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長野

ニホンライチョウ4羽、成鳥並みに 大町、6~7月にふ化

(上)上野から運ばれた卵から生まれた雄と雌 (下)大町で産まれた卵からふ化した雌2羽=いずれも大町市立大町山岳博物館で(同館提供)

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 大町市の市立大町山岳博物館は十一日、人工飼育している国の特別天然記念物ニホンライチョウ四羽の画像などを公開した。同館で六~七月にふ化した四羽は成鳥並みに成育し、白色の冬羽を帯びつつある。成育は順調という。

 上野動物園(東京)から運ばれた卵から六月二十一日にふ化した二羽は、体重が雄は四六七グラム、雌は四一〇グラム(いずれも四日時点)。大町で産まれた卵から七月二日にふ化した雌二羽の体重は四四〇グラム、四三九グラム(いずれも八日時点)。

 四羽とも、足から頭までの高さは約三〇センチで、くちばしの周りから腰にかけても冬の白い羽が目立つ。「ピヨピヨ」と鳴いていたが、現在は雄が「ガーガー」、雌が「クークー」と声変わりもしている。

 アワやヒエなどの配合飼料に、刻みリンゴを混ぜた餌などを元気よく食べ、ふんから問題のある細菌や寄生虫は検出されていない。

 同館の担当者は「十一月下旬には羽は真っ白になる。慎重に飼育し、冬を越させてあげたい」と話している。

 (林啓太)

 

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