なんでもない私の、ひとつひとつ。

5歳と2歳の男の子を育児中。夫のこと、息子たちのこと、趣味のこと、思いついたこと。どこにでもいる主婦の徒然。

私が考えるリノベーション

こんにちは。最近、中古物件を買ってリノベーション!に胸が踊っているりかです。

(っていっても、ただ物件をおさえているだけの状況です。)

 

今日は、私たちが中古×リノベを選んだ経緯や、リノベ魅力ってなにか、つらつらと書きたいと思います。

なんだか、昨日書いた記事にも似ているような気もするけど、頭の中が家のことでいっぱいなんだもん。勝手に手が動いてこんな投稿になりました。

 

前に住んでいた人の気配を感じたカフェ

私たちが新築を買うことにしか頭になかったころの話です。

東日本大震災で大きな打撃を受けた石巻市にある古民家カフェ(はまぐり堂)に行きました。テーブル席もあるのですが、私たちは畳に座布団をしいた和室の席を選びました。なんと落ち着くこと。

「畳っていいね」「見て!この柱に身長の傷がついてる」「縁側だ〜。おばあちゃんの家みたい。」

どこか、昔住んでいた人の気配を感じました。

懐かしくもお洒落な空間に再生されているそのカフェに興奮しました。

私がリノベーションを視野にいれたのは、このカフェとの出会いが大きいです。

 

夫のリノベーションに対するイメージ

新築でないと嫌だと言った夫

中古物件を視野にいれようか、と夫に話した時のことです。

夫は、難色を示しました。

「俺は嫌だな。新築がいい。」

「でもさ。自分たちの好きなように設計してもらえるよ。水回りは新しくするんだし、いいじゃん。」

夫はこんな風にいいました。

「例えばさ、りかのおばあちゃんの家をリノベするなら住みたいなって思うよ。青森だから、現実的ではないけどさ。りかの小さい頃の思い出とかと一緒に住めるような気がするし。でも、他人が住んで古くなった家に住むのと、身内の家に住むのは違うよ。」

私の祖母

祖母は少し、認知症の症状がほんの少し出てきているので、デイサービスを受けつつ、現在は施設入所の順番待ちの状態です。

夫は、私の祖母をよく気にかけてくれていて、私がいなくても仕事で青森に行くと祖母に会いにいってくれます。なんだか夫と私の祖母は相性がいいんですよね。

祖母が住んでいる家は、施設への入所が決まったら、壊して更地にして売る予定になっています。誰も住まず、雪かきをする人がいない状態では、家を維持するのが難しいだろうという判断です。

赤ちゃんの頃、私も住んでいた家です。子供の頃は、夏休みも、冬休みも青森で過ごしました。

夫は「あの家がなくなっちゃうのは寂しいなぁ」という私の言葉を覚えていたのかもしれません。

 

祖母の気配

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祖母が入院している時に、祖母の家に入ったことがありました。(病院へもっていく荷物を探すためでした。)

不思議なもので、祖母がいない家は祖母がいる時よりも祖母の気配を感じるような気がしました。

いつも座っている色あせた革張りの椅子。ヤカンが乗ったストーブ。

棚に並べられた、私たち姉妹の写真や孫の写真。どこかの温泉で買ってきたであろうちょっとダサい提灯たち。それらのせいでしょうか。

いや、祖母が使っている調度品がここから無くなっても、この昔ながらの間取りや傷のついた柱から祖母の気配は消えないように思いました。

 

そうか、夫はリノベーションってこんな気配とともに生活することをイメージしていたのかな。

 

日本人は清潔なところに居心地の良さを感じる

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私は今、戸建の賃貸で生活しています。賃貸することを目的に建てられた家です。全く同じ造りの家が隣に並んでいます。

借りた時は築6年くらいでした。張り替えられたであろう真っ白なクロスに、ピカピカの床。新品のようなキッチン。全く、前に住んでいた人の気配なんか感じなかったです。本当に全く。前に住んでいた人がどんな人かも想像することはできません。

「原状回復」ってそういうことなんでしょうね。

そうでなければ、きっと日本人は賃貸借契約を結ばないですよね。

欧米にくらべて中古物件の流通がないのは、日本人のこういった綺麗な家を好む性質が関係しているような気がします。

 

