長い間更新せず、すみません。
色んな理由があるんですけど、それはまた今度お話しするとして、これからは、自分のペースではありますが、なるべく更新していこうと思います。
短くても内容が薄くても、とりあえず更新する。
ブログを書くという習慣をつけたいよね…
また、TwitterやInstagramと連携して、少しでもブログネタになるようなものを皆さんに教えていただくかも…よろしくねぇ笑笑
さて。
タイトルにもあった通り、
8/2に、ミュージカル「ヘタリア 〜in the new world〜」が終幕しました。
千秋楽が終わり、メサイアが終わり、キンプリが始まってしまっている本日10月13日。
ここまで触れずにいなかったのは決して忘れてたとかではないんです。
この作品の記事を書くには、少しずつ言葉を紡いでいきたかった。
勢いとか余熱で、書き上げたくなかったんです。
「作品に集中するため、他の作品に固執しない」
ってのはポリシーですし、
イタリアだけではなく、
他作品のどのキャラクターも平等に、
そしてファンの方よりも愛する…
というモットーを持っているんですけど、
フラットな自分に戻ったときには、それを例外とし、
空いた時間に少しずつ少しずつ振り返りながら、このブログを書かせていただきました。
それだけ僕にとっては、始まりの作品なんです。
今回だけ、どうぞお許しを。
稚拙な書き方ですし、文が繋がってないところもあると思います。
書いた時系列もバラバラです。
あと、ひとつお願いがあって、それは、
「ここで読んだことを、SNSに一文節でも載せないこと」です。
ここで読んだことを皆様の胸の中に留めておいてほしい。
「ブログ読ませてもらった!」とかならいいんだけど、「○○さんのことをこんな風に書いてた!」とか、ネタバレチックな書き方はやめていただきたい。
それほど僕は、僕にとって知られたくないような、心の奥底のことまで書かせていただくつもりです。
役者としてではなく、一人の人間として、
作品に向かい合った全てを綴らせていただきます。
偉そうなのは重々承知の上です。
それでも受け入れてくださるのなら、
ヘタミュへの想いを書き連ねたこの僕を、知っていただけたらと思います。
それでは。
大阪の初日に発表した通り、
今作が僕たちの卒業公演になりました。
初演からの応援、本当にありがとうございました。
振り返れば思い出ばかり。
この現場で培ったものは数えきれません。
最初は役柄も聞かされず、
出演依頼だけいただいた形でした。
まさかイタリアという主人公を演じさせていただけることになるなんて、想像すらしてませんでした。
依頼も、皆様へ告知されるほんの数週間前の出来事。
演じさせていただける喜び、不安、プレッシャー…
自分に襲いかかるそれらの感情を直視できず、
地に足つかない不安定な状態でその告知の日を迎え、
皆様の反応や感想を見て、
ようやく責任を感じ、受け入れられたことを覚えています。
顔合わせの日。
この日は僕にとって、一言一句間違えることなく、
その日の出来事を落語のようにお話しできるくらい、鮮明に覚えています。
なんせ、後にも先にも越えることがないと言えるほど緊張していましたし、キャストさんの圧倒的オーラや経験、なにもかも劣っている僕が先頭を立ち、歩んでいかなきゃいけないプレッシャーに苛まれていましたから。
皆様にどう見えているか分かりませんが、僕はとても臆病者ですし、石橋も叩くどころか渡りたくないと思ってしまうほどです。
その顔合わせの日を、
とても恐ろしく感じていました。
だからこそ、しっかりやらないといけない。
臆病だからこそ、自分ができる最大限の準備を。
そう思い、作品を必死に自分の中にインプットしました。
イタリアの性格、立ち振る舞い、国土の特徴、歴史…
作品に影響してるであろう、手が届く範囲の全てのものを、僕の中に叩き込みました。
思い返せば、あれを「無我夢中」とか「がむしゃら」とかと呼ぶんだと思います。
その結果、こうして皆様にイタリアとして受け入れていただけたんだと思います。
がんばってよかった…と素直に泣きそうになったのを覚えています。
稽古が始まり、僕はたくさんの刺激を受けました。
ドイツ役の近江陽一郎さんや日本役の植田圭輔さんを始めとした、キャストのみなさんやスタッフさん。
何もかもが新鮮でした。
稽古に行くのが楽しくて仕方がなかった。
