こんにちは!ハンザワです。
本日は資産運用についての記事です。日本にはハイイールド債券を投資対象とした投資信託がたくさん設定されています。中でもアメリカのハイイールド債券に投資しているものが多く、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドは純資産残高が一兆円近くもある人気の投資信託です。以下では、ハイイールド債券をあまり詳しく知らない人に対して、ハイイールド債券の魅力とリスクをできるだけわかりやすく説明したいと思います。
スポンサーリンク
ハイイールド債券とは
「ハイ=高い」「イールド=利回り」の意味であり、ハイイールド債券は日本語に直訳すると「高利回りの債券」です。具体的に何の債券を指すかというと「信用格付の低い債券」です。ハイイールド債券は昔はジャンク債と呼ばれていたので、ジャンク債の方が聞き覚えがある人が多いかも知れません。
ハイイールド債券を投資対象とした投資信託について
以下はハイイールド債券を投資対象とした投資信託の中で、一番純資産残高の多いフィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの2017年8月末時点のデータです。
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | |
最終利回り | 6.8% |
直接利回り | 6.4% |
組入銘柄数 | 559銘柄 |
上位10銘柄の組入比率 | 10.9% |
魅力的なインカムゲイン
ハイイールド債券の一番の魅力は何と言っても高利回りです。最終利回り6.8%(直接利回り6.4%)もあります。アメリカへの米ドル建て投資で、高い金利を獲得できることがハイイールド債券の魅力です。(新興国に投資している債券ならば、同等の利回りのものはありますが、新興国通貨建てになってしまいます。)
スポンサーリンク
分散投資の徹底
ハイイールド債券を投資対象とする投資信託は分散投資が徹底されています。なぜかというと、ハイイールド債券は「信用格付の低い債券」のため、ある程度の会社は潰れることを織り込み済みで運用しているからです。
フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドの場合は559社に分散投資しています。仮に559社のうち30社がデフォルトして、全額回収不能になったとしても全体の5%強です。その程度ならば、ハイイールド債券の高い金利で十分にカバーできると言うわけです。
ちなみにフィデリティ投信のデータによると、ハイイールド債券全体での1988年~2016年の平均デフォルト率は4.7%です。(問い合わせても詳細な数字は教えてくれませんでしたが、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドは銘柄を選別しているため、デフォルト率はもっと低くなるそうです。)
債務返済の優先順位は「債券>株式」
「ハイイールド債は投資している会社が潰れたらゼロになる」と思っている人もいるのではないでしょうか。それは間違いです。会社がデフォルトした際の、債務返済順位は「債券>株式」であり、ハイイールド債券は株式より優先して返済されます。
JPモルガン証券のデータによると、2000年~2016年の米国ハイイールド債券のデフォルト後の平均回収率は41.3%です。デフォルトした会社があったとしても、平均で4割程度はお金が返ってくるということです。
結局、ハイイールド債券の投資信託は買うべきなのか
個人的にハイイールド債券の投資信託は「リスク分散投資の一環として買っても良い」と考えています。繰り返しになりますが、米ドル建ての高利回り債券はハイイールド債券をおいて他にないため、非常に魅力的です。
あくまで「債券」であるため「株式」よりも値動きは安定していますし、分散投資の徹底とデフォルト後の高い回収率により、会社のデフォルトリスクをある程度抑えられています。
なお、今回紹介したフィデリティ・USハイ・イールド・ファンドはネット証券大手の楽天証券、SBI証券、 マネックス証券 で購入することができます。
最後に
現在はアメリカへの投資は米国株式が流行っています。アメリカ経済が好調な証拠でしょう。アメリカへの投資を行なう際、リスク分散のためにも米国株式のみではなく、ハイイールド債券を購入してみるのはいかがでしょうか。
それでは!