MVNOに乗り換えて通信費を安く抑えたいという方多いと思います。そこで大手携帯キャリアから格安SIMや格安スマホに電話番号そのままで乗り換えたいという場合、MNP（ナンバーポータビリティ）という手続きが必要となります。
MNPはけっして難しい手続きではありませんが、少々手間がかかることは否めません。
この記事では、docomo、au、SoftBankといった各キャリアで格安SIM/スマホにMNPする手続きを行えば良いのかということを解説していきたいと思います。

格安SIM/スマホへMNPする際の手続きの流れは？

格安SIMに乗り換える際、多くの人がこれまで使用してきた電話番号を引き継ぐためにMNPを利用することになります。しかしMNPの手続きの流れは、知っておかなければよく分からないものですよね。まずは、MNPに関してのおさらいと、手続きの流れをチェックしていきましょう。

MNPをするメリットは？

MNPをするメリットは、電話番号が変わらないことです。

実は格安SIMに乗り換える場合、それ以外のメリットは特にありません。

キャリア間でMNP手続きをする場合は、新しく購入する端末が割引されるといったメリットがありますが、格安SIMへのMNPの場合はあまりそういったキャンペーンは行われていませんので、無理にMNPを選ぶ必要はないということを覚えておきましょう。

MNPの手続きを完了するまでの流れ

格安スマホにMNPする場合、まずはMNP予約番号を発行する必要があります。

MNP予約番号を発行したら、あとは移行先のMVNOで契約手続きを行う際に、MNP予約番号を入力する（店頭でのMNPならば番号を伝える）だけです。

数日後、MNP手続きが始まったら新しいSIMカードが届くまでの数日間、通信が行えなくなりますので注意しましょう。ちなみに店頭でのMNPの場合は、その場で新しいSIMカードが発行されますので、不通期間はありません。もし、通信が行えない空白期間を懸念している人は店頭でMNPの手続きを行うことをおすすめします。

ただ、最近は自宅に新しいSIMカードが届いてからネット上で簡単な手続きを自ら行うことで、数日間の不通期間なしにすぐに利用可能になる格安SIMも増えているので、こちらに関してはあまり心配しなくてもよいでしょう。

MNPする際の費用

格安SIMへMNPする場合、無料で移行できるわけではないことを覚えておきましょう。
MNPに不可欠な「MNP予約番号発行」に手数料がかかるためです。これは各キャリアごとに手数料が異なるので、現在利用しているキャリアの手数料をあらかじめ把握しておくことが重要です。

MNP転出の前に必ず「更新月」を確認しよう

大手通信キャリアからMNPする際、必ず確認しておきたいのが「更新月」です。
大手通信キャリアと契約している人の多くは機種を購入した際に2年契約を結んでいるのではないでしょうか。
キャリアでは、この長期契約を結ぶと毎月の機種代金を割り引いてもらえるなどの特典がありますが、
MNP転出する場合は契約期間が残っていると約1万円ほどの解約金（違約金）を払わなければなりません。
格安SIMへMNPを検討している人は、自分の契約の更新月を必ず確認しておきましょう。

ここから先は各キャリアごとにMNPする手続きについて紹介していきます。格安SIM/スマホに乗り換えを考えている人は今利用しているキャリアからMNPする際に参考にしてみてください。

docomoにおけるMNP手続きの方法は？

docomoのMNP手続きの方法について、確認していきましょう。

docomoでは、ネット経由でもMNP手続きが行える

docomoは、「My docomo」からオンライン上でMNP予約番号を発行できます。

My docomoを開き、「ドコモオンライン手続き」からMNP予約番号を発行すれば、それだけで手続きは終了です。わずか数分で手続きを終えられますので、これは非常に便利ですよね。

パソコンでのMNP予約番号発行受付時間は、午前9時から午後9時30分までとなります。また、MNP予約番号の発行手数料2,160円も必要です。

これだけでも、格安スマホに変更するにあたって敷居が低いのはdocomoということになりますね。

ドコモショップや電話でもMNP予約番号を発行できる

オンラインでの手続きが苦手で、どうしても他の方法で手続きをしたいという場合は、ドコモショップの窓口や電話窓口でのMNP予約番号発行を行うこともできます。

電話受付ならば足を運ぶことがありませんが、午前9時から午後8時までに受付時間は限られていますので注意しましょう。

年中無休ですので、時間がある日を見計らって行えるのは良いですが、仕事の日程などの都合でなかなか受付時間に合わせて電話をかけられないという方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、オンライン手続きを行ってみてはいかがでしょうか。

なお、店頭や電話での手続きの場合も手数料が2,160円かかりますので、こちらも合わせて覚えておきましょう。

docomoから格安スマホに乗り換えるメリット

docomoからIIJmio(みおふぉん)やFREETEL(フリーテル)といったdocomo回線系の格安SIMに乗り換える場合のメリットは、スマホを新しく購入する必要がないということです。

docomo回線系の格安SIMを利用するのであれば、SIMフリースマホを購入する必要がなくそのまま以前の端末を利用できるため、端末代金まで節約できてしまうのが大きなメリットと言えるでしょう。

回線もdocomo回線のままですので、速度はやや落ちますが、ほぼ今まで通りに利用することができます。少なくとも同じ端末を利用する場合、docomoのSIMでは繋がったのに格安SIMでは繋がらないということは起こりませんので、ご安心ください。

auにおけるMNP手続きの方法は？

続いて、auのMNP手続きについて確認していきましょう。

auの場合は、auショップか電話窓口でのMNPになる

auの場合は、オンラインでのMNP予約番号の発行手続きを行うことはできません。（auケータイ EZwebからは可能）
そのため、MNPには少し手間がかかってしまいます。

auにおけるMNP方法は、電話か店頭窓口の二択のみとなります。時間に余裕のない方は、なかなか厳しいかもしれませんね。

さて、auで電話によるMNP予約番号発行手続きを行う場合は、やはり午前9時から午後8時までに電話をかけなければいけません。

どうしても時間がないという場合は、いっそのこと新規契約にしてしまってもいいかもしれませんね。

また、auの場合MNP手数料は3,240円です。こちらも合わせて覚えておきましょう。

auでMNPをするメリットは？

auの場合も、今まで利用していたスマホを基本的にはそのまま移行先で利用できますが、利用できるのはau回線が利用できるmineo(マイネオ)やUQmobile（UQモバイル)などに限られますので、注意しましょう。

さらに、VoLTE対応スマホを利用している場合はSIMロックを解除し、VoLTE対応SIMを契約しなければその端末をそのまま使うことはできませんので注意が必要です。

auでは、解約後でも手数料3,240円をauショップの窓口で支払ってSIMロック解除手続きができますので、忘れていたままMNPを終えてしまっても安心です。

SoftBankにおけるMNP手続きの方法は？

続いては、ソフトバンクのMNP方法です。

SoftBankも、auと同様にオンラインではMNPできない

SoftBankでMNPを行う場合は、電話か店頭窓口で行うこととなります。（3G ケータイ版のみMy SoftBankからも可能）

午前9時から午後8時までの間に電話をするか、窓口が開いている時間内ならショップで対応して貰えます。手数料は3,240円です。
ちなみに契約後翌々請求月末までは5,400円の手数料がかかりますので、注意しましょう。

MNPの手続きの流れを把握して、賢く格安SIM/スマホに乗り換えよう

格安SIM/スマホにMNPする場合は、必ずMNP予約番号を発行しなければいけません。電話や店頭でのMNP手続きでは引き留められることもありますが、物怖じせずに手続きを進めましょう。