投資「超」初心者が最近話題の人工知能ロボアドバイザーのTheo(テオ)、WealthNavi(ウェルスナビ)、Folio(フォリオ)を実践してみました。完全丸投げ状態で最も利益を出して、最も使い勝手が良かったサービスをお伝えします。
この記事の目次
前提として当方、投資スーパー初心者です。
投資なんて個別株を遊びでちょっとやったのと、ビットコインを怯えながらやってみた。当方その程度です。未だに投資の考え方とか、投資の仕組みとか、全然わからないまま「なんとなく」でやっており、損切の重要性もわからず現在SBI証券のアプリによると含み損500,000円絶賛突破中です。かれこれ半年?1年?ぐらい放置状態。
そんな「超」投資初心者(そして勉強の怠慢)ですが、最近話題のロボアドバイザーを
- Theo(テオ)
- WealthNavi(ウェルスナビ)
- Folio(フォリオ)
3社実践してみましたので、どんな結果が出ているのかを報告させて頂きます。
※なお、投資に関する細かい解説や、気の利いた言葉は一切ございません。というかできません。あくまで、Theo(テオ)、WealthNavi(ウェルスナビ)、Folio(フォリオ)、という「サービスはどうなのか」にフォーカスして書いてまいります。
ロボアドバイザーとは??
ロボットアドバイザーとは、コンピュータプログラムが個々の投資家の志向に応じて、最適な運用資産の配分を提案するサービスのことだ。
出典:ロボットアドバイザーでおカネは増えるのか | 投資 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
皆様ご存じのとおり、通常の投資はいろいろな準備が必要です。原資はもちろん、投資の知識、幅広い商品の知識、税金関連、などなど・・・・
ロボアドバイザーは、用意するのが、原資。以上。というマジのポンコツな私でもできるウルトラCとなっております。
ロボアドバイザーは何をしてくれるの??
ざっくり言うと、運用してほしいお金を用意したら、リスクヘッジとかいろいろ考えた
- 良い感じの銘柄でポートフォリオ組んでくれて、
- なので国際分散投資もしてくれて、
- 自動で再投資してくれて、
- 自動でリバランスしてくれて、
- 自動で税金も納付してくれて、
とかとかとかとか。よくわからないけど良い感じに仕上げてくれる、ということをロボアドバイザーはやってくれます。(サービスによって機能に違いあり)
良い感じに銘柄選定って、どうやってるの??
各社、それぞれの投資アルゴリズムに則って、人工知能が全てを自動的に実践しています。
採用する投資アルゴリズムは各社異なっているため、「2社以上やる必要はない」ということはなく、複数実践してみて自分が気に入ったところに全力投球するのも良いですし、後にも記載させて頂きますが、購入している銘柄が良い具合に重複していないため各社投資し続けるのも良いと思います。
とはいえ、投資金を分散させると効果は当然薄くなってしまうため、ある程度の金額を集中させないといけないというジレンマはありますね。
そこで、現在、日本にロボアドバイザーは現在10サービス以上ありますが、私はその中でもフィンテック企業として注目株のTheo(テオ)、WealthNavi(ウェルスナビ)、Folio(フォリオ)の3社に絞ってみました。(厳密に言うと送金サービスではないのでフィンテックとは異なりますが)
それぞれの特徴・強み
「ロボアドバイザー」と一口に言っても、それぞれ特徴や強みがあります。特に今はロボアドバイザーサービス的には群雄割拠の戦国時代黎明期とも言える時代ですから、それぞれ特徴を打ち出してきます。
そのうち互いの良いところを搭載して隙のないサービスに、それぞれがなっていくと思いますが、今の段階ではサービスの特徴によって好きかどうかが分かれるところです。
Theo(テオ)、WealthNavi(ウェルスナビ)、Folio(フォリオ)、それぞれの強みや特徴を把握してサービス利用をしましょう。
- Theo(テオ)
- サービス設計が全てにおいて初心者でも使いやすい
- WealthNavi(ウェルスナビ)
- ターゲット層が幅広い。
