神戸製鋼のデータ改ざん 自動車・航空機メーカー各社確認急ぐ
日本の大手製鉄会社、神戸製鋼でアルミ・銅製品の強度などのデータ改ざんが明らかになったことを受け、同社の製品を使う自動車や列車、航空機メーカーは自社製品に問題がないか確認を急いでいる。
神戸製鋼は今月8日、品質管理のデータが改ざんされていた事実を認め、10年前から不正が行われていた可能性があると明らかにした。
米ゼネラル・モーターズ(GM)やボーイング、トヨタ自動車などが神戸製鋼の製品を使用しており、自社製品の確認を行っている。
神戸製鋼株は、同社が強度などのデータに不正があった製品が200社以上に納入されていたことを認めてから2日間で40%近く下落。額にして15億ドル(約1680億円)以上が失われた。
同社の広報担当者ゲリー・ツチダ氏は、「社員数十人が関与していた。経験豊かで、社内の信頼も厚いベテラン社員が品質管理を行っていたケースもあるようだが、なぜか食い違いを見つけられなかった」と語った。
ツチダ氏は、同社が事実関係の把握に必要なあらゆる措置を取っていると述べた。
神戸製鋼はさらに、自動車などの部品に使われる「鉄粉」のデータに不正があったほか、子会社のコベルコ科研でも70件の不正が見つかったと明らかにした。
日立製作所によると、英国で納入された新規列車に神戸製鋼の製品が使われていたが、厳格な検査で合格しているという。一方、米航空機メーカーのボーイングは、安全性に問題は見つかっていないと述べた。
マツダは自動車のボンネットに神戸製鋼製のアルミニウムが使用されていると明らかにした。同社広報担当者は、現在も金属が使われた車種を調査しており、対応を検討している。調査が完了するまでなんらかの対応が必要かどうかは分からない、と述べた。
ホンダは、一部の車種で神戸製鋼のアルミ製品をドアやボンネットに使用していると明らかにした。