虫嫌いだけど昆虫食展で昆虫食べてきた
こんにちは。虫嫌いです。
ゴキブリはもちろんセミも怖くて触れない僕ですが、
この度近所で昆虫食展が開かれるということで、試食会に参加してきました。
十三の昆虫食展
行ってきました。
こちらの昆虫食展の、オープニングパーティーにお邪魔させていただきました。
十三駅から歩いてすぐのアトリエ・キプリスさんで20日まで開催されています。
入場無料。
昆虫に関する展示や、昆虫食を普及させるための様々なアーティストの創作などが展示されていました。
アトリエ・キプリスさん自体が常設で昆虫(主に蝶?)に関する展示しているギャラリーで、奥には綺麗な蝶の標本などが展示してありました。
外から昆虫食展を撮影するとこんなかんじ。
思っていたより人がいてびっくりしました。(失礼)
外の喫煙スペースでプカプカしていると、
意外と、昆虫食にもともと興味のないような人が「なにこれおもしろそう」的にホイホイ入ってきていました。
特にちっちゃい子供が綺麗な蝶につられて興味を持っているようでした。
これから虫を食うおじさんたちの集まりとは知らずに。
試食会
※閲覧注意
調理された虫の写真が出てきます。
苦手な人はなんとかかんとか。
試食会に参加されている方は大学生から年配の方まで様々で、
男女比も半々ぐらいで、特にどういう人が多いとかそういうことはなかったですね。
なんとなく変な人ばっかりでしたけど。
コース
しょうもない女子大生があぐらかいた商売してるカフェで高い金払って食べてるランチプレートみたいで非常にオシャレじゃないですか?
記憶をたよりに適当に説明すると、左上から
- 蒸して味付けしてドレッシング的にしたアリを乗せたサラダ
- スズメバチの幼虫〜蛹の状態のものを蒸したやつ
- スズメバチと一緒に蒸した、タイのもち米
- 羽化してすぐのクマゼミのコンソメスープ
と、写真には写っていませんが、
- バッタの粉末を練り込んだおこし
- 日本最大のスズメガ、オオシモフリスズメが桜を食べて出した糞で作ったお茶
をいただきました。
アリサラダ
アリに塩味とレモンの味がついていて、サラダとしては普通に食べられました。
蒸したアリは、しらすみたいな感じでした。
ただ、アリと目が合うので苦手な人は苦手だと思います。
ハチノコ
ちっちゃい幼虫からほぼ成虫の蜂の形の蛹までたべましたが、
ちっちゃいイモムシ状態のほうがおいしいですね。
クリーミーというかなんというか。
イナゴ醤油やタガメ肉味噌を付けて食べておいしいにはおいしかったです。
非常に人気でたかるようにみなさん食べておられました。
セミコンソメスープ
セミの羽化したての柔らかい状態のものを燻製してそれをコンソメスープでにこんだもの。
スープはセミの出汁がきいていておいしかったですね。
肝心のセミ自体も、びっくりするぐらいおいしかったです。
ハチノコは正直口の中で液体が広がる感じがキツかったですが、
セミはモグモグむしゃむしゃ食べられる感じ。
肉感が強くて食べごたえもあってよかったです。
バッタおこし
もち米とはちみつとバターとバッタで作ったおこし。
バッタは粉末にしたものを混ぜてあるので、バッタの香りがするぐらいでした。
昆虫食経験者のみなさんは「香ばしい香り」と言っていましたが、僕としては「虫の匂いだなあ」という感じ。
単純にお菓子としておいしかったですが、バッタの手柄ではなかったと思います。
ただ、バッタはタンパク源として優秀なので、貧困国の栄養状態を改善するのに向いているとかなんとか。
オオシモフリスズメのフン茶
桜を食べた蛾のフンのお茶。
しっかり桜の香りがして、フレーバーティーの味でした。
みなさんは「桜の香りがすごい!おいしい!」などと盛り上がっていましたが、それやったら桜でフレーバーティー作れば良いんじゃないかと僕は思いました。
あと、虫を食べるのと虫のフンを飲むのは別の抵抗感の壁が有ると思いました。
感想
心理的な抵抗感さえ乗り越えてしまえば、虫は栄養価的にも味的にも食糧なんだと実感しました。
虫を食べたことで虫嫌いが治るということはないと思いますが、セミをみても「いつでも食べたんぞ」的な、今まで心理的に天敵だったものが、捕食者目線で見られるようになるので、虫に対して精神的優位に立てるようになると思います。
また、味に関して、「牛肉がどんな味がするか説明して」と言われても説明し難いのと同じように虫の味というのも説明しにくいもので、
味覚には5つのレセプターがありますし、嗅覚には350のレセプターがあり、それに加えて食感など加えるとやっぱり「虫ってどんな味がするのか」を説明するのは難しいと思います。
たべてみてください。
虫もおいしいにはおいしいですが、「思っていたよりおいしい」程度のものでした。
が、今食べている虫は天然の虫です。
植物だって動物だって人が食べる用に品種改良したものばっかりだということを考えれば、まだまだ改善の余地があるという点で将来性があると思います。
虫は植物や哺乳類に比べれば世代交代が早いので品種改良も早く進むと考えれば、近いうちに「ほかのどの食べ物よりもおいしい虫」みたいのが出てくるかもしれないなあと思いました。
また、昆虫食を語る上で大事な要素として、虫害があります。
異常発生だとか外来種の侵入なんかを、人間が食べることで被害を小さくすることができるという大変なメリットもあります。
たとえば世界各地で起こるバッタ・イナゴの大発生は数百億匹クラスのものもあります。
これを全部食料にできれば、途上国の食糧問題も解決できちゃう的な、昆虫食には社会的意義もあるんですね。
虫喰いたのしかったです。
蟲喰ロトワさん、アトリエキプリスさん、楽しいイベントをありがとうございました。
そういえば
昆虫食展では、虫に関するグッズ(虫イラストブックとか、イナゴ醤油とか、虫タイツとかとか)の販売もしているのですが、
海外の虫スナックを2つ購入してみました。
謎言語で書かれているので詳細不明。
十三東公園のベンチにすわって食べてみました。
なんか苦くてまずかったです。
このあと、つけ麺を食べました。
やっぱ普通の飯ってうめーわ。
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