に交叉しながら、一定の方向に進行するエネルギー」(『遠赤外線暖房の時代』佐々木久夫・著)
光も電磁場の一種で、エネルギーの一つ状態であり、波長によっていくつかの種類に分類されます。波長の短い方から順に
- ガンマ線
- X線
- 紫外線
- 可視光線(紫、藍、青、緑、黄、橙、赤)
- 赤外線(近赤外線、中赤外線、遠赤外線)
- マイクロ波
- 電波
に分類されます。
赤外線の波長の範囲は、0.76ミクロンから1000ミクロン(1mm)。赤外線も波長の長さで「近赤外線」「中赤外線」「遠赤外線」に区分されます。一般的には4ミクロン以上が「遠赤外線」と言われています。
電磁波が物体に当たると、「エネルギー保存の法則」によって、必ず「反射」「透過」「吸収」「屈折」「散乱」いずれかの現象を示します。
その特性を生かして、赤外線は様々な利用がなされています。
例えば、可視光線が「反射」することによって人間は物の形や色が見えます。また、レントゲンはX線が人間の身体を「透過」することによって人体内部を見ることができます。
これは、赤外線は温度を持つすべての物体から放射されており、さらに「吸収」された赤外線は、その物体を温める性質を利用しているのです。
遠赤外線はどんなものに使われている?
遠赤外線はその特性を生かしていろいろなものに使われています。
代表的なものは次のとおりです。
- 衣料品
- 寝具
- 医療器具
- 調理器具
- 暖房器具
衣料品
素材自体が遠赤外線を発するという竹の繊維から作られた衣服や、遠赤外線を発するセラックや鉱石などを繊維に埋め込んだもので作られた衣服があります。
「冷えは万病の元」と昔から言われます。それは医学的にも証明されてきています。
関節を温めるサポーターや腰痛ベルトといった、医療器具として認められているような商品も販売されていて、オリンピック選手などアスリートの人たちも多く使用しています。
これらは、燃料を使わなくても遠赤外線を発してくれます。
このような素材の特徴は、電気などのエネルギーを使わなくても人の身体を温め、治療してくれる点です。
寝具
衣料品と同じように、身体を温める、治療するなどに使われています。
医療器具
整形外科などには接骨医院などには、患部を温める機器が設置してあります。これも治療目的です。
近所の整形外科ではその機器類が何十台もあり、大勢の患者さんが患部を温めています。先生の診察は、あっと言う間に終わり、ほとんどの時間は座って温めています。
温める機器さえあれば他はいらないのでは・・・と感じてしまいます。
暖房器具
遠赤外線といえば、どなたでも暖房器具を思い出すのではないでしょうか?
- こたつ
- オイルヒーター
- 電気ストーブ
こたつ(炬燵)
今では、炬燵(コタツ)を知らない人は意外と多いかもしれません。
テーブル自体が暖房器具になっていて、その上にふとんをかけて使います。
ふとんに足を入れて、皆で向かい合い、食事をしたりテレビを見たり、時にはその上でトランプをやったり・・・と、こたつを好きな人は多いですよね。
こたつはスイッチを入れると、熱源部分が赤く光ります。それが確かに、いかにも温かく感じるんです。しかも『遠赤外線』って赤い感じがしませんか?
しかし、それは作る側の演出なんです。遠赤外線というのは赤くありません。
赤い光は可視光線ということになり、赤外線というのは、可視光線の中の赤よりも外側という意味です。
しかも遠赤外線というのはその赤外線の中でも一番外側の光線ということで、赤くないんです。
「赤色が赤外線」というイメージを持っている人が多いので、わざと熱源を赤色にしているそうです。どれだけ赤くても、遠赤外線の量はあまり期待できません。
オイルヒーター
代表的な遠赤外線ヒーターです。
エアコンやガスファンヒーター・石油ファンヒーターと違って空気を汚さない、均等で柔らかい暖かさということで人気があります。
ただ、遠赤外線は高温になると放射されなくなるので、ヒーターで温度が物足りなくなるでしょう。断熱がかなりしっかりした部屋でないと、寒いかもしれません。
電気ストーブ
こたつと同じように赤くして遠赤外線をイメージさせているものが多く、遠赤外線はあまり期待できません。近くにいる人しか温かくならない割には電気代がかかり非効率なものが多いようです。
調理器具
昔からある土鍋なども「おいしく炊ける」と言われているのは、遠赤外線効果でしょう。表面をあまり焦がさず、中まで均等に焼けるのが遠赤外線効果です。
金属鍋と比べてセラミックの方が遠赤外線を大量放射します。
耐熱陶磁器に磁性体(じせいたい)を塗った鍋があります。そのお鍋は電子レンジでチンすると、電子レンジのマイクロ波を遠赤外線に変えてしまうという優れモノです。
電子レンジは「出来上がった料理自体が危険なものになる」と言われているようです。そうは言われても、便利さにはなかなか勝てません。
ところがその料理を安全で、おいしく、しかも、無駄な油が下におちるということでダイエットにも有効な料理が、便利な電子レンジでできてしまいます。これも遠赤外線効果なんです。
ある研究者は
「遠赤外線をはじめとする微弱エネルギーの作用機序と効果・応用の方途が、より科学的に解明されれば、物とエネルギーのカテゴリーに頼ってきたこれまでの「科学」の在り方に新たな地平を拓くことになりうる」
と言っています。
遠赤外線は知れば知るほど不思議な光線です。知識を持って有効に使えば、健康的であり、美容(ダイエット)にも効果があり、何よりも快適な人生を送ることができるでしょう。