田舎出身の方なら頷いて下さるかと思いますが、「天上天下 唯我独尊」と聞くと、特攻服に施された刺繡のイメージしかありませんでした。加えて残念なことに、2つの四字熟語が組み合わさった言葉だとさえ思っていた私。
本日はその言葉の意味について記事にしました。
「この世で一番偉いのは自分」「自らがこの世で最も尊い存在」という、どちらかというとオレ様の邪魔すんなという上昇志向の強いジャイアンのイメージしかありませんでした。特攻服の影響もあってか、そう思っている人も実際に多いような気がします。
http://getnews.jp/archives/1783473
中学の卒業式に特攻服で出席した子がいましたが、刺繍が本当にきれいだったのを覚えています。今この話はどうでもいいですね。
本来は「天と地の間において、この世に自分という存在はたった一人しかいない、だからこそ尊い」というニュアンスを持っていると言われています。
大きな視野で見れば、容姿が優れているとか、学があるないという区分はもちろん、争うことや比較することが「どうでもいいこと」と言われているんだなと思えます。
仏教の開祖であるお釈迦様が生まれて初めて言った言葉だと言われていますが、釈迦以前に出世したといわれる毘婆尸仏(びばしぶつ)の言葉だという説もあるそうです。
ちなみにお釈迦様は生まれてすぐに七歩歩いて、右手で天を、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言ったと伝えられていますが、さすがにそれはないだろうと思っています。罰が当たるでしょうか。
まとめ
「天上天下唯我独尊」を身体で解するため、「たった一人しかいない」の後に付け足せる言葉は、上記のようにたくさんあるはず。
小さい頃、「なぜ自分はネコや虫ではなく人間として生まれてきたの?」と親に聞いたことがあるらしいです。聞かれた母も困ったと思いますが、答えなんてものは一生分かるはずもなく。
人として生まれたからには、人間としての人生を無駄遣いしてはいけないなとも思います。
本日の名言。
誰もが自分の運命を決定する権利を持っている。
ボブ・マーリー