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ブログを通じて「魂を揺さぶり情熱を燃やせる何か」を探すゲーム制作を生業とする30代の男です。 アウトドア、インドア、なんでも好きです。

断酒の為の薬「レグテクト」の感想|飲酒要求を抑える効果と特徴について

この記事を読むのに必要な時間は約11分です。

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こんにちはユレオです。

私は断酒を何度か挑戦しています。初めて断酒に挑戦した時は、離脱症状や不眠症に悩まされて失敗しました。

しかし、このままで同じような生活に戻るだけなので、今一度断酒に再挑戦することにしました。 
 
断酒に失敗したときのお話はこちらです。

失敗した理由について考察したところ、離脱症状もさることながら飲酒習慣も無視できなかった事がわかりました。

 

飲酒習慣についてはこちらの記事で触れています。

www.tamashii-yusaburuyo.work

 

断酒を再開するにあたり前回と同じような方法で行ったとしても、同じ失敗をするだけなので、離脱症状とは別の無視出来ない問題である”飲酒習慣”を何とかしたいと調べていたところ、断酒に役立つ薬の存在を知りました。

 

本日は断酒に役立つ薬の存在と、その中でも新薬である「レグテクト」についてお話したいと思います。

 

【この記事の目次】

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断酒に役立つ薬「抗酒剤」とは

酒を断つための薬は昔から存在し、有名なのは抗酒剤(*)である「シアナマイド」「ノックビン」です。
 
「抗酒剤とは」
抗酒剤は一時的にお酒に対して、非常に弱い体質をつくる作用があります。特にお酒に弱い人は飲酒するとすぐに顔が赤くなり、さらに飲酒すると頭痛や吐き気など不快な症状が出てきます。元々お酒に強い人にこれらのお酒に対する反応を起こし、お酒を飲めなくするわけです。
 でも、この抗酒剤を飲んだからといって、けっしてアルコールが嫌いになったり、アルコール依存症が治るわけではありません。ただ、酒害者が自らのアルコール問題に気づき、断酒を決意してそれを実行に移そうとしたときに、この抗酒剤を服用すると断酒の継続が少しでも容易になるという効果が発揮されるだけです。また、抗酒剤さえ飲んでいれば、断酒を続けることができるかといえば、そんなわけではありません。断酒会やAAなどの自助グループへの出席、専門医療機関への定期的な通院などと併用してその効果が生かされるのです。
 抗酒剤には、水薬であるシアナマイドと粉薬であるノックビンの二種類があります。どちらも、一日一回服用すればその効果が生じてきます。前者は無味無臭であるため、以前は家族がアルコール依存症者本人に内緒で味噌汁やお茶に混ぜて飲ませることもされていました。しかし、これだけでお酒がやめられるわけではなく、逆に薬を黙って飲まされていたことが本人にわかったときに、家族への反発を生じさせるだけです。また、身体に危険が及ぶこともあり、患者の人権を侵害しているとも考えられます。
 抗酒剤は、酒害者自身がその効果を自覚し、自らすすんで服用したときにその効果を発揮します。いやいや飲んでいたのでは、意味がありません。ただし、一部の専門医療機関で入院中に抗酒剤を服用するよう指導しているところもあります。それには、抗酒剤服用というよい習慣を入院中から身につけるため、また副作用の出現を見るためといった理由があります。
 断酒を継続していると、強烈な飲酒欲求が湧いてくることがあります。これは病気の症状として生じるもので、アルコール依存症者ではいつ誰に起こっても何の不思議もありません。そんなとき抗酒剤を飲んでいると、アルコールを口にすることが出来ないというあきらめが出来るため、必要以上に悩むことがありません。

引用元:http://www.kochi-al.org/url/koushuzai.html


抗酒剤とはをお酒を飲めなくする薬と思われている方が多いかと思いますが、実はそういったものではなく普通に飲酒出来ます。

ただ、抗酒剤を飲んだ後にお酒を飲むと、体内でアルコールが分解できず酷い二日酔いの状態になり苦しみます。

下手したら苦しみのあまり意識を失うことも・・・

「こんな苦しみを味わうなら酒やめるわ・・・」

と仕向けるのが抗酒剤の効果なのですが、抗酒剤を飲んだとしても飲酒要求は無くなることはありません。

つまり、
 
「飲みたいけど飲んだら苦しむ。苦しむから飲みたくなくなる、けど飲みたい!」
 
と謎の思考ループに陥り、身体的にも精神的に苦痛を味わうことになります。
 
有名な抗酒剤である「シアナマイド」や「ノックビン」は私には合わないと思い見送りました。
 

「レグテクト」という新薬の登場

しかし、近年新しい断酒の為の薬である「レグテクト」が登場しました。
  
「レグテクトとは」
レグテクトの有効成分であるアカンプロサートは脳に作用し、アルコールに対する欲求を抑える効果があるとされています。
アルコール依存症の場合は、飲酒によってグルタミン酸作動性神経活動が活発になります。
そして興奮状態をもたらすグルタミン酸が減少してくると、強い飲酒欲求を感じます。
ところがアカンプロサートは、グルタミン酸作動性神経の働きを抑制する作用があります。
そのためレグテクトを服用すると脳が興奮を覚えなくなり、飲酒に対する欲求も抑制されるのです。
脳神経の興奮が抑えられるため断酒を維持しやすくなる効果が期待できます。

