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ファッションコーチが「タペストリー」に社名変更発表 ネット上では批判が殺到
10月11日、米高級皮革ブランドのコーチが、社名を「タペストリー」に変更すると発表し、ソーシャルメディアで反発の声が高まっている。カリフォルニア州の店舗で2015年1月撮影(2017年 ロイター/Mario Anzuoni)
米高級皮革ブランドのコーチが11日、社名を「タペストリー」に変更すると発表し、ソーシャルメディアで反発の声が高まっている。
コーチの株価は11日の終値が2.8%安。ただアナリストによると、これは同業LVMHが好決算を発表したあおりを受けた面と、消費関連株全般が売られた流れによるところが大きい。
それでも多くのツイッター利用者からは、76年の歴史があるコーチの名前を変えると決めたことへの批判が相次いでいる。ノードストロームやハドソンズ・ベイの重役だったアンドレア・ワッサーマン氏は「これは何とも奇妙で的外れな戦略だ。ぜひとも理由を知りたい」と投稿。デジタルコンテンツディレクターのJ・クリスチャン・バーナブ氏は「ひどいブランディングの考えであり、社名変更の提案者は首にするべきだ」と書き込んだ。
一方、コーチのビクター・ルイス最高経営責任者(CEO)はこうした意見を一蹴。「結局のところ、一部のソーシャルメディアの反応は見当違いだ。なぜなら彼らはコーチというブランド自体を変えると思っているが、そうではない」と語り、コーチ以外にさまざまなブランドを提供している企業体としての新たな像を生み出したと説明した。
実際、長年にわたってハンドバッグなどの人気ブランドとして成功を収めてきたコーチは近年、景気後退やオンラインショッピングの影響で成長に陰りが見え、新たなブランドの買収に活路を見出している。今年は同業のケート・スペードを24億ドルで取得した。
コーチによると社名変更は31日付で、ニューヨーク証券取引所のシンボルは「TPR」になる。
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