- 「自動税金最適化」というWealthNavi(ウェルスナビ)にしかない機能がある。アプリ対応しているのもWealthNavi(ウェルスナビ)のみ。
- Folio(フォリオ):とにかく投資に対してポジティブになる、ワクワクする
Theo(テオ)の強み・特徴
「お金のデザイン」というかなり覚えやすい会社が運用しているサービスです。
日本のロボアドバイザー投資サービスの中ではかなり参入が早く、当時からIT界隈では騒がれていました。所謂「フィンテック」という領域で多くのネットメディアに露出しています。
Theo(テオ)のユーザー層は、40代で29%、30~40代で65%。また20代も15%おり、20~30代で51%と比較的若い層も利用しております。
ユーザーの89%が「投資ほぼ未経験」ということや「50万円以下の投資が74%」というデータも非常に興味深く、年代とも相関するところがありますが、「若年層で投資をやってみたいと思っていたけど、なんだか難しそう」というユーザーから支持を得ていることが伺えます。
実際Theo(テオ)は2017年7月20日で預り金100億円を突破し順調に成長しています。
Theo(テオ)がこういったデータ・コンテンツを出すのは、ターゲットとしているユーザーに関係しております。
上述のとおり、Theo(テオ)のターゲット顧客は「投資初心者」であり、他社サービスとユーザーの取り合いをしないことで独自のポジションを獲得したいことが見受けられます。そして、つまり投資初心者を満足させる自信のあるサービス、ということでもありますね。
Theoは登録してみるとわかりますが、ボタンも少なく見るページも限られています。投資初心者としては複数のページにわたって難しい言葉を見せられるより、フレンドリーで安心感があると言えるでしょう。
また、ポートフォリオの組み方が
- グロース:株式
- インカム:債券
- インフレ:実物資産
の3つで構成されています。
Theo(テオ)のサイトでは、それぞれの非常に明快でわかりやすく説明されております。Theo(テオ)は本当に初心者向きにカユイところに手が届くコンテンツを揃えており、UI/UXに優れたWEBサービスとも言えるでしょう。
WealthNavi(ウェルスナビ)の強み・特徴
Theo(テオ)同様にETFでポートフォリオを組み、自動的に「良い感じに購入」し、「良い感じにリバランス」してくれます。
WealthNavi(ウェルスナビ)はTheo(テオ)より参入は遅かったものの、ユーザー数も資産運用額の伸びも著しく、日本のロボアド界では最も勢いがある印象です。
※2017年7月の日経新聞のインタビューで運用資産総額175億円突破
発足して1年ですが、この間の年利回りは円換算で19%と、予想を大きく上回るいい数字となりました。ここまで3万口座、運用資産総額は175億円になりました。目標は20年に1兆円です。
出典:(人間発見)ウェルスナビ社長 柴山和久さん 普通の人を楽にリッチに(1) :日本経済新聞
WealthNavi(ウェルスナビ)にはTheo(テオ)と異なる点がいくつかあります。
1つはターゲットの顧客が異なります。
Theoは投資初心者をターゲットにしていたのに対し、WealthNavi(ウェルスナビ)は投資経験者、または投資未経験でも「腰を据えて中長期的に投資をやる考え」のある人ということです。10,000円からスタートできるTheo(テオ)に対しWealthNavi(ウェルスナビ)は300,000円が最低金額。(以前は1,000,000円でした)
投資初心者にとったら1,000,000円入れるのはかなり勇気が必要ですよね。
とはいえ、サービス自体が経験者向きかというと「全く」そんなことはなく、Theo(テオ)同様に「良い感じに銘柄を選んで」「良い感じにリバランス」してくれます。
最低投資額からそう見えるだけでWealthNavi(ウェルスナビ)も投資初心者大歓迎サービスです。
むしろWealthNavi(ウェルスナビ)の方が初心者向きと言える点もあります。
Theo(テオ)と異なる点2つ目ですが、「自動税金最適化(DeTAX)」という機能があります。
分配金の受け取りやリバランスなどにより生じる税負担が一定額を超えた場合、お客様のポートフォリオ組入銘柄が抱える含み損を実現することで、翌年以降に繰り延べます。
