子供たちが登校するまでの時間、毎朝時計がわりに某情報番組をつけているのだけれど、今朝は「15分でおしゃれな朝ごはん」の特集。
画面に映るのは手早くおしゃれな朝ごはんを作れるというお母さんたち。
ご自宅に伺っての取材、朝早くに手際よくカフェで出されるようなワンプレート朝ごはんを用意するお母さん。
そして食卓にゆっくりやってきてそれを喜ぶ夫や高校生くらいの息子の姿。
それを観ながら
「15分で!」「何品も!」「毎朝!」と私をチラチラ見ながら呟いていたのは中1の長男。
ええ、羨ましいでしょうよ、こんな豪華な朝ごはんが毎日当たり前のようにならぶご家庭が羨ましいでしょうよ、君にはね。
Twitterでは何度か触れたことがあったけれど、我が家の朝はほぼセルフです。
理由は毎朝しっかり用意してたら私のキャパを超えたから。
子供4人分(夫が遅出の時はプラス夫の分)をそれぞれの好みやアレルギーやその日の気分に合うようなご飯を用意してあげる、というの、やってた時期もありました、頑張って。
でもしんどかった。
だから、セルフに切り替えました。自分の平穏が家族の平穏に繋がると信じて。
ご飯は炊いてます。
パンも買い置いてます。
常備菜やご飯のお供、納豆類、ジャムバターやヨーグルトは冷蔵庫の定位置に。
おかずを自作するのはご自由に、お母さんに余裕があれば味噌汁やおかずを作る日もあります。
というスタイルです。
夫は朝が早いので食べない日も多い。
小1末っ子はまだおぼつかないので私や上の子たちが手伝ってますが、上3人はそれぞれに自分の好きなように朝ごはんを用意して食べてます。
今朝は一昨日仕込んだおでんがまだあるので、朝イチでお鍋を温めておいたらそれぞれが好きな具を選んでご飯と食べてました。次男は納豆も追加してたかな。
私はその様子を見ながら朝のコーヒーを煎れたり洗濯したり。
うちの中だけを見れば割とそれで平和に回ってはいる朝ごはんの風景。
でも長男が中学に入った頃、帰ってきて台所に立つ私のそばに来てボソッと言ったことがありました。
「ねえ、よその家ではお母さんが毎朝、朝ごはんを作って並べてくれてるらしいよ」
あぁああそうだよね、うん、そういうお家の方が君の周りには多いよね…
その時にはすまぬ母ちゃんにはそれは無理な話だ…と長男と話したのですが、こうやってテレビで観るとまたやっぱり羨ましいよね、うん。
あれはもう生まれ持った才覚の違いだと思っておくれ子供たち。
母ちゃんは君らに、学校で一番走るのが早い子と同じものは求めない。
生徒会長になれる子と同じものも、先生から呼び出されることがないお利口な子たちと同じものも求めない。
君らは君らの持つもので頑張って生きてくれたらそれでいい。
それと同じだと思ってもらえまいか。
そうぽろっとこぼしたら次男が笑いながら
「そうだねえ、僕は●●くん(次男のクラスの女子にモテる男前で優しくて賢くて運動神経も良くて少年野球のエースで4番の絵に描いたような優等生の子)にはなれないしなぁ、しょうがないよねえ」って言ってくれた。
我が子たちよ、苦手なことがいろいろあるもの同士、それなりに助け合って生きていこう。きっと、それなりに素敵な未来が待っていると思うから。
今からでもサムネイルに画像出るかな、加藤休ミさんの絵本のご飯は本当に美味しそうなの、大好き。