あれに登らねばならぬ
トムラウシ山は、北海道中央部、上川管内美瑛町と十勝管内新得町の境にそびえる大雪山系南部の標高2,141 mの山。「大雪の奥座敷」と称される。地元では昔から「カムイミンタラ」として崇められてきた。日本百名山に選定されている。
トムラウシ・・・また、牛ですか~!?
正直そう思ったのですが、心を強く捕える魅力があるのでしょう。
北海道の中央部にそびえる標高2141mの大雪山のことです。
日本百名山に選ばれているトムラウシ山は、地元では昔から「カムイミンタラ」と言われて崇められてきたそうです。
カムイミンタラとは「神々が遊ぶ庭」ということで、アイヌ語です。
「神様が遊ぶ庭という伝説が言い伝えられてきたのかな」
と思ったのですが、ヒグマのことをアイヌ語で「カムイ」と言うそうです。
ヒグマが遊ぶ庭とも言われて来たということですね。
あれに登らねばならぬ
と決心したのは、「日本百名山」という本を書かれた深田久弥さんです。
彼がトムラウシ山を訪れたのは1961年8月。
山麓の屈足から森林鉄道を使って山越えをして、十勝川の支流ユートムラウシ川に湧いている野天温泉でテントを張って一夜を過ごしました。
そこからまた山越えをして入山しています。
巨岩の連なる山々に点在する沼地、そして温泉。
よく目立つトムラウシ山に魅力を感じる人は多いのではないでしょうか。
トムラウシ山の名の由来
トムラウシ山の名の由来は「日本百名山」著・深田久弥 の中から引用します。
”十勝川の上流トムラウシ川から来たもので、トンラウシと呼ぶのが正しいそうです。
tonra usi は「水垢(みずあか)」を意味し、ウシは「多いところ」を意味する。
「水垢の多い川」ということで、温泉鉱物のため水がぬらぬらしているのでこの名があるのだという。”
ということで、牛のような山ということではなかったのです。
大雪山の深山の魅力
夏場は登山者で賑わうトムラウシ山も9月に入ると登山者は少なくなりますが、その頃になると紅葉も楽しめるといいます。
9月の下旬になると雪が降ることもあるのだとか。
北海道の山ですから甘くみたら行けないですね。
大雪山などで見ることができるエゾコザクラとエゾノツガザクラ
下の画像の右側はエゾノツガザクラで、高山植物です。
左側はハクサンコザクラでこちらも高山植物で、雪渓周辺や湿地帯に群生しているそうです。
可愛い花です。