ニーハオ!
辣油先生です。
今回は中国現地の人と連絡するときに必須の『WeChat / 微信』のご紹介と、iPhone(iOS)やandroidのスマホで中国語を入力する方法のご紹介です。
中国版のLINE?WeChat / 微信
ほんの数年前まで中国でも日本製のアプリLINEが使用できて、中国の方々もよく利用していたので大変便利だったのですが、現在は規制され中国国内ではGoogleなどと同様に使用することができません。
中国出張に出かけた時に日本とLINEでやりとりするにはVPNを使用すれば問題はないのですが、中国人の方々や中国に住んでいる、長期滞在している方々に連絡をしたい場合、LINEでやり取りするのはちょっと難しいと言えるでしょう。
そこで現地の方々からもよく勧められるのがWeChat(ウィーチャット)、微信(ウィシン)です。『WeChat』は国際的な呼び方、『微信』は中国向けの呼び方で同じものです。
但し、中国版と国際版の2種類が存在するようです。
日本でインストールできるのは『国際版』WeChat / 微信
WeChat / 微信は中国のIT企業テンセント(繁体字:騰訊、簡体字:腾讯)が提供しているアプリの事です。
基本的には日本のLINEとほとんど同じ。
メッセージのやり取りやスタンプ、無料通話、モーメンツ(朋友圏)というタイムラインの様な投稿ができるアプリで、中国では爆発的に普及していて、ほとんどの人が通信手段として利用しています。
WeChat / 微信のIDは携帯電話の番号と紐づけされていて、電話番号から国際版か中国国内版かが自動で選択され、アプリが設定されています。(言語設定が中国語なら中国国内版がインストールされることもあるようです。)
最近では電子マネーの決済ができる機能がついていて、コンビニやタクシー、飲食店などでの支払いにも使われているのですが、この電子マネー機能が国際版と中国国内向け版との大きな違いです。
国際版のWeChat / 微信はダウンロード直後、機能が限定され電子マネー、ウォレット機能が利用できないようになっているのですが、紅包(お年玉)という機能で1度お金を受け取れば使えるようになっています。
インストールはApp StoreやGoogle Playストアで『WeChat』と検索すればすぐ見つかり、インストール後は日本語で登録を誘導してくれるので簡単です。
入力した携帯電話番号あてにSMSが届くので認証すれば登録完了です。
WeChat / 微信は検閲対象。注意点や危険性は?
WeChat / 微信でのメッセージのやり取りは、中国政府からほぼ100%検閲されていると考えて良いでしょう。
注意点
注意としては中国政府(共産党)が規制しているワードをメッセージで使用するとアカウントを凍結されてしまう可能性があるという事です。
携帯電話と紐づけですからアカウントを凍結されてしまうと新しい電話番号の用意が必要になってしまいます。
規制されているワードは具体例を挙げますと・・・
- 天安門事件に関する事
- 法輪功に関する事
- 反共産主義に関する事
- 民主主義に関する事
- 中国共産党に関する事
- 台湾(中華民国)問題に関する事
- チベット問題に関する事
- ジャスミン革命に関する事
- ポルノに関する事
- ギャンブルに関する事
この中でも天安門事件と法輪功は特に御法度です。
天安門事件については発生した1989年6月4日を連想させるような内容もNGです。
危険性
中国政府がメッセージのやり取りを検閲をしている点については、あなたがスパイや反共主義者でなければ特に問題はないと思われます。
しかし、政府が検閲できるという事は他からも閲覧できる可能性がないとは言い切れません。携帯電話番号やアドレス帳、GPS情報をWeChat / 微信から抜き取り、詐欺事件に利用される可能性もあります。
その点でいうと中国語がよくわからない段階でWeChat / 微信に電子マネー機能をつけるのはやめておいた方が良いでしょう。
紅包(お年玉)機能を悪用した詐欺が横行しているようです。
また、仕事以外の私用は控えましょう。
WeChat / 微信などのSNSを使った出会い系トラブルは中国でも急増しているようです。
iOSで中国語を入力する方法
WeChat / 微信に限らずメールなどで中国の方とやり取りしていると、
「この漢字は日本語にない。」
という事態になることが結構あります。
そんな時のために中国語入力をする方法を覚えておきましょう。
設定を起動して
『一般』
↓
『キーボード』
↓
さらに『キーボード』
↓
『新しいキーボードを追加』をタップして
中国語(簡体字)を選びます。(中国大陸では簡体字が一般的です)
『拼音-QWERTY』と『手書き』が私は使いやすいと思います。
拼音(ピンイン)はだいたいの発音をローマ字で打てば変換候補が出て入力できます。
Androidで中国語を入力する方法
Androidでの方法はスマホ機種によって少し違う場合もあります。
『設定』
↓
『キーボードと言語』
↓
『キーボードを表示/非表示』をタップして中国語のデフォルトキーボーがある場合はONにしましょう。
中国語のキーボードがない場合はGoogle Play ストアで『Google ピンイン入力』を無料でダウンロード、インストールしましょう。
その後Google ピンイン入力をONにします。
入力画面でGoogle ピンイン入力を選べば使用可能です。
iOS同様だいたいの発音をローマ字で打てば変換候補が出て入力できます。
『中』の部分をタップすれば4つのキーボードの中から選べて、右下が手書きキーボードになります。
中国企業と仕事をしていると『WeChat / 微信』はインストールして、使用せざるを得ないと思います。
検閲されていることを知っておき、注意点を守ってうまく利用するようにしましょう。
【関連記事】