出典:WealthNaviについて|ロボアドバイザーならWealthNavi(ウェルスナビ)
税金は「利益が確定したら」発生してしまいます。
WealthNavi(ウェルスナビ)が決める必要以上の税負担が、ユーザーに発生してしまいそうな場合、一時的に含み損を発生させ来年以降に繰り延べる、というものです。それによってその年の税負担を軽減をさせてくれます。税金の支払いの先送りですね。
しかもこれを自動でやってくれる、というのはWealthNavi(ウェルスナビ)の強みであり、WealthNavi(ウェルスナビ)にしかない機能です(2017年10月現在)
そして3つ目の異なる点ですが、これは非常にシンプル。
WealthNavi(ウェルスナビ)はアプリがあります。
Theo(テオ)、そしてこの後にご紹介するFolio(フォリオ)はブラウザのみとなっており、アクセスがシームレスではなく自然とアクセスの回数は減っていきます。
その点WealthNavi(ウェルスナビ)はアプリで指紋認証の設定も可能なので非常にユーザービリティが高いと言えます。
とはいえ購入しているのはETFなので、個別株と違い毎日見ても大きく変化しているわけではないのですが。笑
Folio(フォリオ)の強み・特徴
3社の中では最も新しいサービスで、サービスリリース前だというのにベンチャーキャピタルから21億調達していた、という話題性満点のサービスです。
Folio(フォリオ)は自社で個別銘柄を組み合わせ、各銘柄ごとの比率を自社テクノロジーで最適化させています。投資信託を自社でやっているということですね。つまり証券会社になるので、ファンドオブファンズ形式のTheo(テオ)、WealthNavi(ウェルスナビ)と比較するのは適切ではありません。
適切ではないのですが、このサービス非常に面白いところがあるので組み込ませて頂きました、ご容赦下さい!
Folio(フォリオ)はサービス紹介で「ワクワク」を押し出しているように、サービスにアクセスすると、通常の証券会社で投資信託銘柄を見ているよりワクワクします。
通常の投資信託の堅苦しさが一切なく、Folio(フォリオ)は「テーマを決める」という投資スタイルです。
例えば「ドローン」「人工知能」「自動運転」や「VR(仮想現実)」「第4次アニメブーム」「e-sports」など、どんな会社があるかわからなくても、Folio(フォリオ)が良い具合に企業をピックアップしてくれます。見てて楽しいですね。
また、各テーマごとで「今年1年+●%」と提示してくれるので、テーマごとの伸び率もわかりやすく、テーマにアクセスするとより細かい数値や説明を出してくれるので、情報収集もしやすいです。
気に入ったものがあれば個数単位で購入していきますが、難しいことがわからない初心者でもストレスフリーで閲覧、購入できるインターフェースになっており、Theo(テオ)、WealthNavi(ウェルスナビ)同様に初心者は始めやすいサービス設計になっています。
それぞれの搭載している機能
最低金額 | 手数料 | 購入対象 | アプリ対応 | |
Theo | 10,000円 | 1.0% | 海外ETF | × |
WealthNavi | 300,000円 | 1.0% | 海外ETF | ● |
Folio | 100,000円前後 | 0.5% | 国内株式 | × |
自動リバランス | 自動積立 | 自動再投資 | 自動税金最適化 | |
Theo | ● | ● | ● | × |
WealthNavi | ● | ● | ● | ● |
Folio | ▲ | ?? | ?? | × |
特に目立つのはWealthNavi(ウェルスナビ)の網羅感。サービスとしてバランスが良く、機能的に隙がないサービスです。
また、Theo(テオ)は最低投資金額の低さが目立ちます。WealthNavi(ウェルスナビ)とFolio(フォリオ)が100,000円~300,000円必要なのに対し諭吉さん1枚と、かなり少額からスタートができます。
Folio(フォリオ)は手数料の低さがウリですね。Theo(テオ)とWealthNavi(ウェルスナビ)はファンドオブファンズ形式だからでしょうか。いずれにしてもFolio(フォリオ)の強みでしょう。
