何かをやり始める時の中国人のスピード感に、日本人であるわれわれはしばしば驚かされる。建物や道路、鉄道の建設ペースもその1つだが、逆に中国人は、日本における建設や工事のローペースぶりに衝撃を覚えるようである。中国メディア・今日頭条が21日伝えた。
記事まず、3枚の写真を紹介。東京駅の丸の内口前で続いている工事現場の写真で、1枚目は2014年12月のもの、2枚目と3枚目は今年の夏に撮影したものだという。記事は「約3年で、工事が半分しか進んでいないのだ。しかも工事済みのエリアを見ると、新しく樹木が植えられた以外に地面になんの建築物もない。ただの広場だ。4、5年かけて小さな広場を作るとは、めまいがする思いだ」と説明している。
また「日本の四方八方へ通じる鉄道の玄関口であるとともに、東京を代表する観光スポットだ。毎日35万人が利用する場所で、どうして工事をこんなに長々とできるのか。理屈から言えば一分一秒を争って完成させるべきではないのか」と疑問を呈した。
続いて、地下鉄改良工事を撮影した写真も紹介。「地上の道路を囲ってすでに少なくとも4、5年は経つ。上下1車線ずつ確保しているとはいえ、街のイメージからすればこれはマイナスではないのか。完成するのは2019年になるらしいぞ」とした。さらに、池袋で「かれこれ10年は続いている」という道路工事現場の写真も示している。「両側の住民を移転させて道路を拡張し、10年かけてここまでようやくここまで来た。そして、今がこれだ」とし、なおも道路が開通していないことを紹介している。
記事は「日本人の工事の進み具合には本当に言葉がない。門外漢の自分には、日本の行政は『多快好省』ということを考えないように見える」と評した。「多快好省」とは「多く・速く・立派に・ムダなく」を意味し、中国において社会主義づくりのスローガンに用いられてきた。
丸の内の広場はもともと今年春に完成予定だったが、冬まで工期が延びた。予期せぬ埋設物による工法の変更がおもな原因だという。いずれにせよ完成まで、もう少しの辛抱だ。ところで、日本には開業して以降約100年にわたり工事が続いている駅がある。それは、横浜駅だ。完成しないというよりも、常に形が変化し続けていると言った方が適切かもしれないが、この話を聞いて驚嘆する中国の人は多いに違いない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)voyata/123RF)
一向に終わる気配のない東京駅前の工事に見る、めまいがするような日本の「作業効率」=中国メディア
2017-08-25 05:12
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