米軍ヘリ 訓練場付近で着陸後に出火 沖縄

米軍ヘリ 訓練場付近で着陸後に出火 沖縄
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防衛省によりますと、11日夕方、沖縄本島北部のアメリカ軍北部訓練場付近で、アメリカ軍の大型ヘリコプターが着陸したあと機体から火が出たとアメリカ軍から連絡があったということです。警察によりますと、これまでのところけが人の情報は無いということで確認を急いでいます。
防衛省によりますと、11日夕方、沖縄本島北部のアメリカ軍北部訓練場付近で、アメリカ軍の大型ヘリコプター「CH53」が、着陸したあと機体から火が出たという連絡がアメリカ軍からあったということです。
また地元の消防によりますと、11日午後5時半すぎ、沖縄県東村高江で「アメリカ軍のヘリコプターが墜落したという情報があり黒煙が上がっている」という通報があったということです。

アメリカ軍関係者によりますと、ヘリコプターは普天間基地所属で東村高江の北部訓練場の付近で、不時着したという情報が入っているということです。けが人はいないものの、機体が燃えているとしています。

沖縄県警察本部によりますと、現場は東村高江の県道70号線沿いの民間の空き地です。

火が出たアメリカ軍の大型ヘリコプターに乗っていたのは7人で、けがは無く、すでに別のヘリコプターで搬送されたということです。

「CH53」ヘリコプターとは

「CH53」ヘリコプターは、全長およそ30メートル、重量およそ15トンで、最大55人を輸送できるアメリカ軍の大型輸送ヘリコプターです。
13年前の平成16年8月13日には同じ型の「CH53」が宜野湾市のアメリカ軍普天間基地に隣接する沖縄国際大学の敷地内に墜落し、炎上しました。

近くの男性 「たくさん煙が出ていてびっくり」

沖縄のアメリカ軍北部訓練場の近くにある喫茶店の店員の男性は「近所の人からヘリコプターが落ちたようだと聞いたので、店の裏の畑から見たところ、もくもくと黒い煙が上がっていた。たくさん煙が出ていてびっくりしました」と話していました。

東村長「詳しい情報なく現場に向かい確認する」

沖縄県東村の伊集盛久村長は、NHKの取材に対し、「『高江地区で米軍機のヘリコプターが事故を起こした』と聞いているが、詳しい情報がなく、現在、情報を集めている。基地内かどうかも、わかっていないので、現場に向かって確認する」と話しています。

地元区長「心配していたことが現実に」

沖縄県東村高江地区の仲嶺久美子区長は、NHKの電話取材に対し「県道から黒い煙が上がっていて炎が見えた。現場は住宅からも近く、心配していたことが現実になり、驚いている。ヘリの発着場は撤去してほしい」と話しました。

ダムの所長「7キロほど先 黒い煙が上がっている」

沖縄のアメリカ軍北部訓練場の近くにある福地ダムの管理支所の三田美修作支所長は、「音は聞こえなかったが、救急車のサイレンで異変に気付いた。管理事務所の外に出て見ると、ダムの上流7キロほど先から黒い煙が上がっているのが見えた。今は辺りが暗くなり、状況はわからない」と話していました。

小野寺防衛大臣「しっかり対応するよう求めていく」

小野寺防衛大臣は、今夜7時すぎ、防衛省で記者団に対し「アメリカ側の事故が続いており、安全運行にしっかり対応するよう求めていきたい。さらに、原因究明と詳細な情報提供をアメリカ側に求めていく」と述べました。

北部訓練場とは

「北部訓練場」は、沖縄本島北部の国頭村と東村にまたがるアメリカ軍の施設で、面積は3500ヘクタール余りです。
訓練場の多くは森林地帯で、海兵隊などが対ゲリラ戦の訓練やヘリコプターの演習などに使っています。
去年12月には新たに6つのヘリコプター発着場を移設することを条件に、訓練場の半分にあたるおよそ4000ヘクタールが沖縄県に返還されています。

米軍ヘリ事故 過去にも

沖縄県では、これまでもアメリカ軍のヘリコプターによる事故が起きています。

13年前の平成16年8月13日には、「CH53」が、宜野湾市の普天間基地に隣接する沖縄国際大学の敷地に墜落し炎上しました。
この事故で、乗員3人が重軽傷を負い、墜落現場周辺では大学の校舎のほか住宅の屋根やドアなどが壊れる被害が出ました。

また4年前の平成25年8月には、アメリカ軍嘉手納基地に所属するヘリコプター「HH60」が沖縄本島北部にあるキャンプハンセンの敷地内に墜落し、乗員1人が死亡しました。

さらにおととし8月、アメリカ軍嘉手納基地を飛び立ったアメリカ陸軍のヘリコプター「UH60」がうるま市の沖合で訓練中に墜落し、研修のため乗っていた自衛官2人を含む7人がけがをしました。

