米韓海軍が合同軍事演習を開始-北朝鮮にミサイル発射準備の兆候
- 合同軍事演習には艦艇約40隻が参加する予定
- 中国党大会前と軍事演習後には何が起きても不思議ではないと識者
米韓両国の海軍は16日、艦艇約40隻が参加する合同軍事演習を開始した。北朝鮮にはミサイル発射など新たな挑発を準備している兆候が見られる。
韓国の国防当局者によると、軍事演習は朝鮮半島の東西両側の海域で、20日まで実施される。内部の方針で匿名を条件に語った。
複数の韓国メディアが14-15日に匿名の軍関係者の情報として報じたところによると、北朝鮮のミサイル車両がマップ上から繰り返し現れたり消失したりしているほか、「輸送起立発射機」が平壌近くや平安北道から弾道ミサイルを運搬するのが確認された。
韓国国立外交院のシン・ボムチョル教授は「特に、18日の中国共産党大会開幕までの時期と、軍事演習が終わりトランプ大統領の日中韓歴訪が始まるまでの時期は何が起きても不思議ではない」と指摘。「これまで国連制裁を招かなかった比較的短距離の弾道ミサイルを試射する可能性もある」と分析した。北朝鮮は過去においては米韓の軍事演習中には直接挑発してこなかった。
オーストラリアのビショップ外相は15日、中国党大会が北朝鮮の新たな挑発行動のきっかけになり得ると記者団に発言。北朝鮮は中国が世界から注目を浴びている時に恥をかかせようとしてきたと説明した。
原題:U.S., South Korea Start Drill as North Seen Readying Missile(抜粋)