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2017年6月19日月曜日

絹代氏のTwitterが炎上してる件。輪行の際はどこに自転車置けばいいのって話。



サイクルライフナビゲーター(ってなんやねん・・・)の絹代氏のTwitterが燃え上っていると話題になっている。

ことの顛末をまとめるとともに、これについて私自身考えて思ったことを綴る。


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ことの発端は、氏が発したツイートである。

電車内で輪行する若者(顔は写っていない)の様子を(おそらく)本人の許可なく撮影し、(おそらく)本人の許可なくTwitterにてツイートしている。

一般的に、「盗撮」と「晒し」と呼ばれる行為である。

電車内の車イス用スペースの壁に立てかけられた自転車の横で、サイクリストが壁に寄りかかっている。
両足の間にリュックを挟む形で床においた状態で、携帯ゲーム機を楽しんでいたという(ここでは敢えて写真は掲載しない)。

少なくとも私個人としては「邪魔になっている」とか「悪質な輪行方法」とは思わず、ごくごく一般的な、「他の旅客に配慮した輪行姿勢」だと感じた。

その若者を見た絹代氏は、盗撮したと思われる写真とともにこうツイートしている。


上記写真のリンクを見てもらえばお分かり頂けると思うが、そこまで悪質な輪行姿勢には見えないのである。

このツイートに対して、さまざまな反応が得られている。

(返信の中で、絹代氏はベビーカーに子供を乗せており、直接苦情を言うと報復の恐れがあったとしている。)

―そこまで迷惑には見えない
―盗撮して晒す前に注意すればいいだけの話では?
―混雑もしていないし、迷惑にならないよう配慮していると思う
―黙ってても譲ってもらえるのが当然と思っているのかな
―ベビーカーが来たら場所は譲るべき

賛否両論あるが、(絹代氏に対しての)否定意見が大半である。

反対意見をまとめると、

「ちょっと場所開けてもらえませんかー?って言えばええやん」
 ⇒仲良く使えばいいやん派

「直接言えないくせにSNSでタラタラ文句言うな」
 ⇒顔見て文句言えないやつは黙っとけ派

「勝手に晒すな」
 ⇒盗撮晒しダメ絶対派

というカテゴリに分けられる。


私の話をさせてもらえば、私は絹代氏のことはほとんど存じ上げていない(雑誌で何度か見たことがあるレベル)。
サイクルライフナビゲーターって何それ?という状態で、そもそも絹代氏が既婚でお子さんがいるということも知らなかった。

うちにも生まれて半年の子供がいる。

夜泣きはひどくない方だと思うが、母親は基本的に子供につきっきりで、夜も3~4時間ごとに授乳で起こされ、慢性的な寝不足に加えて家事も行わなければならず、本当に大変だ。敬服に値する。

だからこそ、「ああ、イライラしてたから、ちょっと気に食わないことがあって晒しちゃったのかな」などと、(絹代氏の子供が何歳かも知らないが)思ったのが、やはりこの対応(盗撮・晒し)はよくない。

数々の罵詈雑言や批判意見を受けてか、絹代氏は更にツイートを続ける。

















140文字の制限があるTwitterで、長々と論じておられるのでまとめる。

・若者の輪行が邪魔なので晒します
・子連れで報復が怖いので直接は指摘しませんでした。
・横に並べるのではなく、隅にまとめて欲しい
・輪行は他の旅客の邪魔でしかないので、「配慮」の気持ちが欲しかった
・自分が子連れじゃなかったら100%指摘してました
・ベビーカーや車いすはロックを掛けても不安なので、同じ高さに手すりのある場所にいたいもの
・ベビーカーじゃなくても疲れて壁にもたれ掛りたかった人はいるはず
・この若者のようなスタイルは自転車が邪魔者にされかねないスタイルである
・自省の意味も込めて晒した
・これからもみんなが気持ちよく輪行を楽しめたらと思う

ということだそう。



↑この置き方が、「スペースを使い切ってしまうため、他の旅客が利用できない」ため、絹代氏としてはNGらしい。



こういう置き方なら、スペース的にも譲り合って使えるからいいらしい。

なるほど、たしかに仰ることは正しそうに見える。

しかし、このやりとりを見て、

「正解のイメージがあるなら、コソコソ晒しなんかせずに教えてあげればよかったんやん」

という率直な感想と、発言途中から絹代氏が、

「自転車を楽しむため」
「輪行を楽しむため」

ではなく、

「如何に、かの若者(の輪行スタイル)が悪であるか」

ということを主張し始めていることが気になった。

報復が怖い、と本人は言っているが、報復が怖くて口頭注意もできないレベルであれば、晒しなどなおさらするべきではない。

直接言えないからSNSで晒す、というのは、卑怯者がやることである。


おそらくこの若者も、悪意があってこのような置き方をしたのではなく、なるべく邪魔にならないように配慮した結果ああなった、のだと思う。

「そこから更に配慮して隅にまとめられる」のが絹代氏であり、それができるかできないかは、指摘してくれた(教えてくれた)人がいるか、というところが要素として大きいのではなかろうか。

だとすれば、サイクルのライフをナビゲートすると自称している絹代氏こそ、この若者に対して、自転車輪行の方法をナビゲート(注意、指摘ではなく、ナビゲート。表現さえ誤らなければ報復などされないと思うのだが)するべきだったのではないのか?

盗撮からの晒しに続く自己擁護(と若者への更なる批判)とも取られかねない絹代氏の発言であるが、輪行方法の主張としては間違っていないと思う。

私が思ったのは、絹代氏が伝えたかったことが「輪行のあり方」なのであれば、拡散すべき(晒すべき)は「いい例」であって、「悪い例」については個別の指摘に留める(もしくはだんまりを決め込む)のがよかったのではないか、と。

相手への敬意を持って自身の考えを述べるようにすれば、
「こんな輪行、残念」
といった晒しツイートには至らないのではないか。

今回の場合で言えば、たとえば、




「度々輪行で使用される車イススペースも、置き方によっては他の利用者の邪魔になったり、悪印象を与えてしまう可能性があります。譲り合って使用する為に、輪行時はこういった自転車の置き方、立ち位置をおすすめします」
※上記画像(もしくは自分が実践した or 他者が実践している写真)付き

であれば、反感を買うこともなかったのではなかろうか(101文字でTwitter文字数制限も余裕でクリアである)

指摘や注意は個別に。
称賛はみんなの前で。

これは基本である。

「敬意を持ってって、どうやって伝えればいいんだよ!」

という方は、この本、おすすめです。