賃貸だろうと自分で壁を塗り替える、DIY大好きフランス人

時々ブログに登場していますが、私には、私と顔がそっくりの双子の妹がいます。妹はフランスに住んで15年になります。

フランス人にとってDIYは生活の一部です。フランスではDIYではなくてブリコラージュといいますが、よく使う日常の単語のようです。

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フランスのアパートには古いところが多く、水回りのトラブルはつきもの!皆1度や2度は水回りの修理を自分でやっているのではないでしょうか。業者に頼むと高いお金を請求されますから。もちろん手を加えるのは水回りだけではありません。賃貸だろうとも好きなように壁を塗り替えるし、釘を売って壁に棚をつけちゃうんです。私の妹の家も例外なく、壁に棚をつけて、キッチンを自分で買って設置して、壁にアイロン台を設置したりしていました。(あまりにも大掛かりなことをするならば、大家さんに相談が必要なんでしょうけどね。)

出て行く時に、原状回復?そんなことはしません。次の人は、前に住んでいた人が作った棚を利用したり、自分にとって使いにくいところを直したりとブリコラージュを重ねていくんです。

前に住んでいた人の気配を感じつつ、自分色に変えていくというかんじでしょうか。

この感覚、私は嫌いではないです。

 

私なりに考えるリノベーションの魅力

新築のようにつくり替えることも、セルフビルドの余白を残すことも

私はリノベーションにある程度、自分たちでいじれる余白があれば面白いなと思っていました。たとえば、ここは将来自分たちで棚をつくる予定だからあけておいてね。これは、自分たちで直すから、古い造成家具をそのままにしておいてね。ここは家族で壁に色を塗りたいな。とか、希望を言っておけばそんな余白も残してくれそうな気がしました。

フランス人のように、自分で作れるものは作るということを、楽しみたいなぁと思ったのです。

人の気配の上に自分たちの色を重ねるという感じ。リノベしすぎないリノベを楽しむというのも悪くないかなと。

でも、夫はそれが嫌なようでした。

夫がリノベに傾いたきっかけは、実際のリノベーション物件を見学をしたことです。

前に住む人の気配を感じさせない、全く生まれかわった家を見て魅力を感じたんですね。これなら、いいね。素敵だね。って。

 

最近のリノベーションは「劇的ビフォーアフター」のようなすっかり生まれ変わるイメージのものが多いようです。「新築そっくりさん」なんて商品名のものもありましたね(どこだっけ?)

新築そっくりな家をつくるというのも、リノベ。自分たちで作る余白を残すことができるのもリノベ。予算に合わせて、1階だけにお金をかけるのだってリノベ。自分の住んだ家の面影を残して再生するのもリノベ。一言にリノベーションといっても、人の数だけ要望もいろいろですよね。

私たちは、予算と要望のバランスを考えてリノベーションにしたのですが、今は、その可能性にワクワクしています。

 

土地の価値を考えた時に、リノベがお得だった!

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建売住宅を買おうかと悩んだ時に一体この土地の価値はいくらなんだろう。と考えたことがあるんです。公示地価や近隣の土地の売買価格なんかを調べて、将来はこのくらいの金額で売買されるのかなと予想しました。

素人ですから、予想する売買価格が当たっているかどうかは怪しいところです。でも、自信をもって言えるのは、以前見た建売住宅より今買おうとしているリノベーション物件のほうが土地の価格はずっと高い!

私は、築21年でほとんど建物に金額がつかない物件を買おうとしています。

総費用が同じ建売の物件と比べると、リノベの方が土地代の占める割合が大きいです。

(リノベで超贅沢リッチな内装を施すのであればちょっと話は違いますが)

いずれ、建物には寿命がきます。将来、解体して土地を売る時がくるかもしれません。きっと、高く売れた方が私の子供達は喜ぶでしょう。(もちろん、そこに住み続けたいなら住んでもいいけどさ。)

実際、我が家は「予算から考えて、地下鉄沿線に住むのは無理か……。敷地も50坪弱だろうなぁ。」と諦めていたところでしたが、地下鉄の駅から徒歩13分のところに約70坪の中古物件を見つけられました。

不動産って、自分の資産になるものですからね。将来、売る時のことなんかもちょっと考えてみたら、リノベがお得だったんですよね。

 

まとめ

どこに住むか、どんな家に住むか。家の購入は、家族の幸福度にすごくかかわってくる買い物なので、悩みますよね。

もちろん、新築は全てが最新の設備だったり、新築に住む気持ち良さ、瑕疵保険が10年もあるとかそういった魅力もあります。

私も十分な資金があれば、新築で注文住宅で便利な場所!ということになっていたように思います。

買わないで賃貸でいく!という選択がベターなこともあるでしょう。

自分にあった家とはどんな家か、よく考えて良い答えが出せるといいですよね。

 

誰かの役にたてる記事になっていたかどうかはわかりませんが、最後まで読んでいただきありがとうございました。