当方が今回のサービスを利用(投資開始)し始めた時期と金額
これから結果等を発表して比較していきますが、実は3社ごとにサービス利用し始めた時期と、金額がそれぞれ異なるので、参考までにまとめておきます。
それぞれの投資開始時期
サービス名 | 開始時期 |
Theo | 2016年2月 |
WealthNavi | 2017年8月 |
Folio | 2017年9月 |
Theo(テオ)が最も長く、今のタイミングで1年7か月経過。
WealthNavi(ウェルスナビ)とFolio(フォリオ)は1,2か月なので、まだまだこれからどうなるか経過を見ていく必要があります。
それぞれの投資金額
サービス | 金額 |
Theo | 200,000円 |
WealthNavi | 300,000円 |
Folio | 200,000円 |
WealthNavi(ウェルスナビ)だけ「最低300,000円」という縛りがあったため300,000円投資しております。
今月Theo(テオ)の金額を揃えてみましたので、次回の更新時は同じ金額をベースにした結果が報告できるかと思います。
※なお、投資スタートからここまで、追加投資は各サービスごと未実施。
実際にやってみた結果、それぞれの評価額
さて、期間が短いものもありますが、10月になりましたので9月末までの成果を報告致します。
Theo(テオ) ⇒ WealthNavi(ウェルスナビ) ⇒ Folio(フォリオ)
の順番でいきます。
【結果】Theo(テオ)⇒かなり好調!
現在の評価額 | 評価益 | % | |
円ベース | 255,303円 | 55,303円 | 27.65% |
$ベース | 2,272.39$ | 501.22$ | 28.30% |
円ベース
255,303円(+55,303円)(27.65%)
ドルベース
2,272.39ドル(+501.22ドル)(28.30%)
リスク許容度
リスク許容度は7段階中6を選択中で、6にしたら自動的にこのように振り分けられました。
それぞれ一本に入れていた時の収益性
- グロース:42.30%
- インカム:3.15%
- インフレ:13.00%
(グロースに振り切っておきたかった・・・・)
ポートフォリオ ~グロース(株式)~
略称 | 連動指標 | 時価評価額 | 損益 |
VOT | 米国の中型の成長株 | 41,091円 | +3,030円 |
VOE | 米国の中型の割安株 | 35,654円 | +7,090円 |
VTV | 米国の大型の割安株 | 33,689円 | +7,778円 |
VPL | アジア太平洋地域の先進国の大型・中型株 | 23,018円 | +5,171円 |
EWY | 韓国の大型株・中型株 | 15,539円 | +5,064円 |
EWG | ドイツの大型・中型株 | 10,945円 | +1,949円 |
EPP | 日本を除くアジア太平洋地域の先進国の大型・中型株 | 10,404円 | +188円 |
EWJ | 日本株 | 6,267円 | +389円 |
ポートフォリオ ~インカム(債権)~
略称 | 連動指標 | 時価評価額 | 損益 |
TLT | 残存期間20年超の米国債 | 14,036円 | +69円 |
LQD | 米ドル建ての投資適格の社債 | 13,638円 | +653円 |
IEF | 残存期間7-10年の米国債 | 11,984円 | -331円 |
VMBS | 米国政府機関が発行・保証した投資適格のモーゲージ・パススルー証券(住宅ローン担保証券) | 5,938円 | -59円 |
SRLN | 米ドル建てのバンクローン(シニア・ローン、担保付債務) | 5,335円 | +45円 |
IHY | 米国を除く世界各国の企業のハイイールド社債 | 2,898円 | +360円 |
ポートフォリオ ~インフレ(実物)~
略称 | 連動指標 | 時価評価額 | 損益 |
IYR | 米国のリート・不動産株 | 8,987円 | -48円 |
DBC | コモディティの先物 | 3,465円 | +241円 |
IAU | 金(現物) | 2,770円 | +167円 |
DBA | 農作物の先物 | 2,135円 | +74円 |
