更新日:2017/08/04 18:00
プーケットやピピ島、サムイ島は、タイの人気ビーチリゾート。世界中から多くの観光客で賑わう観光スポットです。しかし、すぐ近くに「クラビ」(Krabi)と呼ばれる美しいビーチがあり、静かな海が好きな方におすすめの観光スポット。切り立った断崖に囲まれたビーチや、島々を巡るアイランドホッピング観光ツアーは現地予約が安くておすすめ。エメラルドプール(湖)や秘境の温泉など、クラビ旅行の楽しみ方をご紹介します。
切り立った断崖とジャングルに囲まれたクラビ。人の侵入を阻む複雑な地形は素晴らしくダイナミックで、陸続きでありながらボートでしかアクセスできないビーチが多く、美しい自然や海がそのまま残されていることが魅力です。
クラビへ行くには少し前までは、プーケットからパンガー湾をぐるりと回ってアクセスするしかできず、知る人ぞ知る秘境のビーチリゾート。しかし、2006年にクラビ空港が開港し、アクセスの利便性が向上しました。
◆飛行機
スワンナプーム国際空港からタイ国際航空(1日3便)、バンコクエアウェイズ(1日3便)、エアアジア(1日3便)が運航(所要時間約1時間20分)
◆鉄道
隣県のスラーターニー、トラン(所要時間約9時間)を経由し、路線バスでクラビへ(所要時間約2時間半~3時間)
◆バス
バンコク・カオサン発のツーリストバスで、所要時間約16時間(約600バーツ、50席バス)
クラビは、ニューヨークタイムズ紙が「2014年に行きたい場所52選」に選んだビーチリゾート。小さな田舎町で、カフェやレストランは早く閉まり、騒がしいゴーゴーバーやネオンがきらめくこともなく、古きよきアジアの風情が感じられます。
クラビのビーチでは、ジェットスキーなどモーターを使うマリンスポーツは禁止されているので、聞こえるのは優しい潮騒や風、鳥の鳴き声だけ。心地よい静かな海を楽しみたい方に、クラビの海はおすすめです。
写真:澤 慎一
地図を見るクラビの沖合には約130の島々が浮かび、奇妙で独特な形に惹きつけられます。写真はCMのロケ地にもなった「ポダ島」です。クラビ観光で最もおすすめは、独自の島々を巡るアイランドホッピングツアー。
日本で予約しなくても、現地のツアーデスクで予約する方が安くておすすめ。ホテルからボート乗り場にまで連れて行ってもらえるので、アイランドホッピングツアーを手軽に楽しむことができます。
写真:澤 慎一
地図を見るクラビのアイランドホッピングツアーは、アオナンビーチ(またはノッパラッタラビーチ)がスタート地点。ツアーデスクがあるのも、このビーチです。しかし、ツウはビーチに停泊しているボートを1日チャーターして、クラビツアーを楽しむ方法。
個別交渉になりますが、1人からでもボートを1隻、1日貸切ることができ、約1万円。ツアーデスクで申し込むのとほぼ同じ料金。通常のツアーでは上陸しない「チキン(ガイ)島」に立ち寄ることがき、絶景の海が目の前に。
写真:澤 慎一
地図を見るクラビの島々は、潮の干潮によってビーチの形が変わります。写真は、透明度バツグンの海が広がる「タップ島」。潮が引いていると、海を割るように美しい白砂のビーチが現れ、隣の「モー島」とつながり、島と島の間を歩いて渡ることができます。
さらに、さきほどの「チキン島」と白砂の道でつながることがあるのですが、これはかなりの条件が整わないとなかなか見られない光景。まさに幻のビーチ。タイ国政府観光庁が「Unseen Thailand(まだ見ぬタイ)」として指定している自然現象で、「タレー・ウェーク」と呼ばれています。
写真:澤 慎一
地図を見るクラビの岬には、険しい断崖によって陸路を阻まれた3つのビーチがあります。観光エリアのアオナンビーチからボートで約15分(300円ほど)。ビーチでは、カヤックやシュノーケルをレンタルすることもでき、カヌーツアーやシュノーケリングツアーを楽しむのもおすすめです。
「ウエスト・ライレイビーチ」はリゾートホテルが並ぶ白砂のビーチ。「イースト・ライレイビーチ」はマングローブが生い茂る遠浅のビーチが特徴です。しかし、おすすめはダイナミックな鍾乳洞も楽しむことができる「プラナンビーチ」(写真)。透明度バツグンの美しい海が広がり、柔らかなパウダーサンドの白い砂浜が心地いい。
写真:澤 慎一
地図を見るプラナンビーチの東端には、「プリンセス・ケーブ(王妃の洞窟)」と呼ばれる神秘的な鍾乳洞があります。長い年月にわたって波の浸食や雨風にさらされ、独自の景観がダイナミック。地元の人々の信仰を集める洞窟で、厳かで霊的なパワーが秘められています。また、この付近はロッククライミングスポット。
写真:澤 慎一
