はじめに
へいへい、今日は完全な内輪ネタでござい。
炎上上等ブロガー、「読み聞かせもできちゃうアタシ、二の腕の白さが自慢のアタシ、ねえアタシを見て!」と言わんばかりのオラオラブロガー、ねむれないさめ(id:nemurenai-same)さんとオフ会してきました。雑な紹介ですみません。
タイトルの通り。タイ料理を食べた。それ以外書けること何かあるか? ないだろ! でも少しだけオフ会の様子を写真でご紹介しようと思います。
府中駅近くのタイ料理屋「ヴィエンタイ」へ!
あえてお店の入り口、駅からの道のりなどは書きませんが、ちょっと普通じゃない場所にあります。なんていうか、夜のネオンがともったら、怪しく光りそうな雑居ビルの二階。
昼間行くと、殺風景すぎて「ここに本当にお店があるのか?」というような、年季の入ったコンクリートむきだしの雑居ビル。築年数は……三十年といったところかな。結構古い。この日は入り口でビルメンテナンスの人が何やら工事してた。そりゃそうよね。
誰もいないさびれた一階を抜け、外から見えるつくりの階段を上り、二階へ行くと「OPEN」の看板がかかった、タイ料理屋さんらしい雰囲気のお店があります。ここまで来てしまえば安心するでしょう。そしてここは人気店。ランチタイムもきちんと満席になります。まだ満席になる前にお店のこっち側だけパチリ。
ランチは11時半から15時まで。11時45分に行ったのですが、すでに二組の先客がいらっしゃいました。この立地でこの人気。人気の秘密は後でわかりました。
さめさん小論
実はわたしが先についており、お茶を飲みながら待っていました。15分ほどで、ヤボ用が長引いたさめさんがお店に入ってきました。
「ごーめーん」
無駄に語尾を伸ばすその話し方は、実家の猫を思わせた。「ミャーアーオ」そう長く鳴く猫は、他の猫よりも自分が多く愛を受け取ろうとしていた。実家の母の膝で長く鳴くその猫は、自分が「美しい、かわいい」ということを信じていた。母はそんな長く鳴く猫の自己顕示欲までが愛おしいと言い、その猫ばかりを写真におさめ、「猫の手帳」的な雑誌に投稿しては、掲載されたり、たまに大賞を勝ち取ったりした。対外的にも美しい猫だったのだ。
話をさめさんに戻そう。
体に一切フィットしない服をまとったさめさんは、いつも通り衣類の布量が無駄に多かった。ぶっちゃけ、半分の布量でもさめさんの体をぜんぶ包むことができるだろう。
そして髪型もまた摩訶不思議であった。わたしの概念だと、髪の毛は「おろす」か「まとめる」の二択となるのだが、さめさんは髪の毛をまとめることをためらうような、なんとも言えない髪型をしている。こればかりは説明ができない。「え、ここ留めるんですか」という場所で髪の毛のホンの一部だけを留めているのだが、そこの髪を留めたところで顔にかかる髪はそのまま垂れているし、一体全体、何のためにあの一部を留めているのかが未だにわからない。誰かわかるだろうか。わたしもあの髪型をして歩いてみれば何かが見えるのだろうか。わたしはすべてがわからなかった。
話をタイ料理に戻そう。
ランチタイムなので、さくっと注文をして食べるものと思っていたが、さめさんはメニューを見て「どーおしよぉー」と髪をかきあげた。(やはりこの髪型では、かきあげなければ髪はすっきりしないらしい)さめさんは、約8分、メニューを見ながら迷っていた。その間も会話は続いていた。
結局、さめさんはシーフードパッポンカリー、わたしがグリーンカレーを注文した。ランチタイムだが、一杯だけということでビールも飲んだ。いわゆるリア充的な写真を撮るのが「インスタ映え」するであろうと思い、作為的に撮った仲良しっぽい写真である。
注文した品が届くまでの時間もあっという間に感じるくらい、女子というのは話が好きなものだ。互いの日常を耳かきでほじくり出すように話すのが女の常だが、わたしたち二名は耳垢が耳から飛び出しているような女子でありますゆえ、話のネタは耳かきなどつかわなくてもぽろぽろとテーブルに落ちてくるのである。
