沖縄で米海兵隊ヘリCH-53Eが炎上(2004年の沖縄国際大学での事故機CH-53Dとは別機種)

アメリカ海兵隊よりCH-53Eスーパースタリオン

 10月11日、沖縄県北部でアメリカ海兵隊の大型ヘリコプター「CH-53Eスーパースタリオン」が事故を起こし大破炎上しました。負傷者は無いとされ、乗員が脱出した後に機体に火が回ったと思われます。

 なお2004年に沖縄国際大学に墜落したのは「CH-53Dシースタリオン」で、今回事故を起こした「CH-53Eスーパースタリオン」とは名前は似ていますが別機種となります。エンジン搭載数すら異なる為(CH-53Dはエンジン2基、CH-53Eはエンジン3基)、アメリカ軍の事故統計では別個に扱われています。CH-53Dは2012年にアメリカ軍から全機退役済みで既に運用されていません。

 CH-53Eスーパースタリオン(および派生の海軍型MH-53Eシードラゴン)も本来の予定ならば退役が始まっている老朽機なのですが、後継機のCH-53Kキングスタリオンの開発が遅れて今も現役に留まらざるを得ず、無理を押して飛ばしている状況です。ここ数年は重大事故が相次ぎ、2015年にはこの機種に対して海軍航空システム軍団が問題点検する指示(AFB-346)を発令しています。自衛隊でも同機種を運用していましたが、一足先に退役しています。

  • CH-53D 3925馬力×2 合計7850馬力
  • CH-53E 4380馬力×3 合計13140馬力
  • CH-53K 7500馬力×3 合計22500馬力