巨人が村田修一内野手(36)に対し、来季の契約を結ばず、自由契約にすることを通達したと13日、発表した。11年オフに横浜(現DeNA)からFAで加入。主軸として12年からのリーグ3連覇に貢献するなど活躍したが、世代交代の波に押されて来季の構想から外れた。2000安打まで残り135本と迫り、“男”を代名詞とするスラッガーは新天地でのプレーを模索していくことになる。

 男が巨人を去る。この日、都内ホテルで鹿取GMらと席を持ち、自由契約となることを通達された。「ハッキリ言ってくださって、ありがとうございます」。6シーズンでリーグ3連覇に貢献した主軸は、堂々と受け止めたという。

 世代交代が押し寄せた。昨季は本塁打、打点でチーム2冠も今季は新外国人マギーに定位置の三塁を奪われた。だが勝負強い打撃を示し、夏場からマギーを二塁手で共存させることで持ち場を取り返した。打率2割6分2厘、14本、58打点と堅実な守備。一定の評価もされるが、高橋監督の3年契約最終年を迎える来季へ、若手へかじを切ることになった。

 来季残留が濃厚なマギーは三塁へ戻り、正二塁手には昨年ドラフト1位の吉川尚が期待される。大砲候補の岡本も再び三塁に挑む。鹿取GMは「チームが若返るためにです。戦力になる力は十分にあるし、2000本も彼なら十分に達成できると思うが、多くの先発出場の機会を与えることは難しい」と現状を捉えた。