ただ、ヘヴィ・メタルにもその一般的な印象とは異なり、いろいろなサブ・ジャンルがあって、単一的ではない広大な世界が横たわっている。それぞれの解説はここでは避けるが、スラッシュ・メタル、スピード・メタル、デス・メタル、ゴシック・メタル、シンフォニック・メタル、ブラック・メタル、ドゥーム・メタルなどなどその分類は多数あり、ファン層も細分化されているのだ。
また、その演奏スタイルも様々で、メタルというと「ギターの速弾きでしょ」という固定観念はもはやメタル・ファンには通用しない。例えば、チェロだけでヘヴィな世界を構築するフィンランドのアポカリプティカや、ア・カペラのコーラスでハードに責め立てるドイツのヴァン・カントなどは有名なところだ。いずれもメタリカの同一楽曲をカバーしているので聴き比べてもらうとよく分かるがヘヴィ・メタルはそんなに単純な世界ではないのだ。
そんなバラエティに富んだヘヴィ・メタルは、当然世界各国に存在し、その国独自の文化や社会状況を反映しながら進化を遂げてきた。有名な例では、日本のアイドル文化と合体したBABYMETALもそのひとつだ。