昨日、10月10日の萌えの日に、さくらインターネットがLet's Encryptのスポンサーになりました。
以下の通り、さくらインターネットの公式サイトにおいてもリリースされています。
日本においては、時雨堂さんについで2社目のスポンサーです。
スポンサーといっても、ロゴが載るのとパーカーがもらえるくらいの特典なのですが、実はコミュニティへの貢献という観点で非常に重要な決断でした。
私自身、日本Apacheユーザー会の設立にかかわり、PHP/FIやFreeBSDなどの初期のコミュニティで活動させていた頂いた経験から、成果物を利用するだけではなく貢献するというのは当たり前のこととして身近な考え方でした。
そして自分自身の会社が大きくなったときには、人的のみならず、金銭的にもいつかは貢献したいという思いは強く、Let's Encryptに限らず、スポンサーなどの取り組みは続けています。
ただ、今回のスポンサーについては、私が言いだしっぺではなく、レンタルサーバーチームの社員が決断をして、進めてくれたということが、大変うれしいことでしたし、会社として次のステージにいけた気がしています。
別にスポンサーにならなくても、Let's Encryptを提供することは可能ですし、Let's Encryptのスポンサーになることを勧めることも全くありません。
ただ、Let's Encryptを単なる無料のものと捉えるのではなくて、実際には何をやるにもお金はかかるわけですし、いま貢献できる余裕のある団体の金銭的なサポートによって持続可能なものになるというものです。
そのような背景や趣旨をもとに、「当社は大きいのだからちゃんとサポートしよう」という判断を社員自身がしたというのは誇るべきことでした。
「やりたいことをできるに変える」が当社のブランドメッセージです。
いまや常時SSLは当たり前のものとなりましたし、自動更新で失効の心配をしなくて済むという価値も広まっていくものと思います。
それが無償でできる世界をサポートさせて頂けたことはうれしいことです。
さくらのクラウドにおいては昨日からスタートアップスクリプトを提供しており、来週17日からはさくらのレンタルサーバにおいてコンパネ上から簡単に設定できる機能の提供が開始されます。
これ以外にも、今後はレスポンス性能の向上や503エラーの改善、コンパネのリニューアルなど、さくらのレンタルサーバの根本的な満足度向上にむけて、取り組んでまいります。