SLV | 銀(現物) | 1,771円 | -77円 |
【結果】WealthNavi(ウェルスナビ)⇒なかなか好調、ちょいプラス
現在の評価額 | 評価益 | % | |
円ベース | 309,239円 | +9,239円 | +3.28% |
$ベース | 2,744.91$ | +37.92$ | +1.40% |
円ベース
309,239円(+9,239円)(+3.28%)
ドルベース
2,744.91ドル(+37.92ドル)(+1.40%)
リスク許容度
リスク許容度は5段階中5に設定中
ポートフォリオ
略称 | 連動指標 | 時価評価額 | 損益 |
VTI | 米国株 | 102,142 | +3,289 |
VEA | 日欧株 | 97,811 | +3,319 |
VWO | 新興国株 | 39,268 | +540 |
AGG | 米国債券 | 12,346 | +215 |
GLD | 金 | 27,394 | +1,002 |
IYR | 不動産 | 17,998 | +222 |
現金 | 現金 | 12,280 | - |
【結果】Folio(フォリオ)⇒プラスには、なんとか・・・・!
テーマ | 時価評価額 | 損益 | % |
サイバーセキュリティ | 83,093円 | 575円 | |
次世代素材 | 78,701円 | 578円 | |
合計 | 201,153円 | 1,153円 |
今回購入したのが「サイバーセキュリティ」と「次世代素材」です。
それぞれのポートフォリオ ~サイバーセキュリティ~
銘柄 | 運用比率 | 株数 | 運用額の目安 |
ソースネクスト | 19.09% | 28株 | 15,316円 |
インターネットイニシアティブ | 18.57% | 7株 | 14,875円 |
ラック | 17.41% | 10株 | 13,940円 |
トレンドマイクロ | 13.74% | 2株 | 11,000円 |
セコム | 10.24% | 1株 | 8,198円 |
デジタルアーツ | 6.12% | 2株 | 4,900円 |
ソフトバンク・テクノロジー | 4.69% | 1株 | 3,754円 |
GMOクラウド | 3.82% | 1株 | 3,055円 |
アズジェント | 3.53% | 1株 | 2,825円 |
イー・ガーディアン | 2.74% | 1株 | 2,195円 |
それぞれのポートフォリオ ~次世代素材~
銘柄 | 運用比率 | 株数 | 運用額の目安 |
第一工業製薬 | 18.73% | 21株 | 14,595円 |
三菱ケミカルHLDG | 16.72% | 12株 | 13,026円 |
日本製紙 | 11.06% | 7株 | 8,617円 |
星光PMC | 10.95% | 4株 | 8,532円 |
東レ | 9.67% | 7株 | 7,532円 |
王子HLDG | 9.30% | 12株 | 7,248円 |
帝人 | 8.56% | 3株 | 6,672円 |
日本カーボン | 5.73% | 1株 | 4,465円 |
積水化学工業 | 5.65% | 2株 | 4,406円 |
三菱鉛筆 | 3.63% | 1株 | 2,830円 |
【結果】3社全てプラスになっていた
期間にバラつきと差があるものの、3社全てでプラスになりました。Theoが頭一つ抜けてますが、期間の長さと投資したタイミングもあるので、他2つのサービスに比べて常に爆発的な成果が出る、と必ずしもいえることでもありません。
とはいえ28.30%の成果は素晴らしいですね。
開始日を0にして60日目までのデイリー収益率
開始日を0にして60日目までのデイリー収益率のグラフです。そのため為替状況などなど、その他影響を与える要素が同じではないため望ましいグラフではないことはご容赦下さい。シンプルに「●日目は●%だった」程度のご参考になればと思います。
また、Theoに関してはデイリーベースでの金額把握ができず、月次ベースのみの確認が可能となっております。
今月からTheoをデイリーベースでキャプチャとってまいりますので、より同じ土俵で比較ができます。今しばらくお待ちくださいませ!
