アフガンからオリーブの首飾りを

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この曲は、アフガニスタンの歌手アフマド・ザヒール(1946-1979)の「Tanha shodam」である。
どう聞いても「オリーブの首飾り(El bimbo)」なのであるが、これがそのカバーなのか原曲であるのかという論争があるそうである。
原曲派の主張は1971年発表のアルバムに収録されているとし(クロード・モルガンの「El bimbo」は1974年発表)、カバー派は1977年発表であると主張しているそうである。何せ、アフガニスタンは40年近く混乱の内に在り、あやふやなのは仕方ないのかも知れない。

曲調からすると、アフガニスタン起源であってもおかしくないように思うし、そちらの方が面白いようにも思う。

Wikipediaによると、このアフマド・ザヒールという人は、70年代アフガニスタンの国民的歌手で、父親は下院議長や国務総理を歴任した政治家だそうである。また、姉のザヒラは理容師でホワイトハウス御用達の理髪師だったらしい。

英語版のWikipediaによると、33歳の誕生日にトンネルでの自動車事故により亡くなったそうであるが、共産政権成立後、これに反抗するメッセージを音楽活動を通して発信していたアフマドを政権が暗殺したのではないかとも言われているそうである。

そういう反骨精神の持ち主の悲劇的な話を聞くと、余計に肩入れしたくなってしまう。
そして、Bimbo Jetのふざけた感じを認めたくなくなる。



おっさん、最後疲れとるがな。

最後に、ジリオラ・チンクエッティも歌っているのでついでに。


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