毎日、新しいオモチャをもらえると思うと、幸せでしかなかったです。
ただ、作品を重ねるごとに、僕の笑顔が曇っていくんですが、それは後述するとして…笑
とにかく楽しかったと思えた一作目。
役者として、人前に立つことの快感を教えてもらえた一作目だったと思います。
一作目のお話を終える前に、触れなきゃいけないことが一つありますね。
それは先ほどお名前を書いた、
ドイツ役の近江陽一郎さんのこと。
本当にいいお兄ちゃんだった。
ドイツは質実剛健で、不器用で、イタリアには怒ってばっかだったけど。
陽一郎くんはすごく優しかった。二人でご飯も行ったし、連絡もし合ってた。
ただ、ここだけのお話だけど。
すごく後悔していることが一つだけあるんです。
それは、「もっとイタリアとして、一人の人間として、支えてあげられたんじゃないか」ということ。
とても辛くて苦しいドイツという役柄に対して、イタリアらしく、長江崚行らしく、少しでも、背中の一辺をつつくくらいでも、つっかえ棒のようにしてあげられたんじゃないかと。
ただ、年齢差もあるし、どうすればいいのかもわからなかった。
楽しくはあったけど、お仕事として遂行しなきゃいけないミッションはたくさんあったんです。
未熟な僕じゃ、ただ見てるしかできなかったんです。
もし初演に戻れるなら、もっとドイツとイタリアらしい関係性を築けるようにしたいな。
どこにも話してないし、書くつもりじゃなかったけど。
だから、このブログの中だけにしていてください。
こういうこと書くから、ネタバレやめてね!って話ね。笑笑
よろしくお願いします。笑笑
そして2作目。
未だにキャストさんや吉谷さんにもイジられることの多いこの作品。
なぜかと言うと、「僕が不機嫌だ!」と言うことらしいです。笑笑
自分ではそんなつもりではなかったんですけど…笑笑
もしかしたら、その時僕は、
「話の中心ではなく、ヘタリア本来の立ち位置に近いイタリアを、どう演じればいいのか…」
そういった悩みを抱えていたので、それが苦しそうに見えたのかもしれない…そう思ってます。
…いや本当に不機嫌だったのかな…笑笑
よく分かんないけど、若さゆえの青さということに…笑笑
申し訳ないです、あの時の皆様…笑
この2作目から、僕はお芝居をする上でたくさんの壁にぶつかり、たくさんの刺激を受けました。
今までやってきた僕のお芝居の本質を作り変えられるような、そんな作品だったんです。
メイキングにも載っていましたけど、色々と悩んだ作品だったんです。本当です。
ぜひDVDを見直してください。よろしければ買ってください。笑
でも、本当に振り返れば、たくさん教えてもらえた作品でした。芝居の教科書があるなら、その2〜3ページ目を見せてもらったような感覚。
良いタイミングでそれに出会えたんだなと、僕は嬉しく思ってます。
そしてこの苦しみや辛さは、
3作目で大きく上回ってくるんですけど、その話もしたいと思います。
なので、3作目のお話へ。
それがこの前千秋楽を迎えた、
「in the new world」 ですね。
イタリアとドイツ、そして日本の枢軸国が、
敗戦という壁に対して、それぞれの向き合い方でぶつかってく作品。
物語の中心として、突き進まなければならない立場に、初演の頃の緊張を、少しだけ思い出しました。
そして稽古が始まると、想像以上の苦しさ。
国を背負う、役を生きる、誰かを愛し、その人の為に立ち向かう…
言葉では簡単に書けますけど、
実際はとてつもなく重いものでした。
お茶目なイタリアとはかけ離れた、もがき苦しみ、なんども逃げたくなった、ネガティブな長江崚行が、ずっと稽古場に存在していました。
そこで僕は、
「役を全うしていく」という自分の芝居の仕方に、
ある言葉が加わったんです。
それは、「長江崚行として」。
「長江崚行として役を全うしていく」
それまでは役が舞台上に生きてることが至高だと思っていました。それがお芝居だと。
僕のいるこの「2.5次元」という界隈は、いわゆる漫画・アニメ・ゲーム原作の舞台。
役として舞台上に生きるというやり方でも、成立してしまう時があるんです。僕はそれに甘えてしまっていたことを思い知らされました。
「イタリアとしてではなく、
イタリアというフィルターを通した長江崚行が、
その感情のまま、舞台上に立つ。」
これこそが、今の僕の芝居の在り方だと思っています。