各社ポートフォリオの組み方にも特徴がある
TheoはWealthNaviやFolioに比べて多くの銘柄に分散させており、負けにくい戦いをするサービスというように見受けられます。ただ、その分1銘柄分の投資額が減り、リターンも小さくなります。
現状Theoがここまで爆発的に効果を出せているのは投資を開始したタイミング、というのは大きい理由の1つです。対してwealthnaviは6銘柄、Folioは10銘柄と、ある程度投資先を集中させています。そもそもETF自体が分散投資なわけですから、ある意味合理的な投資とも言えるでしょう。
使ってから感じたメリットやデメリット
これから使い込んでいくとさらに見えてきますが、今回追加で感じたことが多少あったのでささっとお伝え致します。
WealthNavi(ウェルスナビ)のアプリ対応はグッド
Theo(テオ)もFolio(フォリオ)もブラウザベースになっておりますが、明らかにアクセス頻度が変わります。実際毎日アクセスする必要もないので、ブラウザベースでも良いのかもしれませんが、ユーザーにとってはアプリの方がフレンドリーと言えますね。ユーザーに対する姿勢は各社素晴らしいものがありますから、単純に開発優先度の違いであることは間違いないです、そのうち各社対応するでしょう。
Theo(テオ)のレポート機能は勉強になるし、ありがたい
Theo(テオ)は毎月レポートを出してくれるのは初心者にとっては大きなメリットの1つだと感じました。
該当月の成績と併せて考察が付いており、初心者としては「なるほどそういった要因が影響を与えるのか」と勉強になるのでオススメです。敬遠しがちな難しい単語もレポートの内容を知るためなので、苦も無く、楽しく調べることができてます。
そもそも投資とか必要??
ここまで書いて・・・・って話ではありますが、そもそも投資自体は必要なのでしょうか。
投資とか興味はあるけど全然理解できていない。やってみたいけどよくわからない、でも楽させてくれると最近よく耳にするロボアドバイザー。そんな中途半端な状態でやるぐらいだったらそもそもやる必要ないのでは?というか投資自体が興味本位なだけで必要性はあるのだろうか。
ここに関しては人それぞれ考え方も異なりますし、必ず「投資した方が良い」「投資しない方が良い」と正解があるわけではございません。
ただ、当方の結論としては投資は「した方が良い」と考えております。
Theo(テオ)のサイトでも紹介されていますが、20代後半の貯金額と30代後半の貯金額が下記のとおりとなっております。
貯金額 | % |
800万円~ | 7.9% |
600万円~800万円 | 4.3% |
400万円~600万円 | 7.8% |
300万円~400万円 | 8.3% |
200万円~300万円 | 19.8% |
100万円~200万円 | 20.0% |
~100万円 | 31.9% |
20代後半では3,000,000円以下が全体の71.7%を占めています。仮に20代後半を「29歳」とすると、新卒22歳から7年間あり、年間で430,000円貯金。月36,000円を毎月貯金していれば貯まるのですが・・・・なかなか貯金って難しいですよね。
それが10年経って30代後半になると、
貯金額 | % |
2,000万円~ | 5.9% |
1,600万円~2,000万円 | 2.5% |
1,200万円~1,600万円 | 6.7% |
800万円~1,200万円 | 12.3% |
500万円~800万円 | 19.2% |
200万円~500万円 | 27.8% |
~200万円 | 25.6% |
5,000,000円以下が53.4%。5,000,000円以上の貯金が46.6%。すげーーっ結婚すると堅実になるのかな、人間も変わるのかな、と思いましたが、実はそうでもなく。
仮に30代後半を「39歳」とすると、新卒22歳から17年あり、年間で295,000円貯金。
月25,000円を毎月貯金していれば貯まるのですが・・・・むしろよりダメになっていますね・・・・笑
性格上貯金が無理というのもあるかもしれませんが、この歳になると年収による経済格差が広がっていることが予想されます。
また、ご存じのとおり日本人の寿命は延び続けており、「2007年に日本に生まれた子どもの50%は107歳まで生きる」と問題提起する本もあります。
しかし、企業の定年は60歳、年金受給開始年齢が65歳。そして受給開始年齢の引き上げの話も飛び交っている中、自ら資産を持っていないことは非常ギャンブル性の高い判断ということがわかります。
つまり40手前のタイミングで5,000,000円も貯金できていない人は50%もいるのは事実ですが、50過ぎてから給料が下がる一方、という現実を目の前にして貯金含む「資産」を持っていないことはかなり危険な状況とも言えます。
どんな人にロボアドバイザーはおすすめ??
