都会と田舎で二拠点生活をしているライターのsakkoです。
夫の仕事の関係で、週末を栃木県内の地方都市で過ごすようになって3年。
電車の本数が少なくて不便だの、駅前なのに夜は真っ暗で人がいないだの、虫も匂いも嫌だの……。
とにかく田舎に対するいろいろな不平不満やアレルギーを発症しては、田舎での生活に苦しみましたが、
なんとも良いご縁があり、ついに県内の田舎町に家を建ててしまいました!
都会LOVE(しかも地元横浜LOVE)で、できることなら一生都会から出たくなかった筆者が、
半分はこちらに仕事を持つ夫に言いくるめられたようなものですが、移住をよく決断したなと、我ながら思います。
東京で仕事がある日以外は、平日もほぼこちらで生活をすることになりますが、新居にまつわるアレコレを、
移住先でのご近所づきあいの話なども含め、都会っ子目線で掘り下げていきたいと思っています。
さて、まだ新居に住み始めて少しですが、「こういう移住者は嫌われるんだな」と確信したことがありましたので、ご紹介します。
■特徴1:「ローカルルール」をとことん無視する!
我が家のご近所には、元々この地に暮らしていらっしゃるご家族が1軒、
そして我々と同じく別の場所から越していらした方が1軒が、すでに家を構えていました。
前者は、この辺りでも大きな土地を所有されていて、ご近所のことをよく把握されています。
とても頼りになる、優しい方です。
後者は、東京から定年後に越してきた方で、こちらもにこやかな良い方です。
ところが、筆者が越してきて数日たったある日、庭いじりをしていると元々住まれている家のお父さんがやってきて……。
「後ろの家は、境界線から壁の距離も民法ギリギリで建ててきて、窓に目隠しも付けない!
この辺じゃ1mの距離を空けるのが普通だよ。ゴミだって、ウチは出さないから掃除当番はしません、だって。
法律違反してないんだから問題ない!とか言うんだよ。まったく!」
とおっしゃるのです(我が家は境界線から1m以上離して家建てといて良かった……)。
地域には「慣例」という暗黙のルールがあります。
筆者は事前にハウスメーカーさんからその話を聞いていたので、家も慣例に習って建てました。
こういうことの事前確認は、本当に大事です。
後ろの家の方は、その後気まずくなってしまったのか、あまり姿をお見かけしません。
他のご近所さんとも馴染めていないようです。
住んでいる人が少ない田舎にも、慣例はあります。
自分が買った土地ですし、好きにしたい気持ちもわかるのですが、移住者としては、ある程度、慣例に従える柔軟さを持ち合わせているほうが、
楽しく暮らしていけると思います。
■特徴2:どのような時でも近所の人に「挨拶」をしない
土地を買う。家を建てる。暮らす。
このすべてのシーンにおいて絶対に欠かせないのが、ご近所への「挨拶」。
安泰に暮らすためにも、超重要です。
「あの家は建て始める前に何の挨拶もなかったよ!」「あの人は家の前で顔を合わせても何も言わない!」
このように、筆者はここに住み始めてから、挨拶をしない方の噂話を数々耳にしています。
この先、何が起きても一人でやっていく自信のある方はいいでしょう。
でも、いつどこで大きな工事が行われるとか、少し変わった人がいるとか、元々住んでいる方々は、
役所や自治会が把握していない些細なこともよく知っているので、うまくやっていったほうが絶対に得です。
ご近所情報網は、大切なライフライン。
見ず知らずの土地で孤立しないためにも、挨拶は欠かさないようにしましょう。
■特徴3:本当に住んでいるの?と思われるくらい近所の人と顔を合わせることがない
人の気配がしない家が近くにあったら、気になりませんか?
まったく別の土地から人が越してきて、引きこもりのような生活をしていたら、ちょっと気味が悪いですよね。
実は筆者の家の周辺にも、移住してきて引きこもっている方が結構いらっしゃいます。
友達や知り合いもいないし、引きこもりがちになってしまうのもわかりますが、残念ながらこれも孤立への第一歩。
だから最初のうちは、ゴミ出しも人が集まりやすい時間に行ったり、庭のあるお家でしたら、
周囲の方が手入れをされている頃に合わせて外に出てみるなど、なるべく顔を合わせましょう。
筆者の家にも小さな庭を作りましたが、いつもご近所の方が庭掃除を始める頃に外に出て、水やりと玄関のほうきがけをしています。
「いつも綺麗にされてていいわね」と、声をかけられるのがとてもうれしいです。
いかがでしたか。
適度な距離感で、移住先の方とコミュニケーションをとることが、田舎暮らしを成功させる鍵になります。
過ごしやすい環境は、黙っていても手に入りません!
ぜひご自分から、積極的に馴染むようにしてください。