こんばんは!歯科衛生士のAYUです。
毎日歯医者で働いているとこんな患者さんが結構来ます。
なんか上の奥歯がかむと痛いんです
どんな時に痛いですか?
普段は痛くないんですが噛んだ時とか、朝起きた時とかに痛いんです。
と、こんな感じで来院されます。口の中をチェックしてみても虫歯などがない場合、それは寝ている時に食いしばっていたり、歯ぎしりしている場合が多いです。
夜寝ている時にグーッと食いしばったり、歯ぎしりしたりしてないですか?
食いしばっているかはわからないですが、歯ぎしりはしてないと思います
口の中を見た感じだと、食いしばりも、歯ぎしりもしていると思いますよ
えっ!本当ですか?全然自分では気づいていませんでした
と、自分が食いしばりや、歯ぎしりをしているのを気づいていない患者さんがほとんどです。特に独身で一人で住んでいる方は気づけないと思います。
今日は食いしばりや、歯ぎしりを自分がしていないかセルフチェックする方法をお教えしたいと思います。
自分ではなかなかわからない、食いしばりや歯ぎしりのセルフチェック方法
実は人は起きている時も寝ている時も無意識でいる時に上の歯と下の歯は噛んだりせずに1~2mmの隙間が空いているのが普通なんです。
一日のうちでかみ合っている時間というのは20分もないといわれています。
今このブログを読んでいるあなた、歯は噛みあっていますか?
まず噛んでいないと思います。基本的に力をぐっと込めたり、ご飯を食べたりする時以外は歯は噛みあいません。
しかし、寝ている時に知らず知らずのうちに噛み締めてしまったり、歯ぎしりをしてしまう人がいます。原因はストレスがほとんどで、無意識なので気づいていない人が多く、家族や恋人などに指摘されるまで気づけないのは良くあることです。
歯ぎしりや食いしばりは、歯を支えている歯槽骨や歯根膜、さらに歯自体や歯ぐきに負担がかかり、かなりのダメージを引き起こします。
例えばこんな症状がありませんか?セルフチェックしてみてください。
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歯が浮いたような感じがする
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噛むと歯の根元が痛い
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歯の根元が露出していて染みる
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顎が痛い
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肩がこる
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偏頭痛がする
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朝起きたときに顎や歯が痛い
これらの症状は、歯ぎしりや食いしばりを寝ている時に行っている人に見られる症状なんです。
歯の根元が露出して知覚過敏になるのも実は歯ぎしりや、食いしばりにより、歯の根元の部分に過度に負担がかかり削れていっているということを知らない人はたくさんいます。歯磨きだけが原因ではないんですよ。
過度なストレスで一時的にこういった症状が出ているだけなら、ストレスが緩和されればすぐに回復するのですが、慢性的に歯ぎしりや、食いしばりによりこのような症状が出続けている場合は注意が必要です。
歯ぎしりや食いしばりで起こる口の中の変化をセルフチェックしよう
歯ぎしりや食いしばりが長期間続いていると口の中に色々と変化が起こります。それらの変化を見逃さないように、セルフチェックしてみてください。
- 下あごの内側に硬い骨の隆起ができる(下顎骨隆起)
- 上あごの真ん中に硬い骨の隆起ができる(口蓋の骨隆起)
- 犬歯や小臼歯の先端がすり減ってくる(ファセット)
- 歯にヒビが入っている(クラック)
- ほほの内側に歯の型がつく(頬粘膜の圧痕)
- 舌の横に歯の型がつく(舌の圧痕)
どうですか?自分の口の中チェックできましたか?もしこれらの変化が一つでも見つかった人は歯ぎしりや食いしばりをしている可能性大です。
まだ痛みや症状が出ていなくても確実に歯槽骨や歯ぐき歯がダメージを受けていますので、早急に対処していくことをおすすめします。
歯ぎしり、食いしばりの予防方法は?
歯科医院ではまず、マウスピースを作成して寝る時につけることをおすすめします。
マウスピースは歯の型をとれば次に来院する時には出来上がっていてすぐに入れる事が出来ますので、特に難しいこともなく治療できますのでおすすめです。
マウスピースを入れることにより直接歯と歯が当たる時にクッションのような役割をしてくれて、歯や歯槽骨を守ってくれます。
しかし、マウスピースを入れるだけでは、歯ぎしりや食いしばりそのものを予防することは出来ません。
歯ぎしりや食いしばりの原因のほとんどがストレスといわれています。
やはりストレスの解消が予防の一番の鍵だといえると思います。まずは自分のストレスは何なのかを理解しストレスの解消を目指してください。
ストレスを緩和するサプリメントも販売されています。色々試したけど良くならない方にはおすすめです。
アマゾンにもこういった歯ぎしり緩和グッズがありますので、試してみるのもいいかもしれません。
まとめ
今回歯ぎしりと食いしばりを自分で気づいていない人に向けて、是非セルフチェックをしていただきたいなと思ってこの記事を書きました。
歯ぎしりも食いしばりもストレスなどの治療しにくい部分が原因なので、こうすれば治るよとは言いにくいのですが、まずは自分が歯ぎしり、食いしばりをしているかしていないかを確認するだけでも、意味があると思っています。
自分は大丈夫と思っていても是非自己チェックしてみてください。