片側に大きな凹みができているこの廊下。
だがよく見てほしい。凹みに見えるのは目の錯覚で、実際の廊下は完全に平らなのだ。
イギリスのタイル会社の廊下
この廊下は、イギリス・マンチェスター市にあるタイルメーカー「Casa Ceramica」の本社ショールームに最近作られたものだ。以前は普通の廊下だったが、わざわざこんなふうに作り変えた。
その理由は「ショールームに入って来る人が皆、なぜかこの廊下を走るからだ」、と社長のDuncan CookさんはTwitterで説明している。
Cookさんが新しい廊下をTwitterで公開したところ、目を引かれた多くのユーザーから質問が相次いだ。反対側から見たらどうなるのか? 普通のプラスチックの床タイルで作れるのか? それらについて、Cookさんは動画で答えている。
(錯覚は一方向から見たときだけ起こるんだろうね?——Owe Jessen)
(その通り。これが反対側から見たときの様子だ。——Duncan Cook)
(実用されている一般のタイルを使っているのか? それとも、合成樹脂の特別なタイルなのか?——Juan Videla)
(実用されているタイルだよ。——Casa Ceramica)
タイルの使い方をアピール
同社がこの床を作った目的は「人が走らないように」という以外にもある。Cook社長は海外メディアから取材を受けて、こんなふうに言っている。
「一般の人が持っているタイルのイメージを壊したかったんです。そのために錯覚というイリュージョンを取り入れました。タイルはこんなふうに使う事もできる。それを見せたいと思ったんです」