抗酒薬の作用はお酒に対する恐怖心が植えつけられることですが、レグテクトの場合は脳に作用します。あくまでも脳内に対してダメージを与えるわけではないために、そこまで悩むことではありません。
アルコール依存症の人は、肝臓や腎臓などに障害があることも多いので、抗酒薬の服用には慎重である必要があります。
体に負担を与える抗酒薬は肝硬変がある方に投与することはできません。
レグテクトは肝臓にかかる負担が比較的少ないとされています。

 

この薬は私が求めていたような内容であったので早速この薬を購入して試したのですが、以下の写真のこのような錠剤で持ち運びしやすく飲みやすい薬です。

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レグテクトは飲酒欲求抑える効果があり、簡単に言うと「お酒を飲みたい気持ちが減る薬」です。

これまでの抗酒剤とは異なり飲酒要求を抑えれることが出来て精神的な苦痛を抑えることが出来るので断酒には大きな成果が期待できる薬です。

ただ、レグテクトは抗酒剤のような身体的な影響が無い為、お酒を飲んだとしてもアルコールの分解が阻害されることは無く苦痛を味わうことはありません。

そのため身体的な抑止力が働かない為、「お酒を止める」と意志を持っていない人には全く効果がありません

しかし、言い換えれば誤ってお酒を飲んでしまったとしても身体には安全ともいえます。

 

「レグテクト」はどこで購入できるのか

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残念ながらこの薬はドラッグストアでは売っておらず、個人輸入で購入することもできますが、保険が効かず全額負担になるため高くつきます。

私は出来れば安く手に入れたいと考えてアルコール依存症の専門医療機関の専門医に処方を受けて病院で処方してもらいました。

流れとしては病院のアルコール依存症専門外来に行き「断酒したいのでレグテクトください」と言えば出してもらえます。

アルコール依存症専門外来が無い場合は、内科でも対応できるところもあるそうです。

ただ、医師の診断の結果が「レグテクト」が最適でないと判断した場合はその限りではありません。
 
先ほどもお話しましたが、「レグテクト」は本人が断酒の意思が無いと効果が薄いからです。
 

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「レグテクト」のお値段は?

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このレグテクトですが、出始めの薬ということもあるのか比較的高く、初診+1ヶ月分のレグテクトで保険が効いて9000円ほどの自己負担になりました。

薬代だけでいうと自己負担が1日200円で、保険が効かなかったら1日600円といったところでしょうか。

そんなわけで、私は1ヶ月分処方してもらいました。

薬としては高いと思いますが、これを飲むことで酒を止めれると思えば安いものです。

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「レグテクト」を飲んでみた感想

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はい、皆様お待たせしました。

気になる薬の効果について飲んだ感想は、「あーなるほどこういうことね・・・」って感じです。

「なるほどねー」では分かりにくいのではっきり言うと、薬の効果は感じられました。

「レグテクト」を飲むと今まで飲酒要求が湧いてた状況、例えば仕事が終わって家についていつもなら晩酌したいと思う状況で不思議と飲酒要求が湧かなくなりました。

もちろん飲酒要求が湧かないだけで飲むこともできるのですが、「お酒を飲む理由がない」という気持ちになります。

分かりやすく”飲酒要求”を”食欲”に例えると、、、、

空腹時は「食べたい!」と思いますが、満腹時は「食べたい!」と思わないですよね。
レグテクトは空腹はそのままですが、空腹時でも「食べたい!」と思う気持ちが抑えられるといった感じです。
 
ただ、これは個人的にそう感じたので万人にそう感じるかというと難しいところです。
 
あくまで私はそう感じることが出来たとお考え下さい。

そんなわけでレグテクトを飲み始めて本格的な断酒を再開しました。
 

最後に

その後レグテクトを飲みながら断酒を続けて、1ヶ月分のレグテクトを使い切るのに半年かかりました。
 
始めは毎日3回飲んでいたのですが、そのうち回数を減らすようになり、終いには飲酒要求が湧きそうなときだけ飲むようになりました。
 
断酒はそのまま継続出来て、それから1年半ほど断酒も続いております。
 
レグテクトのおかげで飲酒習慣を断ち切り、自然な形で断酒を継続できたので、それがきっかけとなり断酒することが出来ました。
 
断酒を始める意思があるがうまくいかないという経験をされている方は、一度医師にご相談されたうえでお試しされてみてはいかがでしょうか。 
 
 
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