総選挙予測 自民「大幅71議席減」の可能性…希望は失速93

総選挙予測 自民「大幅71議席減」の可能性…希望は失速93

希望は失速、自民は魔の2回生100人が軒並み落選も(C)日刊ゲンダイ

 10日公示された10.22総選挙。焦点は、自民党が単独過半数を確保するかどうかだ。安倍首相は「勝敗ラインは自公あわせて過半数」と予防線を張っているが、自民党が単独過半数の233議席を割り込んだら、安倍首相は即刻、退陣となる可能性が高い。「自民」「希望」「立憲」の3党はどのくらいの議席を取りそうなのか。波乱は起きるのか。

■立憲民主党が躍進30議席も

「自民無風」「希望失速」「立憲追い風」――これが現時点の選挙情勢だ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。

「内閣支持率と不支持率が逆転しているように、国民は安倍首相に対して根強い不信感を持っています。もし、“モリカケ疑惑”や“大義なき解散”が選挙の争点になっていたら、自民党には強い逆風が吹いていたはずです。ところが小池劇場が勃発したために、モリカケ疑惑も大義なき解散も話題から消えてしまった。小池都知事が自民党のために“安倍隠し”に協力した形です。安倍首相本人も露出を控えている。結果的に自民党には追い風も向かい風も吹いていない。だから多くの自民党候補者は、『個人の力で勝つしかない』と選挙を戦っています。その分、過去2回、風だけで当選してきたいわゆる“魔の2回生”約100人は、ことごとく落選する可能性があります」

 鈴木哲夫氏は、現時点では、<自民235 希望93 立憲30>と予測している。自民は<プラス11~マイナス22>、希望は<プラス8~マイナス10>、立憲は<プラス2~マイナス5>の幅で増減する可能性があるという。自民党は213まで減らす可能性があるということだ。公示前の284から71も減らす計算である。

 自民党が週末に調査したとして政界で流布されている選挙情勢は、<自民239 希望100 公明34 立憲29 維新25 共産22 社民2 大地1 無13>だ。

 希望の党は、小池代表が「排除の論理」を持ち出したために失速。民進党から移った45人は、もともと選挙に強く当選が濃厚だが、新人は苦戦必至だ。鈴木哲夫氏も、<選挙区52 比例41>と予測している。

「もし、選挙の争点がもう一度、モリカケ疑惑や解散の大義に戻り、無党派層が決起し、投票率が60%を大きく超えたら、自民党は大敗する可能性があります。その時は、立憲民主党が議席を伸ばすでしょう。安倍首相は、自公で過半数を取れば首相を続けると宣言していますが、50人以上、落選させたら党内政局が勃発するはずです」(鈴木哲夫氏)

 投票率は2012年は59.32%、14年は52.66%と、戦後最低を更新している。政権交代があった09年は69.28%だった。安倍首相に鉄槌を下すためにも、有権者は絶対に投票に行かなくてはダメだ。

■鈴木哲夫氏の予測
   予想      公示前
・自民 235    284
(+11~-22)
・希望 93     57
(+8~-10)
・立憲 30     15
(+2~-5)

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