10月 162017
 

前回、日本に存在する通貨を分類しました。

» 日本に存在する通貨(法定通貨・暗号通貨・電子マネー・ポイントの違いは?)

それぞれ、法的にできること、できないことが決まっており、企業によっては通貨を使い分けしていることもあります。
その代表格がLINE。
LINEのアプリ内には、最低でも5つの通貨が存在しています。(ゲーム内通貨は除く)

2016年5月に、ゲーム内アイテムが通貨と判断されて一悶着あったので、ココらへんの整理はかなり本気でやっていると邪推していますf^^;
» 毎日新聞:LINEゲーム 一部アイテム通貨認定 関東財務局

改めて、通貨の制約を振り返ります。
電子マネー=前払式支払手段は現金化(法定通貨と交換)できない
ポイントは現金で買えない

LINEコインは、スタンプを購入するためのLINE内通貨ですが、明確にボーナスポイントと分けて表示されています。
ボーナスコインは、LINEコインに交換、というか充当可能ですが、現金で購入できません。

LINEコインの資金決済法に基づく表記はこちら。

LINEポイントは、LINEの共通ポイントのように扱われていて、アンケートに答えたり、LINE Payを使ったりして貯まります。
いわゆる一番メインとなるポイントとなっています。

なお、LINEポイントからLINEコインに交換できます。
ポイント→前払式支払手段 への交換は可能です。※逆は不可

ややこしいのが、LINE CashLINE Moneyでして、両方共、LINE Payで決済する時の残高として使用します。
ただ、LINE Payは決済だけでなく、送金や引出しなど複数の機能があり、どの機能を使うかでCashとMoneyが切り替わっているようです。
こちらの画像がわかりやすいです。

出典:意外とわかりにくいLINE Payの仕組みを徹底解剖。LINE CashとMoneyの違いとは?手数料はどこにかかるの?

初めてチャージする時は、本人確認が不要なLINE Cash(前払式支払手段)でチャージされます。
これはそのまま決済に使うことができます。

本人確認を取ると、引出しが可能なLINE Money(資金移動業)に変換されます。
面白いのが、送金すると、受け取る側のLINE MoneyはLINE Cashになっている点です。
受け取る側が本人確認をしていない場合があるため、だと考えられます。
また、LINE Money(資金移動業)だと100%の供託が必要なため、50%の供託で済むLINE Cash(前払式支払手段)にしておきたいと考えているかもしれません。

そして、11月中旬に本人確認無し状態でも送金ができるようになる!、と告知されていたのですが、、、

見送りとなってました。
要は前払式支払手段(LINE Cash)なら、現金化ができないため送金できる、っていうストーリーで、Kyash は法的整理されていたはずなのですが、どうなのでしょう?

もし法的にアウト判断されているとしたら、いよいよマネロン規制が強くなっているということかと。
逆に、メガの動きが活発になってきているのも注目です。

» 携帯番号で送金 3メガ銀が実験、24時間低コストで ブロックチェーン活用、預金口座と連動

【告知】

10/26(木) @渋谷で、FinTech WATARU会の第二回やります。
» FinTech WATARU会 #2「目論見書とか通貨とか信販会社とか」

引き続き、弊社ではエンジニアを募集しています!
» 既存金融サービスを越えていくJavaScriptエンジニア募集


 Posted by at 11:30 AM

 Leave a Reply

(required)

(required)

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>