今回は、比較としてふさわしいデータが揃い切っていない状況ではありますが、現時点までの報告でロボアドバイザーで迷っている人の参考になれれば幸いです。
個人的に感じたのは、「なんとなく投資してみたい」と思っていたが、仕事が忙しくてなかなか勉強の時間がとれない。という方はロボアドバイザーという手段を候補の1つに入れてみるのは良い、ということです。
これまで比較的ハードルの低い投資の代表の1つが「投資信託」「ETF」でした。確かに投資信託、ETFなど、自力で購入するのが一番良いのですが、証券会社を比較するところから始まり、投資信託もETFもアセットの内容やら騰落率やらいろんな要素を比較したり・・・・そういったのすら手間!という方は、まずはロボアドバイザーから入るのはかなり良いと思います。実益実害が及ぶ状態ですと勉強の吸収力も段違いですから。笑
また、3社ともですが、「特定口座」で口座開設をしたらサービス側で税金の計算から納付まで実施してくれるので、確定申告時のストレスもなしです。どこまでも初心者に優しいシステムになってます。
逆にある程度知見があり、自ら運用する能力があるような中級者以上の方はご自身で投資を行う方が良いでしょう。(その方が手数料安いので)
どのロボアドバイザーから始めたら良い??
Folio(フォリオ)とWealthNavi(ウェルスナビ)の期間がまだ短いですが、
現時点では
- Theo(テオ)一本集中
- WealthNavi(ウェルスナビ)一本集中
はかなりオススメできます!
ただ個人的には
- 「Theo(テオ)とWealthNavi(ウェルスナビ)は同時にやるのも結構良い」
と考えてます。
「Theo(テオ)とWealthNavi(ウェルスナビ)こそ毛色が同じ。片方に集中させた方が良い」これも至極真っ当なご意見です。ただ、実際にやってみて気付いたのは、「それぞれのポートフォリオの組み方がかなり異なる」という点です。
今回、Theo(テオ)は20銘柄弱へ分散投資し、WealthNavi(ウェルスナビ)は6銘柄へ投資。このポートフォリオの内訳が、互いに良い具合にバッティングしておらず、両方を購入して比較を続けるのは誤った判断だとは思わないためです。
また、これはどちらが正解、という話ではなく、投資哲学とそれを体現するアルゴリズムに関わるところです。そのため、両方投資を続けるも良し、自分が気に入る方に集中させるのも良し、という風に現段階では思える内容でした。
実際に両方ともプラスになってますからね。「失敗はない」でしょう。
次回の進捗報告更新の前に
通常の比較をしても面白くないと思うので、全てのサービスで「リスク許容度、マックス」にしてみました。(Theoは年間で変更できる回数が決まっているため、2018年2月まであと2回、の変更ができます)
最大限リスクをとった運用をして頂き、なおかつ金額も揃えて成果を見てみたいと思います。そして追加投資していきます(震え声)