パートタイマーの過労死 労働基準法違反で書類送検

 大阪で54店舗を展開する「スーパー玉出」の社長が書類送検された。スーパー玉出では、2007年9月女性パート従業員がくも膜下出血で倒れ死亡した。同社は、時間外労働をさせた上で、割増残業代を払っていなかったことが指摘されている。女性が過労死するまでの8年間で11回の是正勧告を受けながら改善しなかったということで、書類送検に影響を及ぼしたと思われる。
 女性の過労死は認定されている、この上で刑事責任が認められれば、遺族からの損害賠償請求は必ず起こるだろう。すでに遺族に対しては誠意を持って対応しているとのことだが、訴訟は免れないと思われる。
今回は、社長とともに顧問の社会保険労務士も書類送検された。場合によっては社会保険労務士も賠償請求を受けるかもしれない。

パート女性過労死「スーパー玉出」を書類送検(読売新聞) - goo ニュース

パート女性過労死「スーパー玉出」を書類送検

読売新聞2009年12月4日(金)06:52

 大阪・淀川労働基準監督署は3日、2年前に過労死したパート女性ら従業員18人を長時間働かせたり、同署の調査にタイムカードを提出しなかったりしたとして、大阪市西成区の食品スーパー「スーパー玉出」と、前田託次社長(65)、同社元顧問の社会保険労務士(53)を労働基準法違反(長時間労働や書類不提出など)などの疑いで書類送検した。

 発表によると、社長は2007年7~9月、同市東淀川区の東淀川店に勤務する18人に、1日最長5時間30分の時間外労働をさせるなどした疑い。

 50歳代のパート女性は同年9月末、職場でくも膜下出血で倒れて、1か月後に死亡。時間外労働が月147時間に及んでおり、昨年5月、過労死と認定された。同労基署は同店でほかに、健康診断の未実施や割り増し残業代計146万円の未払いも確認したという。

 同社は大阪府内で54店舗を展開、従業員数は計約1800人。同社は女性が倒れるまでの約8年間に、長時間労働や賃金未払いで11回の是正指導を受けていた。同社管理本部は「従業員が死亡したことは遺憾で、遺族には誠意を持って対応した。一部店舗で指摘を受けた点はすでに是正している」とコメントしている。

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