地図を見る小さな貝殻が敷きつめられた約1キロメートルの「アオナンビーチ」。オシャレなバーが多く、シーフードンレストランやお土産屋もひしめき、静かで居心地のいいナイトライフを過ごすことができます。
アイランドホッピングツアーを終えると、スタート地点のアオナンビーチに戻ってきますが、ちょうど夕日が美しいころ。クラビの沖に浮かぶ島々がシルエットとなって浮かび、不思議なマジックアワーを楽しむことができます。
天然の湯船に入って温泉が楽しめる「エメラルドプール(Emerald Pool)」も、クラビ観光の魅力。アオナンビーチから約65キロメートル離れたトウンティアオ山国立公園の中にあります。
写真:澤 慎一
地図を見る写真が「エメラルドプール(Emerald Pool)」。タイ語で「サ・モーラコット(Sa Morakot)」と呼ばれ、いわばジャングル温泉。森の奥から温泉の川が流れ込み、源泉かけ流しの天然温泉となっています。お湯はぬるめで、さらさら。微かな硫黄の香りが漂い、小魚の群れも透けて見えます。美肌効果やリラクゼーション効果も。たくさんのタイ人が服を着たまま温泉を楽しんでいます。
写真:澤 慎一
地図を見る「エメラルドプール」の最もおすすめは、一番上流にある「ブループール(blue Pool)」。タイ語で「サ・ナーム・プット(湧き水の池)」と呼ばれている湖です。神秘的すぎるほどに深く透き通った青さ。透き通った水底から空気の気泡がぽつぽつと静かにふき上がり、水が湧き出ているようすに見とれてしまいます。
クラビでおすすめの高級ホテルランキングで、上位を占める人気の高級ホテルが「ラヤヴァディ・リゾート(Rayavadee Resort)」。人気の理由は、陸の孤島のビーチ「プラナンビーチ」にあるためで、ロケーションとコスパが抜群。キノコのような可愛い2階建てのスイートヴィラはプールや野外ジャグジータイプもあり、上品にまとめられたインテリアが素晴らしい。洞窟を利用したレストランも秘境感があって絶対おすすめ。
国際的なホテルブランド、リッツカールトンの高峰ブランド「リザーブ」の第1号リゾートが「プーレイベイ・ア・リッツ・カールトン・リザーブ(Phulay Bay, a Ritz-Carlton Reserve)」。タイの伝統様式を取り入れながらも、アラビアン調のインテリアを取り入れ、自然光や風が感じられる設計が斬新なヴィラタイプの高級リゾートホテルです。インフィニティプールやイギリスの高級スパブランド「ESPA」もおすすめ。アオナンビーチからかなり離れたエリアにあり、一味違ったクラビの静けさ、美しさを楽しむことができます。
提供元:Centara Grand Beach Resort & Villas Krab…
http://www.centarahotelsresorts.com/centaragrand/c…地図を見るアオナンビーチに近い隠れ家リゾートホテルが「センタラ・グランド・ビーチ・リゾート & ヴィラズ・クラビ(Centara Grand Beach Resort & Villas Krabi)」。すぐ目の前がパイプロンという湾内に孤立したプライベートビーチで、アオナンから専用ボートで送迎してもらえます。切り立った断崖に囲まれ、ジャングルに囲まれたプールは広々。客室は落ちついたナチュラルなデザインで、窓から見える紺碧の海が素晴らしい。
クラビの気候は、典型的な熱帯モンスーン気候。乾季は10月~4月。雨季が5月~9月。ベストシーズンは11月~3月ごろ。湿度もあまり高くなく、快適です。透き通るようなエメラルドグリーンの海を楽しむことができます。
本文でご紹介した「エメラルドプール(Emerald Pool)」に行くには、ツアーに参加して行くのが一番手軽でおすすめ。ツアー内容は「温泉(ジャングル)ツアー~クロントム天然露天温泉・自然の池エメラルドプール・タイガーケーブテンプル」というのが一般的(5000円~)。ですが、レンタルバイクを借りて自分で行けば、500円ほどで借りることができ、アクセスとなる国道4号線は広く、約1時間の快適なツーリングを楽しむことができます。
エメラルドプールの近くには「Hot Stream」と呼ばれる温泉があり、ツーリングで疲れた身体を休めることができます。帰りはクラビタウンのナイトマーケットに立ち寄り、安くておいしいタイ料理を楽しまれてみてはいかがでしょうか?
なお、アイランドホッピングツアーの詳細については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
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