生まれて初めてバリウム検査をしました。
「終わった後は廃人になる」「健康診断なのにダメージを受ける」など、経験者から聞かされていたのは「拷問級にツラい」という感想ばかり。どんなものなのかと思いつつ受けてみると、実際は温かい笑いに包まれて終わったという話です。
検査前に飲むよう手渡される発泡剤。発泡剤なのに「ゲップは我慢して下さい」という無茶ぶりに「分かりました」と言って飲んだ直後。
「げふ。」
自分でもやるだろうなと予測はしておりましたが、技師の先生によると許容範囲(何の)だったそうで、そのまま検査へ。
検査台の上へ。バリウムを胃の内部に満遍なく付着させるため、ガラス張りの別室にいる技師先生の指示された通りに動いたり止まったりしなければなりません。
この技師先生が常に無表情。話し方も抑揚があまりなく、なかなか味のある方でした。
「右回りに3回転」「次うつぶせ」「斜めに身体傾けて下さい」「向きすぎです」「仰向け」「ちょっと左に腰ひねって」「前のめりに」
とにかく高速でどんどん指示されます。そして棒読み。
時には検査台が回転し、ほぼ逆さ吊り状態に。両サイドの手すりを握って耐えますが、ある程度の握力・腕力がないと大怪我しそうな検査だなと思いました。
次から次に体勢を変える必死な自分が面白くなってケタケタ笑っていたら、ガラス越しの先生も笑いをこらえているように見えました。
更に先生も動揺したのか、
「はい息吸ってー、止めてー(棒)」
「吸ってー(棒)」
…!?
いやとりあえず吐かせて!
吸って止めて吸うとかヨガなの?!と更に笑いがこみあげてきたところで検査終了。
検査後は下剤を渡されます。バリウムは体内で固まってしまうこともあるため、できるだけ早く排出されるのが好ましいそうです。
まとめ
- 筋トレかアトラクションだと思う
- 技師の先生と息を合わせて短時間クリアを目指す
- 指示に焦らない
- 技師との掛け合いを楽しむ
検査を受けたことがないという方も、苦手という方も。バリウムを楽しむための参考にならない体験談でした。
20代の頃に胃カメラ検査をしましたが、あの地獄を思えば遥かにマシ。お尻に打つ筋肉注射の方が遥かにツラかったです。
本日の名言。
ユーモアにはどんな場面もスムーズに進める力がある。
アラン・クライン