防府市の富海小学校(河村俊之校長)の3、4年生21人が10日、ゲンジボタルの幼虫約2千匹を近くの新川に放流した。地域を愛する心を育んでもらおうと、地元住民でつくる「富海をホタルの里にする会」が開いた。
児童は長靴で川に近づき、「元気でね」「また会おうね」などと声を掛けながら、水槽やトレーに入った体長1センチ前後の幼虫を川に放し、再会を約束した。
同会はメンバー約30人で活動し、6月に雌9匹を採取、約7600匹の幼虫をふ化させた。幼虫のうち成虫になるのは1割ほどという。見頃は5月中旬で、毎年「ホタルまつり」を開いている。
ふ化の様子を観察させるなど、同校の児童にホタルの生態についても教えている。相本勲会長(75)は「ホタルを通じて富海の環境の大切さについても学んでもらえたら」と話した。
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