あれこれやそれこれ

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「息子を突き放したいけど家族ですから」ですからなに?

これにジーンとする理由がわからない

清水アキラの三男、清水良太郎の逮捕で記者に取材をされて泣きながら清水アキラさんが言ったこのセリフは芸の芸能ニュースなどで何度もお茶の間に流れている。

「息子を突き放したいけど・・・家族ですから」

ここにたとえ犯罪を犯してでも息子を愛そうとする父親の姿を見て感動する人が沢山いるようですし、それを見越して芸能ニュースも繰り返しこのシーンを取り上げるのでしょう。でも。

僕はこのシーンを違和感を感じて見ています。それが正しいとはいいませんし、父として子供への愛を感じる発言だと思う人を間違ってるともいいません。ただ、自分はこう思う、ということを書きたくなったから書くだけ、それが私のブログです。

これを他の人のブログまで押しかけて「私はこう思う!」とかやるつもりも別にありませんのであしからず。平和大事。

初犯ならこれでもいいのかもしれない

この三男、犯罪に手を染めるのは2回目、一度目は違法賭博店への出入りを疑われて芸能活動を自粛していたのを6月に復帰したばかり。これも逮捕こそされていないんですけど犯罪に手を染めていたのでしょう。

この時にこのセリフなら「二十歳を超えた息子ですら管理不行き届きを恥じる父親が謝罪する姿」でありかもしれません。実際三男は清水アキラの事務所に所属するタレントだったので。

でももしここで清水アキラさんが本当に彼を愛していたのなら、もっと彼の周りの人間関係にもう少しシビアになっておくべきだったんじゃないのかなと思うんですよ。悪いところには悪い人が集まりますからね。世の中ってそういう部分があるじゃないですか。

違法賭博に出入りしている時点で麻薬覚せい剤なんて真っ先に疑ってもいいような気がするんですよ。する、しないは別として。

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家族だからこそ突き放して彼を一人前にするべきだった

結局その違法賭博への出入りは芸能活動自粛ということでうやむやになり、しばらくの自粛後に復帰してきました。復帰後はまた清水アキラさんの事務所に。

で、結局覚せい剤に手を出していて、女性に通報されて逮捕でしょ?「突き放したいけど家族ですから」ですからなんでしょう。家族だからと甘やかした結果はなんだったんでしょう。

これ、感動するええ話なん?悪いことをしたけど親が大目に見た結果、もっと悪いことをしてしまって、でも親が「家族ですから」って危険な目にあった女性は一体なんだったんでしょう。

日本人ってホント美談っぽいやつ好きなんですよ。爆弾三勇士的な。

本当に子供を愛しているというのなら、家族を大事にするというのなら。最初に問題になった時にもっと彼のためにしてあげられたことがあったんじゃないかと思う。それは決して自らの「保身」のためでなく、家族として父親の愛情として出来ること。

それは「親の力を借りることなく自分の力で生きていく力を養うこと」。簡単に言えば事務所から放り出して裸一貫で出直すことです。清水アキラ自体三男の才能に気づいていたというのだから、1人で出直すことだって出来たはずです。

でもできなかったのか、やらなかったのか、甘えたのか、甘やかされたのか。

そろそろ「こいつホント親として冷たいよな」って言ってる人がいる気がするんですけど、別にどう思われてもいいんですよ。僕は僕なりに息子たちを愛しているし、今彼らが何かをしでかしたら泥水の中で土下座して許してもらえるならやりますよ。でもそれは彼らが成人するまでですけどね。

それまでに彼らには彼らが自分で生きていくだけの人間性は身につけてほしいと思っていますし。人様に迷惑を掛けない、自分の尻拭いは自分でする、空に飛ばしたつばは自分のところに降ってくる、それだけです。

愛情の違う形をみつけたきっかけ

そんな事を言っている僕でも昔は本当に子供に甘い父親でした。それが変化したきっかけの一つを書いてみたいと思います。それは僕が歯医者さんに通っているとき。長男がまだ乳歯がやっと生えそろった頃。

歯科医の先生に「子供がやっと歯が生えてきたので歯磨きをするようにしたんですけど、嫌がって顔を左右に振ったり口を閉じたりなかなか歯を磨かせてくれないんですよねー」なんて話をしたんです。子供かわいい。

その先生は患者さんに厳しくて有名だったんですが、その先生はきっぱりとこう言いました。

「じゃあ子供が嫌がるからとサキさんは子供の歯磨きを適当に終わらせるんですか?乳歯で虫歯ができることは口腔内に大変な悪影響を及ぼします。歯並びの悪化、歯槽膿漏、顎関節症につながることもありますし、大人の歯への移行は虫歯を引き継ぐことにもなります。子供が嫌がるから泣くから歯磨きを疎かにすることは子供への愛情だと思いますか?」

これは本当にドキッとしました。嫌がることを無理やりすることは愛情だとは思っていなかった。でも本当に子供を愛しているのなら、泣いてでも無理やり口をこじ開けてでもやらなくてはいけないことがある。

「子供を上向きに寝かせてください。サキさんは正座して太ももで子供の顔を挟んで顔を動かすことが出来なくしてください。歯磨きを嫌がって口をあけないのなら鼻をつまんでください。呼吸をする時に必ず口を開けるのでその時に歯ブラシを差し込んでください。そして一番大事なのは、終わるまでやめないと子供に言うことです」

実際この歯科医の先生は怖かったんですが、怖いのと同じくらい愛のある先生でした。僕は実際その歯磨きを子供に実践したわけですが、歯ブラシの扱いに慣れるにしたがって嫌がったりすることもなくなりました。

ちなみに、うちの子はふたりとも虫歯がありません。矯正はしましたけどね。

子供を押さえつけてでも歯磨きすることに愛はありませんか?甘やかすことだけが愛ですか?愛にもいろんな形があると思うんです。自分ひとりで生きていけと破門するような扱いをして自立を促すことだって僕は立派な愛なんだと思うんです。

で、家族ですから。

この「突き放したいけど、家族ですから」の後の言葉。清水アキラさんはこれからどんな行動を取るんでしょう。面会にもいなかい、事務所にも戻さないと言っているようですが、そこまで言い切るならなんで最初の時点でやらなかったのかな、とおもったりもします。

 このツイートの裏ではこんな事を考えていたわけです。さすがに140文字では語れませんでしたね。わかりにくい話でゴメンナサイ。