きっとこの先、たくさんの出会いはあるんだろうし、この考え方だってすぐに別のものになるのかもしれない。
ただ僕は、ヘタミュでそれを知ることができたということに、大きな意味があるんだと思っています。
それを教えてくれたキャストの皆さん。
本当に感謝してもし尽くせない。
みんな、それぞれの芝居の在り方を教えてくれたし、生きてきた中で身につけたスキルや、経験の破片を僕に見せてくれました。
本当にみんなが好きだと思えました。
本当に支えてもらって成り立ってるんだなと、
今、書きながら感じてます。
それに、僕はみんなより遥かに人生経験が少ないんです。
みんなより下手で当たり前なんだ。
だからこそ、それを隠さず、甘えて、教えてもらえば良いんだ。
くだらないプライドも、簡単に捨てられるようになりました。
芝居だけじゃない。
人としての生き方を見せてくれたみんなが、心の底から大好きです。
…忘年会しようよー…会いたいよー。笑
そして何よりも、厳しく向かい合ってくれた吉谷さん。
本当にありがとうございました。
久しぶりにあったら、からかうように僕をイジるけど、照れ隠しというか、それが愛情表現だと僕は本気で思ってますよ。笑笑
稽古中、僕に足りないものばかり、丁寧に教えてくれましたね。
僕はまだ未熟者で、それをしっかり受け入れようとせず、それどころか苛立ちを抑えられなかった時もありました。すみませんでした。
ただ、そんな僕を見捨てず、ずっと引っ張ってくれたこと。
それどころか、なんとか和ませようと、下手な愛情表現で僕を楽しませようとするその姿。
どんな視点で吉谷さんを見つめても、
「好きだなぁ」と思ってしまうほど、僕は愛してしまっています。
いつか、もっともっとお芝居が上手くなって、
人としても成長して、たくさんの人に褒められるような役者になった時。
その時に、
対等な立場で吉谷さんとお芝居がやりたいです。
役者と演出家は対等であるべきだとは思うんですが、僕には対等でいられるほど自信も実力もありません。
だから、いつか。近い将来。
絶対に。またあなたと一緒に。
それまで仲良くしてくださいね、こーちゃん。笑
そして何よりもお客様へ。
三作品、全て愛していただき、本当にありがとうございます。
逃げ出したくなった時、僕は、
「崚行くんのイタリアが好き!」とか、「イタリアが存在する!」とか、「喉に声優を飼ってる!」とか…
そういうリプを見て、本当に元気をもらってたんです。
こんな僕でも、求めてくれるお客さんがいる。
そのみんなのためなら、頑張れる、と。
ヘタミュに元気をもらえたってお客様へ。
それと同じくらい、僕はみんなに元気をもらってるんですよ。
三作品、全てのカーテンコールで、
「頑張ってよかった」と心から感じてるんです。
2作目の頃、とてもプライベートなお話にはなるんですが、僕は進路のことを本当に悩んでいました。
簡単にいうと、業界を離れ、大学に行こうか迷っていたんです。
ただ、カーテンコールで幸せそうにしてるお客さんを見て、「この景色をもう少し見ていたい」と思ってしまいました。
この業界に残るという決断、
僕は間違ってなかったなと思ってます。
この決断が10年後も20年後も、間違ってないと言い切れるよう、もっとみんなが楽しんでもらえるような人間になっていくからね。
これからもよろしくお願い致します。
たくさん書いちゃったなぁ…
少しスッキリしました。吐き出した感覚。
僕は本当に恵まれているんだと思います。
17歳で大作の主演を演じさせてもらって。
それが3作も続いて。来年にはライブもできて。
こんなに幸せな役者は早々いないと、自分でも感じてます。
あと、こういう話を書くと、
もともと歌手を目指していたから、
昔から応援してくれる子は、
「もう歌手として活動しないの?」とか、「役者一本なの?」とか言ってくれるけど…
全然そんなことないです。
むしろ、歌いたくて仕方ないよ。
歌も芝居も、
今の僕にとっては、手放せない2つの芯なんです。
今は歌手活動はできてないけど、将来はちゃんと2足のわらじを履いてみせるから。
心配はしないでいいよ(^^)
話が逸れたな…(笑)
ということで。
来年のライブ、楽しみにしててください。
ライブが終わったら、またブログを更新するんだろうなぁ…
それではみんな。
また花が咲くその日まで!
チャオっ!
長江崚行