どうも、ピコ太郎の漫画版みたいなことをやりたいとか、過去記事で言ってたトリプロデューサーです。
そんなこと言ってたっけ?
うん、言ってた。
出来てるかどうかは謎だが。
さて、去年のピコ太郎のブレイクから、1年経ちました。
去年は、ハロウィンの時期に仮装して、集団でPPAPをやってる人たちとかがいたな〜と。
そういえば、ピコ太郎のブレイクに関して、ジャスティンビーバーがTwitterで紹介したことが世界的なブレイクのキッカケになったのは、有名な話ですが。
そもそも、これをTwitterなどで広められたのは、ピコ太郎がエイベックスに所属していたからだとずっと思ってて。
それについて触れられてる記事を見たことがないので、今更ながら自分が書いておこうかなと。
まず、2015年にエイベックスはJASRACから脱退を発表しました。
このニュースは、当時かなり話題になりましたね。
エイベックス・グループ・ホールディングスは2月1日付で、傘下の著作権管理会社イーライセンスとジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)を合併、新会社ネクストーンを設立する。
株式会社NexTone(ネクストーン、英語: NexTone Inc.)は、委託によって音楽の著作権を管理する企業。本社は東京都渋谷区広尾にある。主な株主は、エイベックス・ミュージック・パブリッシング、フェイスなどである。
2001年の著作権等管理事業法の施行をうけて、それまで日本音楽著作権協会(JASRAC)が独占していた音楽著作権管理事業に参入した。
2016年2月1日付で、ジャパン・ライツ・クリアランスと合併し、株式会社イーライセンスから株式会社NexToneに商号変更した[2]。
そして、ピコ太郎の楽曲は、エイベックス・グループ・ホールディング傘下の株式会社ネクストーンが、著作権を管理しています。
さて、ピコ太郎のブレイク当時、YouTubeでPPAPをアレンジした動画が出回ってましたね。
あのPPAPのアレンジ動画に、広告を付けるとどうなるんだろうと、当時思ってたんですよ。
そしたら、たまたま見たこの記事で解説をされてまして。
ピコ太郎のPPAPの音源をYoutubeへアップロードすることは違法ではありませんが、注意点がいくつかあります。
- PPAPの著作権はAvexGroupのもの。
- PPAP音源の入った動画をアップして、広告収益はアップできない。
- PPAP音源のものをアップロードしようとすると、警告が出る
- その警告は、「Avexが用意した広告が出ますよ。その収益はあなたではなくAvexに所属しますよ」という話
つまり、YoutubeにPPAP音源の入った動画を上げること自体は問題ではないが、そこから自分の収益はうまれませんよ、という話です。アップした動画には自動的に広告がつきますが、その広告はAvexのものなので、自分の広告は掲載してはいけない。さらに、広告の出方などの設定もいじることはできませんよ、という話です。
要するに、PPAPをYoutube動画にあげると警告が出るので、そのまま「OK」を押せば大丈夫、ということです。「警告」というと怖いですが、Youtubeを運営するGoogle側が「この動画はAvexの著作物が入っているから、Avexが勝手に広告出すけど大丈夫?」と確認してくれているわけですね。
この対応、凄くないですか?
当時、読んだときちょっとビックリしたんですよ。
動画を消すのではなく、広告をエイベックスのものに差し替えるという技術的な手段を取ってるんですね。
これ、おそらくJASRACに所属していたら、できなかった手法だと思うんですよ。
著作権の管理が、エイベックスグループのものだと、YouTubeやTwitterなどで広めることにも寛容な姿勢を取れるんじゃないかなと。
さて、2016年末に、TBSで放送された「逃げるは恥だが役に立つ」で、星野源が歌う「恋」に合わせて踊る恋ダンスが話題になりましたね。
で、恋ダンスを披露する動画が、YouTubeなどに多く上がりましたね。
でも、その後どうなってしまったかというと・・・。
先日ビクターエンタテインメントは星野の告知ページに、「8月末日をもちまして、著作権法に基づく動画削除の手続きを行わさせて頂きます」と発表した。そして、削除手続きが始まる前に「可能な限りお客様ご自身で"恋ダンス"動画の公開中止・削除」をお願いしている。
期間限定で黙認していたけれども、削除しますよという流れに。
やっぱり、著作権がJASRAC管理だと、結局こうなってしまうんだねと。
メシテロ漫画から、おもいっきりかけ離れた雑記を書いてしまった。
<補足>
この記事に対して、はてなブックマークのコメントで、こういう返信がありました。
自分の頭の中では、記事に書かれてるものは繋がってる話で、当を得てないとは思ってないのですが。
でも、記事を読み返してみると、言葉足らずではあるかなと。
JASRAC管理から外れると、何で音源の入った動画の拡散に寛容な姿勢になれるのかって理由が、抜け落ちてたかなと。
本来は、音源の二次利用を許すかどうかについては、著作者が判断することでJASRACは関係ありません。
ただ、二次利用された音源が商用利用されれば、JASRAC管理だとJASRACの基準で使用料を納めることになります。
でも、このJASRAC基準というのが、実に厄介でどこまで拡大解釈をされるかわからないというのがあります。
つい最近も、JASRACが音楽教室での演奏についても使用料を徴収することを発表して、音楽教室側と裁判沙汰になるというニュースがありましたね。
で、非営利であれば、もちろんJASRACから使用料を徴収されることはありません。
非営利で、音源を二次利用して、TwitterやYouTubeで拡散しても、その拡散した人から使用料を徴収されることもありません。
ただ、著作者サイドがこれを容認しているということになると、著作者が営利的な宣伝行為で楽曲を使用させていると、JASRACに受け取られかねません。
そしてそこから、著作者サイドに営利的な宣伝としての楽曲使用料を徴収する、なんてことに発展する可能性もあります。
JASRACの拡大解釈は怖いですからw
なので、楽曲がJASRAC管理だと、著作者サイドは二次利用して動画をネット上にアップすることに対して、厳しい処置を取らざるを得なくなります。
でも、これがエイベックスの著作物で、著作権をエイベックスグループが管理しているとどうなるか。
著作物の二次利用に対しての使用料範囲の基準を、エイベックス独自の判断で決めることが出来ます。
さて、その状況下でYouTubeに、PPAPの二次利用動画を上げて、その動画の広告をエイベックスのものに差し替えるとどうなるか。
動画が拡散されればされるほど、エイベックスの広告になって得なんで、どんどん拡散してねという発想になりますよね。
だから、エイベックスグループが著作権を管理してるから、PPAPの二次利用で拡散されることに対して寛容な姿勢がとれたと、自分は思ってるわけです。
ちなみに、このブログのコメント欄は閉じていますが、はてなブックマークによるコメントは大歓迎ですよ。
ただ、こんな感じで丁寧にレスするのは、稀かも知れないけどw