翻訳書出版の早川書房社長「涙出るほどうれしい」全作品増刷へ
カズオ・イシグロ氏ノーベル文学賞受賞
イシグロ氏の最新作「忘れられた巨人」など8作品の翻訳書を出版している早川書房の早川浩社長(75)が5日に会見し「近年候補に挙がり、近いうちに受賞されると思っていた。涙が出るほどうれしい」と語った。
早川社長がイシグロ氏の作品に感銘を受け、2001年に交渉して版権を獲得。15年には早川社長の長男の結婚式でイシグロ氏が仲人を務めた。日本語もある程度理解できるが、会話は全て英語。食事の席では周囲に気遣いを忘れない。家族思いで「娘も作家になるんだと言って喜んでいた」という。意外にも「ヤクザ映画好き」という一面もある。同社の仲介で、村上春樹氏とも交流を深めている。同社はイシグロ氏の全作品を増刷する方針だという。
[ 2017年10月6日 05:30 ]
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