米軍ヘリ 訓練場付近で着陸後に出火 沖縄

防衛省によりますと、11日夕方、沖縄本島北部のアメリカ軍北部訓練場付近で、アメリカ軍の大型ヘリコプターが着陸したあと機体から火が出たとアメリカ軍から連絡があったということです。警察によりますと、これまでのところけが人の情報は無いということで確認を急いでいます。

防衛省によりますと、11日夕方、沖縄本島北部のアメリカ軍北部訓練場付近で、アメリカ軍の大型ヘリコプター「CH53」が、着陸したあと機体から火が出たという連絡がアメリカ軍からあったということです。
また地元の消防によりますと、11日午後5時半すぎ、沖縄県東村高江で「アメリカ軍のヘリコプターが墜落したという情報があり黒煙が上がっている」という通報があったということです。

アメリカ軍関係者によりますと、ヘリコプターは普天間基地所属で東村高江の北部訓練場の付近で、不時着したという情報が入っているということです。けが人はいないものの、機体が燃えているとしています。

沖縄県警察本部によりますと、現場は東村高江の県道70号線沿いの民間の空き地です。

火が出たアメリカ軍の大型ヘリコプターに乗っていたのは7人で、けがは無く、すでに別のヘリコプターで搬送されたということです。

「CH53」ヘリコプターとは

「CH53」ヘリコプターは、全長およそ30メートル、重量およそ15トンで、最大55人を輸送できるアメリカ軍の大型輸送ヘリコプターです。
13年前の平成16年8月13日には同じ型の「CH53」が宜野湾市のアメリカ軍普天間基地に隣接する沖縄国際大学の敷地内に墜落し、炎上しました。

近くの男性 「たくさん煙が出ていてびっくり」

沖縄のアメリカ軍北部訓練場の近くにある喫茶店の店員の男性は「近所の人からヘリコプターが落ちたようだと聞いたので、店の裏の畑から見たところ、もくもくと黒い煙が上がっていた。たくさん煙が出ていてびっくりしました」と話していました。

東村長「詳しい情報なく現場に向かい確認する」

沖縄県東村の伊集盛久村長は、NHKの取材に対し、「『高江地区で米軍機のヘリコプターが事故を起こした』と聞いているが、詳しい情報がなく、現在、情報を集めている。基地内かどうかも、わかっていないので、現場に向かって確認する」と話しています。

地元区長「心配していたことが現実に」

沖縄県東村高江地区の仲嶺久美子区長は、NHKの電話取材に対し「県道から黒い煙が上がっていて炎が見えた。現場は住宅からも近く、心配していたことが現実になり、驚いている。ヘリの発着場は撤去してほしい」と話しました。

ダムの所長「7キロほど先 黒い煙が上がっている」

沖縄のアメリカ軍北部訓練場の近くにある福地ダムの管理支所の三田美修作支所長は、「音は聞こえなかったが、救急車のサイレンで異変に気付いた。管理事務所の外に出て見ると、ダムの上流7キロほど先から黒い煙が上がっているのが見えた。今は辺りが暗くなり、状況はわからない」と話していました。

小野寺防衛大臣「しっかり対応するよう求めていく」

小野寺防衛大臣は、今夜7時すぎ、防衛省で記者団に対し「アメリカ側の事故が続いており、安全運行にしっかり対応するよう求めていきたい。さらに、原因究明と詳細な情報提供をアメリカ側に求めていく」と述べました。

北部訓練場とは

「北部訓練場」は、沖縄本島北部の国頭村と東村にまたがるアメリカ軍の施設で、面積は3500ヘクタール余りです。
訓練場の多くは森林地帯で、海兵隊などが対ゲリラ戦の訓練やヘリコプターの演習などに使っています。
去年12月には新たに6つのヘリコプター発着場を移設することを条件に、訓練場の半分にあたるおよそ4000ヘクタールが沖縄県に返還されています。

米軍ヘリ事故 過去にも

沖縄県では、これまでもアメリカ軍のヘリコプターによる事故が起きています。

13年前の平成16年8月13日には、「CH53」が、宜野湾市の普天間基地に隣接する沖縄国際大学の敷地に墜落し炎上しました。
この事故で、乗員3人が重軽傷を負い、墜落現場周辺では大学の校舎のほか住宅の屋根やドアなどが壊れる被害が出ました。

また4年前の平成25年8月には、アメリカ軍嘉手納基地に所属するヘリコプター「HH60」が沖縄本島北部にあるキャンプハンセンの敷地内に墜落し、乗員1人が死亡しました。

さらにおととし8月、アメリカ軍嘉手納基地を飛び立ったアメリカ陸軍のヘリコプター「UH60」がうるま市の沖合で訓練中に墜落し、研修のため乗っていた自衛官2人を含む7人がけがをしました。