日本でもGoogle HomeやClova WAVEが発売され、AmazonのEchoも年内にリリース予定など、スマートスピーカー市場が本格的に立ち上がりつつあります。そんなスマートスピーカーを自作できるGoogle AIY Projects 「Voice Kit」が11月上旬、日本でも発売されます。取り扱うのはRaspberry Pi正規代理店 のケイエスワイ。価格は3000円(税抜)となります。
AIY Projectsは、AIに興味があるものの、何から始めていいか分からないMakerコミュニティ向けに、AIを手軽に利用できるようにとGoogleが立ち上げたプロジェクト。その第1弾がこの「Voice Kit」で、もともとは公式Raspberry Piマガジン MagPi 5月4日号の付録として配布されていました。
Google、会話AIキットを雑誌付録で配布。Raspberry Piで何でも喋らせる「AIユアセルフ」キット
8月には米国で単品発売が発表されていましたが、その際、年内にグローバル市場に拡大するとも言っており、今回の日本発売もその一環と思われます。これを使って何ができるのかですが、「明日の天気は?」と尋ね、その結果を教えてくれたり、各種家電を操作したりと、最近のスマートスピーカー的なことはほぼ対応可能です。ただし、実際に何ができるかは製作者次第。
キットには含まれるのは段ボール製の外装のほか、Raspberry Pi 3向けの音声インターフェースボード(Voice HAT)とスピーカー、アーケードゲーム機風のボタンなど。
これに別売りのRaspberry Pi 3を接続して利用しますが、Google Assistant SDKなどを利用することで動作をカスタマイズ可能なのが特徴。むしろ使い方としては、こちらがメインです。
通常、一通りしかない(米国では男性の声も追加されましたが)Goolgeアシスタントの音声を、サンプリングレートを調整して別の声にするなどもできるようです。
なお、現時点では11月上旬に発売予定となっていますが、世界的に需要が多く、入荷が遅延する可能性もあるとのこと。発売日や先行予約の情報は、ケイエスワイのサイトで公開するとのことなので、気になる人はこまめにチェックしてみてください。