落ちてきた話のネタは、耳垢と同じで、いちいちここに晒すような上品なものではなかった。二人とも確かに日本社会における「一般人」にカテゴライズされるのだろうが、その魂は清純であるとはとても言い難かった。そもそも魂が清純な者などいないと思うのだが。
ここで料理が配膳される。わたしのグリーンカレーと、さめさんのシーフードたまご混ぜまぜカレーだ。
わたしのグリーンカレー。量はちょうど良かった。最近わりとたくさん食べられるようになってきたので、ほぼ完食できた。(野菜を少し残してしまった)
さめさんは卵のカレーを二時間くらいかけてカレー部分は完食しておられた。これには拍手を送るほかない。
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人気のひみつ
この店が人気である秘密は、味と接客の素晴らしさである。つかず離れずの接客と思いきや、実はお店の方「ご近所の憩いの場」であるという意識をきちんと持っている接客であった。タイ人の方がやっているお店なのだが、良い意味で日本人気質をきっちり持ち、きちんと商売しているお店であった。
皆静かに食べているお客ばかりであったが、かなり通っている常連さんなのであろうことがすぐにわかった。うるさいほど話すわけではないのだが、ご近所さんに話す気安さで、お店の人がお客へ話しかける。
そして、初めて来たわたしたちにとっても、別にそれが気にならないような、絶妙の感じなのである。なので一回だけ食べに行くのでもまったく気にしなくていい。客同士が常連同士グダグダしているような感じでは無い。ただ、何度か行ったら覚えてくれると思う。そして、何度か行くうちに自然に一言、二言会話が始まるのだと思う。
ちなみに、来客の7割くらいが、クィッティオというタイのラーメンを注文していた。おそらく人気メニューはこれと思われる。お試しを。わたしも次回はクィッティオ食べる。あれだ、誰か一緒に食べるか。
もしわたしが近くに住んでいたらたぶん、月に1~2回は通ったと思う。そのくらいに良いお店だった。さめさんもこの店のレポを書くと思うのだが、彼女にとってこの店はどう映ったであろうか。
メニューはこんな感じ
店運がないさめさん
今回、店を決めるにあたってさめさんは「最終的にはかんどーさんがお店決めて!」と二回言ってきた。最終的にも何も、タイ料理を食べたいと言ったのはさめさんだ。もう一つのお店はバイキング形式でわたしたちには向かないし、ほぼここに決まりではないか。「あーわかった、先に言って下見してから入ってるねー」とその場は切り上げたが、会った際に「なぜ自分で店を決めたくないのか」をそれとなく聞くと、
「わたし、お店運ないの……」
と力なく笑うさめさんがいた。やはり悪霊がついているらしい。帰りにレジ付近にあった神棚2つに、しっかり二人でお参りをした。
成城石井でモーモーチャーチャー!
12時頃には会っていたのだが、気づけば15時である。時のたつのはあっという間だ。二人は駅の近くの「成城石井」へ行き、さめさんの好きな「モーモーチャーチャー」を見たり、わたしはクラフトビールを買ったりした。さめさんはここでも、デザートのコーナーだけで約12分見ていた。一体どこを見ているとデザートコーナーで12分見続けることができるのだろう。今度会ったとき聞いてみたい。モーモーチャーチャーによく似たほうじ茶のデザートを買っていた。プリンも買っていた。「3つも食べるの?」とわたしが聞くと
「1日いっこ!」
とよくわからない意地を張っていた。今日3つとも食べたって良いと思うのだが、きっとさめさんにはさめさんの事情があるのだろう。
とりあえず、まだ致命的な喧嘩などもしておらず、はてな的に面白い対立構造はできていない。タイ料理だけに、タイりつ……などと下らないことを考えもしたが、ネタのために人と喧嘩をするつもりはないので、今日も仲良しだったのである。
わたしはさめさんと別れたあと、一旦府中の街へ出て、大國魂神社という府中では有名な神社へお参りし、(悪霊退散……)と心の中でつぶやいておいた。徳は積んでおくものである。
良い子のわたしたちは、そのまま早い時間に、それぞれの灯りがともる家へと帰った。
翌週また会う約束をして……
おわり